2005-11-07

168.人は5年で変わる

テーマ:彼女じゃない恋愛

<好きやで>
翌日もそういい続ける彼。
私はいつ、折れてしまおうかと考え始めている。


親友に連絡をとった。
こんな展開にかなり驚いていた。
彼の事を嫌っていた親友も今では何故か彼の言葉を信じている。
私がそう思わせるように話しているのだろうか。
「あいつが言うてる事が嘘やとは思われへんけど?」
「うん、嘘はないと思う」
「今まで出なかった答えが、詰め寄られて出るとは思わんけどな」
「で、それはいつまで続くの…」
「一年…かな」
「一年?!」
「あと一年くらい待ちなよ、いい答えが聞きたかったら」
「ため息出る」
「あんたも言うてたやん、あいつ変わろうとしてるんやろ」
「まぁね…」
「その求めてるものにあんたが居るってことやろ」
「うん…解からんくなってきた」
「あのねぇ…私、あんたが話すようになるまで5年掛かってんで」
「あぁ、その節は申し訳ありませんでした」
「ぷっ、人が何かを始めて結果を出すには、せのりで5年ってことや」
「あの人、もっと根深そう。うちより頭固いし」
「あんたも、あいつも、彼氏も、私の周りはみんな頭固くて心開かん奴ばっかや」
「ご苦労がたえませんなー」
「彼氏と2年越し、なーんも話さんけどあと3年もすれば話してくれるやろう…」
「でもさぁ、ゆうじとナンヤカンヤデ5年経ってるねんなー」
「ってか、あんたってホンマに人に慣れるまで5年かかるのな!」
「ほんまや!彼とも5年目で心開いた」
「あいつも、そろそろちゃうか?」
「かな?」
「5年…で人は変わる…当たるかもしれん。不安な彼氏にマジ希望持てたかも」
「人が落ち込んでる前で、すっげぇ~プラス思考」
「あんたもコレくらいじゃないと男に疲れるよ」
「そういうもんかね?」
「ってか、ここまでなる前に電話してこい!またヒステリックになるぞ!」
親友にそう言われ、私は「待つ」選択をする。
いい答えが聞きたいから。
それがたとえ私を選ぶという答えでなくとも、納得のいく恋愛をしたいと思った。
穏やかに…穏やかに…また発作が起こる。
私は直ぐに自分が過呼吸だという事を忘れてしまう。
親友はヒステリックと呼ぶ。
彼女に発作が起こったところを見られたわけではないけれど、病気の説明をせがまれた時にもたれた印象だった。
確かにヒステリックで間違いはない。
穏やかに…穏やかに…。


夕方、反応の鈍い私にまた彼からのメールが届く。
黙っては連絡をし黙っては連絡をし、何気に頻繁に会話をしているかもしれない。
ごめんねと、私がそう言えば済んでしまう。
<お前がどう感じているかは解からないけど、俺はせのりが好きやで>
だめだ、腹が立つ。
私はやっぱり謝れず彼に攻撃を繰り返してしまう。
どうしよう…このままでは、私がフラれてしまうかもしれない。
きっと、フラれたら私は縋りつくんだ。
なのに、なのに、なぜ、私は彼を追い詰めようとしているんだろう。
<私がどう思ってるか解からないの?どうでもいいの?好きならそれでいいの?私はもっと愛されたいと思ってる。ゆうじの想いが大きくなってるのは感じてる。けど、私だってもっと大きくなってくんだよ。大きくなるたびに、もっと伝えたいと思う。どう伝わってるのか不安。出来るだけ伝えたいと思う。どう感じてるか解からないけどなんて私は思わない。ちゃんと伝えたいと思う>
<違う!そういう意味じゃない!俺は、優柔不断で卑怯な奴だって理解しています。それでも、せのりにとって100%じゃないかもしれないけれど、俺なりの愛情表現はしてるんだよ。せのりへの気持ちは大きくなってる。でも、自分がほんまはどうしたいのかが、まだ定まっていない。なんと言われても、直ぐには決められないよ。せのりがこんな俺が嫌と言うならやむを得ないかもしれない>
<やむを得ない?私が嫌だって言ったら、やむを得ないんだ。仕方ない事なんだ。まだどうしたいのか定まってもいないのに、彼女に戻るんだ。好きなのに、嫌ってだけで、やむを得ず終わるんだ>
<本当ごめん。そう言う意味じゃないよ>


もう何も言えなかった。
彼の側に居たいのに、自分で別れを切り出しそうだった。
返事を打てず、うぅん、打ってしまわぬように、最後の彼のメールをずっと眺めた。
彼はこんなに私を引き止めてくれている。
素直に待てばいいじゃないか…。


しばらくして、また彼のメールが届く。
<好きやで>
何も言えなかった。



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