将棋電王戦、PONANZA完勝

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将棋電王戦第2局は第1局に続いてPONANZAの完勝。佐藤名人をもってしても、ここまでの負け方になるとはソフトは人間が作ったものではあるが、人智を越えたな。。昨年の電王戦も同様だが、人間が受けに回っても凌ぎようがない。。。過去の電王戦の大将戦でも攻め合いに持ち込めたのは屋敷くらいか。佐藤自身も戦う前から「厳しい戦いになる」と予想していたようである。勝つ公算が僅かしかない戦いに前を向いて臨んだ彼の姿勢に敬意を表します。

 

先手佐藤で▲2六歩に対し△4二玉! 第一局目に続いてこういう指し方か・・・「これは勝てる!」ではなく「咎め切れないのだろうな」との予測が早くも働く。相掛かりでも角換わりでもこの手は少し損かもしれないが、致命的な手ではないようだ。

 

 今日の対局で驚かされた手はいろいろあるが、△1五歩はその中でも最上位。▲4六歩から銀でこの歩を食べられないだろうか?

 

 

 

 

 銀香交換でも後手歩切れで先手が1筋の歩を押し上げていけばいい流れに持ち込めないだろうか? この手の直後3時間ほど外出してしまったので、解説陣がどういうことを話していたか不詳なのだが、自分なりに検討してみると▲4八飛~▲5八金~▲4七金としてから▲1五銀を決行することはできなくはなさそう。一点狙いなので、名人はやらないだろうが、対ソフト戦は長引くと勝てないので、こういう指し方もあったのではないか?

 

 ここからの佐藤の指し手は人間なら自然なのかもしれないが、守備に偏しており、リードを失っていく。穴熊にしても相手が角を手持ちにしていることを鑑みるとバランスのとり方が難しい。

 

 

 そこを敢えて▲5五歩と突いたため、角打ちを許し、飛車が4八に移動せざるをえない。

 

 

 

頭に銀と歩が乗っており、縦に使えそうもない。この応酬で形勢は入れ替わったのではないか。さらに△6五歩への候補応手三通りの中で佐藤の選んだ▲5四歩はどうなんだろう? △6六歩と取り込ませ▲6八歩と謝るのでは飛車の横利きもなくなり、つまりは飛車の存在意義をゼロにするもの。▲6五同歩は△7三桂が来るが、▲6四歩△同飛▲6六歩と比較して本譜はどうであったか? あるいは▲5七銀と遊び駒になりそうな銀を稼働させるのも本筋のようであり、この辺りの具体手に齟齬があったのかもしれない。ただ大きな齟齬は守勢本位の構想にあったのではないかと思える。。。と書いても詮無いか。ソフトの方が遥かに上にいってしまっているのだから。

 

 ここから後は7筋の歩の突き捨て、8筋の綾のつけ方等正確を極め、我々にも大いに勉強になるPONANZAの指し回し。1筋の位占有が万全の強みとなり、全く危なげがない。

 

 電王戦は今回が最後ということで、羽生対最強ソフトの対戦はしないのであろうか。最早、時代の節目としての意義も失せたとは思うが、それでも、という感覚は色濃く残る。

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