2005-11-06

167.×××(だけど)好き

テーマ:彼女じゃない恋愛

無言それは怒りのアピール。
私はあまりシカトはしないけれど、ここぞによく使う。
コレをカケヒキって言うんだろうか。
ちょっと違う気がする。
話したくないが正しいのかもしれない。
彼が口を割るまでは、何も言いたくはない。
私は彼に甘い。
直ぐに許してしまうから。


彼は嘘はつかない。
つけないんじゃなくて、つかない。
ポリシーみたいなもんだと思う。
だからちゃんと都合の悪い事は言わない。


喧嘩をしたり都合が悪くなると、彼は音信不通になる。
そんな時は不安で仕方ない。
だけど、しばらくすると連絡がくるので、連絡を取りたくなかったんだと解かる。
決して連絡を取りたくなかったとは言わない。
だけど、考えてたと言う。
もしかしたらそれだけの理由じゃないかもしれない。
考えている間に、二度と話もしたくない、大嫌いだと頭を過ぎらせているのかもしれない。
決して言わないので解からないことだけど。
考えて連絡を取ろうと思った事に嘘はない。
連絡も取りたくないのに、律儀に連絡をする人ではない。


彼は好きだという。
きっとこれにも嘘はないだろう。
決して、彼女も好きとは私の前では言わないけれど。
「別れるよ」とは言わない。
「待って欲しい」とは言うけれど。
そうね、どちらと別れるか解からないけれど、待って欲しいのね。
彼女には私の事は言っていない。
きっと、彼女は待つ女ではないのだ。
待ってもらえないから「待って欲しい」とは言えない。
もしも彼女に聞かれたとしたら、浮気をしていることを否定しないだろう、だから言葉にはしない。
聞かれたら、口を閉ざしそれでも聞かれたら…彼は本当の事を言うだろう。


夜、彼から電話が掛かってきた。
「せのり?」
不安げに私の名前を呼ぶ。
「誕生日の事、怒ってるんか?」
「そんなんじゃないよ」
「でも、突然あんなメール…」
「突然なんかじゃないよ、私ずっと思ってたもん。ゆうじは今まで何も考えてこなかったの?会って、楽しかったらそれでいい?ゆうじの会いたいって気持ちは一体何?こんなに好きって言われて、このままだったら、ずっとこのままじゃん」
「ごめん、本当答えはでてないんだ」
「好きじゃないって言われてるのと同じだよ」
「せのりが好きなのは本当だよ」
「もういい!」
「もういいってどういう事?」
私は黙ってしまった。
彼もしばらく黙ってしまった。
「何も話すことないの?」
彼が口を開いた。
「話すのはゆうじの方だよ」
「そだよな…」
また無言の時が流れる。
電話がジーーっと鳴る音がする。
「ごめんもうちょっと考えていいか?」
そう言って彼は電話を切った。


彼が何も話さない事にイラだった。
聞き出せない自分にもイラだった。
しばらくしてメールが届いた。
<好きやで。>
ため息が出る。
彼はいつも実際は「。」を使わない。
語尾は全て絵文字だ。
好きの後はいつもハートマークをつけてメールをくれる。
最後が「。」で終わっていた。
続けてメールが届く。
<おやすみ。>
解かりやすい人だと思う。
気分が悪ければ送ってこなければいいのに。
だけど、きっと思った通りに行動しているんだろうな。
こんなんでもメールを送りたいと思ってくれた事が嬉しい。
ただ、彼の都合の悪さが無言や「。」に隠されている。
私に言えない事がある。
私が怒ること、傷つくこと、指摘されたら困ること、何かある。


私に今伝えられる言葉が「×××(だけど)好き」「×××(だけど)メールしたい」「×××(だけど)会いたい」…だ。
嘘ついてるのと同じなのに。
だけど、だからこそ彼の言葉を信じられる。
でも、私は(だけど)の前が知りたい。
何故、私は彼女になれないのか。



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