2005-12-17

196.曇りのち晴れ

テーマ:彼女じゃない恋愛

翌日の深夜0時、いつもと違うような彼からのメールが届く。
メールで会話を求められる事なんて珍しい。
<せのり?何してる?今帰りました>
どうしたのかな何て思いながら返事をする。
<おかえりなさい。ゆうじのメールが着たら寝ようかなって思ってたところ>
<何かあったら言いな。何出来るわけじゃないけど、聞いて答えるくらいは出来るし、な。最近顔にも体にも張りがないわ。お疲れ気味かな・・・。一日ガッツリ寝たい。若いのに情けないよな>
このメールをもらって、あちゃーって気分になった。
彼はどうやら私を心配しているらしい。
昨夜、嘘ついたことあるかと聞いておきながら、親友を励ますことに集中していてその後、彼を放置していた。
多分、それが原因だろう。
彼は私が何かに悩んでいると思っているみたいだ。
しかも、自分がついたかも知れぬ嘘で。
<うん、大丈夫。聞いてほしいことは全部ゆうじに言うてるよ。だからきっとゆうじはウチのうるさい文句とか愚痴とかワガママとかで気疲れしてるんやわ。いつもごめんね>
私は、親友の話をするのも何なんでと思い、少し誤魔化したメールを送った。
<俺はせのりが言う文句や愚痴で疲れたとか嫌いやとか思ったことないよ。いつも、俺が悪いから、ごめんな>
<うぅん、本当に大丈夫だから。たまにはゆっくり休んで欲しいなって思う事もあるんよ。ほら、疲れて寝られてもこまるし!今度の休みはゆーっくり休んで元気になって、ほんで次の休みはウチとデートな>
私の嘘のような本音だ。
素直な気持ちよりも強がりよりも彼を安心させられると思った。
<ありがとな>


そして翌日の昼、彼からメールが届いて驚いた。
<先週末、俺、せのりを傷つける事言った?>
突然ではないけれど突然だと思うような彼の言葉。
気にしていたんだ…。
もしかしたら昨日のメールもこの事だったのかもしれない。
一人抱え込んでいつものように悩んでたんだろうな…。
<ゆうじ本当に覚えてないんだね。だったらいいよ。寝てたって事でしょ>
<言ったなら教えて欲しい。もどかしい>
少し考えた。
一度埋めたものを掘り返すのか?!
<ウザイ、あっち行けって言ってたよ。ついでにはね退けたか知らないけど、振り上げた手が顔にあたった。1度じゃないよ、何度も。んで、そのあと、勝手にセックスしてたし…何考えてんだって思った>
<俺、そんな事してたんや。ごめんなさい、疲れてたとはいえ…殴ったのは記憶にないです>
<うん、もういい。だから言わなかったし、もうとっくに許してるんやから>
その時は私もとてもショックだったのだ。
何度も寝てるからって思おうとしたけれど、無意識に悩んでしまっていた。
そして、モヤモヤの中のその後の同意ないセックス。
彼の乱暴さ加減に正直引いてた。
それに対し彼が無意識だったと納得している。
違うそうじゃない、彼のいいところを見つけ出そうとした。
彼はやっぱり優しかったし、勝手に水に流そうとしたのだ。
だけど、本当に無意識だったことを確認できて良かったと思う。
彼の夢の中に私が登場していたとしたら、それはそれで立腹ものだけど。
だから、彼がどんな夢を見ていたかなんてことは聞かないことにする。
彼は乱暴なんてしないと信じながら。
<今度は寝てても許さないから!寝てるときでも気を張ってな!>
<ごめんなさい。せのり、今度はカジュアルな格好してきてよ。たまにはラフな感じで遊びたいし、あかんか?>
<えー、カジュアルな服は部屋着しかないからダメ!それに幼くなるし・・・>
<いいよ、幼くて(好きやし)。パーカーにジーパンとかでいいで>
<ロリコン?!>
<そ、若干のロリコンかもね>
<ピンクでふりふり?>
<ロリロリちゃうで!適度なやつやで>
<うーん、解かった。でも、ホンマに中学生みたいになるからね!犯罪やからね!!>
彼のこのメールで本当にこのモヤは流れていった。
一人流そうと思っても流れきらなかったこのモヤが・・・。


彼は会うたびカジュアルを要求していた。
私のスッピンが中学生みたいなことに喜んだ。
ロリコン・・・っすか。
童顔であることを良かったと初めて思えたかもしれない。
夜歩いていて補導されること、煙草を注意されること、身分証明書の提示を求められること、散々だった。
ロリコン・・・っすか。
そう言われると弱い。
せめて成人していることをアピールする為に、私は服装を変えた。
私もカジュアルが大好きだけど、年相応に見られたくて見栄を張った。
クールでカッコいい彼につりあう為に、より一層頑張った。
照れくさいけれど嬉しい。


だけど、本気で色褪せてしまっているパーカーくらいしかない。
部屋着じゃまずいかな…と悩みつつ服を早くも選んでみた。
ちょっとヤンキー臭さが漂っているかもしれない、ハイビスカスのプリント。
アイタタタタ、次のデートで彼が怒られない事だけを祈る。
少しでも成人に見えるようなパーカーなんてもってだろうか。
そんな心配よりも身分証明書の準備が必要か?!
深夜、私はバタバタをタンスを漁った。
楽しくてしかたがない。



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