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2014年07月01日(火) 12時23分34秒

8月号編集後記

テーマ:ブログ

「私、向上心を持つのをやめたんです。向上心というのを持つと必要

以上に理想を追いかけてしまいすから」。

先達て拝見したとある番組での阿川佐和子さんのお言葉である。


振り返れば、SENSE創刊から14年。私の人生は情熱一本やり。

向上心の塊だけだったと思う。20代そこらで創刊。私自身の知名度も

実力も信頼もゼロからのスタートであった。が故に、創刊から5,6年、

いや10年近くまではほとんど誰にも相手にされない出版人生であった

(その間に我々を信じていた方々には申し訳ないが)。


名刺さえもらえない。展示会に行っても相手にされない。

企画書を渡してもまったく興味を持っていただけない。

そんなことはある種、日常茶飯事であった。

今思えば、当然の話であるが。2008年12月のブログでは、

「悔しい思い」と題し、その辛い思いをいかに

向上心へ変えていくか、という強い決意表明を宣言していた。


そんな悔しい思いがあったからこそ、の向上心であったが、

冒頭の阿川さんのお言葉を聞いたときに、思わずハッとした。

自分のレベルを、しかと知ることも大事なのではないかと。


40を過ぎて、ここから劇的に人生が変わる、

仕事力が変わるとは思えない。

自分のレベルを把握しながら、自然体で地道に日々こなしていく。

売上高は大事だが、それだけが会社の指標ではない。

部数だけが、雑誌の地位ではない。

そう思うと、途端に向上心を持ちすぎるのが怖くなったのである。


正直、土着のストリート育ちの人生を自認してきただけに、

向上心あってこそ、のSENSE守谷であったと思う。

しかし、これからはこの向上心というものを、ゆっくりと時間を

かけて溶かしていくことも必要だと思っている。まず、自分が

心底楽しまなければ、周囲を楽しませることができないのだから。

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