浅慮相乗のブログ

このブログの内容は私が所属する/した、いかなる組織とも関係ありません。
Twitter ID @senryoAIIT と同じ人間が書いています。


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こちらのブログに触発されて、書いて見ました。あなたの答えはどうですか?

サーバ管理者日誌 「公共図書館に関する12の質問」
http://www.nantoka.com/~kei/diary/?20131221S1


1.公共図書館の受益者は誰ですか?

公共図書館の来館者が少なかったり、貸出冊数が少なかったりすると、受益者が限られた人達だから、より多くの人が利用するものに予算を回すべきだと考えられ勝ちの様に思います。
病院を考えて見ましょう。私たちは常日頃、健康であれば病院にお世話になることは、殆どありません。だからといって、病院が不要だと考える人は少ないのでは無いでしょうか。病院で患者さんが列をなしていないからといって、病院で働いている人達が怠惰であるとも考えないでしょう。
病院と違う点は、困っていないときでも、利用するというところでしょうか。
公共図書館を「知のセーフティーネット」と呼んだ方がいます。私は「人間の安全保障」になぞらえて、「知の安全保障」と書いたことがあります。多分、どちらも意図は似ているのだと思います。
「人間の安全保障」の定義は、以下の通りです。

“人間の生にとってかけがえのない中枢部分を守り、すべての人の自由と可能性を実現すること"
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E9%96%93%E3%81%AE%E5%AE%89%E5%85%A8%E4%BF%9D%E9%9A%9C

様々な状況に置かれたときに、人間の生にとってかけがえのない中枢部分を構成する「知」の分野の最後の砦となるのが公共図書館なのかもしれません。


2.開館時間は長いほど、開館日数は多いほど良いですか?

仕事等の都合で、開館時間に利用できないという方もいらっしゃるかもしれません。でも長く、多くなったら利用者は増えるのでしょうか?そもそも、その場所にいけないという方もいる訳で、むしろ移動図書館や、予約した本を取りに行ったり返したりできる出張窓口を設置した方が利用者には便利かもしれません。


3.利用者はお客さんでしょうか?

通常、お客さんというのは組織の利潤の源です。図書館が利潤を上げていけない訳では無いですが、公共図書館の目的は利潤を上げることでしょうか。
「お客さん」という言葉は様々な意味合いを持ちますが、共通して「外」にあるものを指しています。「公共」とは官のみが担うものではありませんし、産=民でもありません。普通に生活している私も「民」であるならば、公共の担い手の一人であり、公共図書館の利用者としての私は同時に、それを担う一人でもあるのだと思います。


4.学習室は必要でしょうか?

児童、生徒、学生が自宅に勉学に適した環境を持つことができない可能性は十分にあります。学校がその場所を用意すべきだという意見もあるでしょうけれど、資料やレファレンス・サービスを利用できるという点で、図書館での学習は児童、生徒、学生にとって有用でしょう。一般の利用者の閲覧席でグループ学習をすることは難しいでしょうし、残念ながら、質の良くない利用者とトラブルになる可能性も皆無とはいえませんので、学習室を設置して、利用してもらうことはリスクマネジメントの一環にもなるのでは。


5.図書館にベストセラーは必要か?

公共図書館を「無料貸本屋」と揶揄する向きは、恐らく、ベストセラーの所蔵には好意的では無いと推察します。ベストセラーは何かしら、通俗的なものとの概念があるのかもしれません。しかし、図書館が所蔵資料の内容について、それが高尚なものであるから所蔵する、低俗なものであるから所蔵しないという価値判断をすることは望ましいことでしょうか?図書館はアーカイブ機能も持っています。移り行く時代の記録としてのベストセラー所蔵は図書館の目的に沿うものではないでしょうか。


6.複本を買う必要は?

紙の本は一度に一人しか利用できないという物理的な制約があります。必要な情報を、必要なときに、必要とする人が利用する為には、複本を買う必要もあるでしょう。但し、場所や資金等の資源、どれだけの利用があるのかといった点も勘案する必要があります。相互貸借など、運用でカバーできるかも検討可能でしょう。


7.本屋さんとの違いは何ですか? 

書店は購入された書籍が戻ってくることは滅多にありませんが、図書館の資料は貸し出されたら、返却されるものです。排架をどのように行うかが重視されるのは、返却も念頭に入れているからではないでしょうか。


8.公共図書館は無料で利用できないといけないの?

1.で述べた私見の通り、公共図書館は最後の砦としての機能も果たしています。このような機能を対価を持って提供することには違和感を覚えます。民主的な、どのような立場の人も等しく尊重される社会、抵触が生じ、調整が必要になることがあるにせよ、自由な社会の基盤としての公共図書館を利用することに対価を求めることは、社会の基盤としての機能を弱めてしまうのではないでしょうか。


9.図書館の自由って何?
「図書館の自由に関する宣言」 の冒頭の一文、“図書館は、基本的人権のひとつとして知る自由をもつ国民に、資料と施設を提供することをもっとも重要な任務とする。”は日本国憲法第十一条 “国民は、すべての基本的人権の享有を妨げられない。この憲法が国民に保障する基本的人権は、侵すことのできない永久の権利として、現在及び将来の国民に与へられる。”に基づき、その実装の一角をなすものだと考えます。この宣言を一部の団体のものとして軽視する向きもありますが、その根幹にあるものは“過去幾多の試錬に堪へ、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託された”ものなのです。

日本国憲法第九十七条
http://law.e-gov.go.jp/cgi-bin/idxselect.cgi?IDX_OPT=2&H_NAME=&H_NAME_YOMI=%82%c9&H_NO_GENGO=H&H_NO_YEAR=&H_NO_TYPE=2&H_NO_NO=&H_FILE_NAME=S21KE000&H_RYAKU=1&H_CTG=1&H_YOMI_GUN=2&H_CTG_GUN=1
“この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であつて、これらの権利は、過去幾多の試錬に堪へ、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである。”


10.図書館にリコメンドはあったほうが良いと思いますか?

レファレンス・サービスの軽量版として考えるのであれば、有りかとも。但し、“第3 図書館は利用者の秘密を守る”に抵触しないように。


11.電子書籍が普及すると公共図書館はどうなっていきますか?

電子書籍が完全に普及しても、電子書籍にはできない資料が存在するかもしれません。そのような資料を管理し、必要に応じて閲覧に供する場所として公共図書館は残るでしょう。また、電子書籍から必要な資料を捜す等のレファレンス・サービスも残るのではないでしょうか。


12.図書館カフェをどう思いますか?

資料の閲覧、保管場所と全く区切られない状態、資料持ち込み可などでなければ、あれば便利ではないかと思います。実際、よく利用する品川図書館は別フロアにカフェがあります。先日、カレーを食べましたが、美味しかったです。

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