今日は、明治大学のクロスカントリー選手のトレーニング指導を行う。

まもなく海外遠征を控えているので、
本人の要望もあり、
海外での長期滞在の為、コンディショニング維持の方法などを
実際のトレーニングを交えて行う。

ところが、終了後、
「もっと追い込まれるプログラムかと思ってました」。

そう、先日同じ明治大スキー部の、複合(コンバインド)の選手の指導をした時、
吐く寸前まで追い込んだので、それを聞いて覚悟して来たらしい。

まあ今日は目的が違うからねぇ。
それならそうと早く言ってくれりゃ良いのに。

別に苦しいトレーニングが全て良いトレーニングとは限らないが、
持久系はやはり、この時期はかなり追い込む必要が出て来る。
また、一人ではいくら厳しくしようとしても、所詮限界がある。


ということで、
時間も無かったので、ウェイトトレーニングを1種目だけ、
負荷の掛け方をテーマに、予定量の半分ほどで行った。
こちらが目論んでいるトレーニング量の半分で、既に嗚咽状態に。
ま、マンツーマンでの指導経験が少ないからねぇ。


結局は「メニュー」と「プログラム」の違いがここに有って、
やるべき種目やインターバル時間が羅列されているのが「メニュー」
「プログラム」とは、注意点やその時の動き方によって、
指示をしたり、状況によってインターバル時間を変えたり…。
その他もろもろの臨機応変な応用が必要になる。
表情や息遣いを見ての、微妙なコントロール。
要は実際の「やり方」が問題なのだ。


そういう意味では、
最終的には、厳密な意味での「プログラム」の消化となると、
理想は「パーソナル」にならざるを得ない。
もちろん一人でも可能だが、
疲労困憊の中で、なかなか自分で冷静な判断は下せないのが現実だ。


さて、そこでこの選手には、
「分かりました。本気なら来週、再度覚悟して来なさい。」
と言っておいた。


笑顔で「ハイ!」と言っていたが、どうなることやら。


それはそうと、
今日は私が仕事で関連している施設でトレーニングを行ったのだが、
体育の日イベントで、様々な催し物が行われていた。

私は仕事の都合で、トレーニングを終えて先に施設を後にしたのだが、
この選手は残って、少しクールダウンをしていた。

そのうち「筋肉番付」のようなイベントが始まり、
この選手が飛び入り参加して、何と優勝してしまったらしい。
賞品の「プロテイン」を受け取り、喜んで私にメールしてきた。


そりゃそうだろう。
毎日、あんだけトレーニングしてんだから。
相手はたまにフィットネスクラブに通う一般人。
単なる、弱いものいじめじゃないか。


まあ、本人喜んでたから、良しとするか。

でも、賞品、少し俺にも分けてよね。