2005-10-09

142.おねだり

テーマ:彼女じゃない恋愛

彼に起こされ電車を降りると、彼の実家がある駅だった。
改札を出て、彼は車を取りに行くと言って一人実家に戻ってしまった。
駅のロータリーのベンチで一人彼を待つ。
暇すぎてコンビニでお菓子やお茶を買ってまたベンチで彼を待つ。
煙草も吸った、2本も吸った。
遅い。
変なおじさんに声を掛けられ、援助して欲しくないかとせがまれる。
私は援助されるような年ではない。
そして言える勇気があるのであれば言ってやりたい。
お前には私は買えないと。
お前の出せる金など援助どころか、足手まといにしかならないのだと。
ウザったさから逃げる為、私はベンチで待つように言われたが、公衆便所に逃げ込んだ。


しばらくして携帯がなる。
「どこ?」
「便所」
「トイレしながら電話出るなよ」
「してないし!」
「何でそんなとこおるん?」
「お前の所為や!!」
変なおじさんの話をすると彼は大爆笑だった。
「反省してよね」
「俺の所為か?」
「あんなに長い時間駅におったら、そりゃ声かけられるよ」
「援助してもらえばよかったやん」
「はぁ?オヤジの小遣いで足りるかよ」
「そやなー。安月給の俺はヒーヒーや」
「・・・そんなに、わがままじゃないよ~」
「あはは、俺がしてあげたいの」
「そやろ!してあげたいやろ」
「もし、ついて行くならいくらくらい?」
「うーん、足元みるかな~」
「精々3万くらいが妥当やで」
「ムカつく!じゃ、3万払えよ」
「俺がお前を買うん?」
「買いたくないん?」
「はぃはぃ、買う買う。それより早くこっちこいよ」
電話を切り、彼の車に乗り込んだ。
すると彼は、抵抗する隙も与えずキスをしてきた。
「今日はずっと出来ひんかったから」
「こんなとこで・・・」
「お前、煙草吸った?」
「うん、臭いする?めちゃ暇やったし!」
「親に捕まってな。俺も一服しようかな」
そして、また彼は私にキスをする。
煙草の臭いがした。
夕飯を食べる為、レストランを探してドライブ。
彼は信号で止まるたびキスをした。
「そんなにしたかったん?」
「俺は何処でもしたいけど、せのり嫌がるやろ」
「そりゃ恥ずかしいからね」
彼は何度も何度もキスをしてくれた。


鶏専門店で食事をし、9時45分いつもの時間に店を出る。
10時ラブホテルのチェックイン時間に間合わせるための時間だ。
私は時にこの時間を冷たく感じる。
彼はいつから私ではなく時間を気にしてたのだろうかと。


無事に他のカップルに部屋を取られることなくチェックインを済ませ、部屋へと向かう。
ソファーで寛ぎ、パンパンになった足を癒す。
「せのり~お風呂入れてきて~」
「えー、ゆうじ入れてきてよ~」
「せのりが入れたお風呂に入りたい」
「うわー、口先だけでもの言うてるよ・・・」
私は仕方なくといった素振りを見せながらお風呂にお湯をためにゆく。
そして、トイレへ駆け込んだ。
不順な生理の確認だ。
血は出ていないみたいだった。
そして少し悩む。
セックス出来るだろうかと・・・。


トイレから出て、ソファーで寛ぐ彼へ寄り添う。
「ねぇ?」
「ん?」
「エッチするん?」
「したくないん?」
「うーん、何かね、上旬に終わった生理が3日前また来たの」
「今、生理か?」
「うぅん、血は出てない」
「しんどいんか?」
「うぅん」
「でも、心配やから・・・な!」
「うん・・・」
煮え切らない会話のあとお風呂に入り、私はナプキンを付けてベッドに入った。
「さ、今日は疲れたから寝よ。おいで、腕枕したるし」
「うん・・・」
「何やねん、その顔」
自分がどんな顔をしているのか解からなかったけれど、セックスしたいなって思ってたのだ。
「したいん?」
「・・・うん」
「大丈夫なんか?」
「・・・うん」
「んじゃ、ゆっくりやろ・・・か」
「・・・うん」
彼はいつも優しいけれど、より優しく優しくゆっくり私の体を愛撫してきた。


私が、彼をセックスに誘った。
彼の愛撫の途中、恥ずかしさがどっと押し寄せた。
「痛くない?」
彼が語りかける。
何故か恥ずかしさのあまり、そんな彼の言葉にぐっと感じた。
「・・・ぁ・・・ぅん」
照れながらそういうと彼は嬉しそうに言葉を変えた。
「気持ちいい?」
「・・・キモチイイ」
ドンドン感じていくのが恥ずかしくて、ギュッと彼に抱きついた。



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