2005-09-29

134.女の選択

テーマ:彼女じゃない恋愛

彼と会った翌日の日曜出勤だったこの日、私は派遣会社に辞意を申し立てた。
この日、日曜にも関わらず出勤だったのは、翌日例にない程の忙しさらしく、ミーティングを兼ねた準備の為だった。
3社ほどある派遣会社から各10名のスタッフを要請し、私が所属する派遣会社からも10名呼ぶことになり、私は自分の派遣会社から来るスタッフの指揮を取ることになっていたのだ。
頑張らないと!
現場を後にするまでは、そう思っていた。
私は帰宅途中の駅のホームで派遣会社に辞めると電話したのだ。
翌日の忙しさを知りながら・・・。


朝、彼の「頑張れよ」というエールメールを受け出勤すると、とりあえず今出来る明日の分のいつもどおりの作業を行った。
その後、ミーティングを行い、私と社員3人と、時給の安い派遣会社の1人が残り、明日の準備を始めた。
私たちの仕事はピッキングと言って、ドラックストアなどから発注された商品を1個単位で商品を集め送り届ける仕事だ。
ケースで発注されると楽なのだが、32個など半端な数の方が多い。
ケースをほどき、数を数え、またダンボールに詰めなおすという作業。
在庫切れと消費期限切れを防ぐ、隙間産業のようなものだ。
翌日発注された商品がどっとまとまってやってきた。
経験者が必死になっても朝まで掛かりそうな量だった。
私と他会社の派遣のおじさんと二人で、今届いている分のケースをばらし、10個単位にまとめるという作業をひたすらやった。
倉庫1軒分のダンボールをひたすら・・・ひたすら。
「せのりちゃん、いつも一人残ってるけど、これいつも一人でやってるの?」
「はい、いつも量少ないですけどね」
「日給制は大変だね」
「ね!でも、今日は残業代たんまりですよ」
「そうだね」
「明日、私失敗しないだろうか・・・」
「いつもの倍の失敗は想定内だと思うよ」
「それじゃおさまらないかも」
「未経験者の方が多いからね」
「不安」
「とりあえず、失敗をどう処理するかかな」
「そうですね・・・」
「とは言ってもパニックだろうな」

「痛っ」
「大丈夫?」
私は既にテンパっている。
精力絶倫と書かれたドリンク剤を1瓶割ってしまった。
「割るなら飲みたかった」
「あはは、疲れたね」
「後で謝らないと・・・」
「明日、すごい欠品でそうだね」
ひたすら、ひたすら私たちはケースをばらした。


夜の10時を回り、緊急勤務に支払える給料も限界なのだろう。
「とりあえず、泣くのは明日にしよう」
社員がそう言いながら倉庫にいる私たちに終わりを告げに来た。
「はぁ・・・半分もできなかったよ~」
「すみません」
「いえ、これだけでも充分・・・ってか全部出来ても・・・」
「言葉ないね」
「あぁ、ヤバイよ・・・」


社員二人は直ぐに書類を持って車に乗り込み本社へと帰っていった。
他会社の派遣のおじさんも「明日がんばりましょうね」と言い残し帰って行った。
私は倉庫の掃除と戸締りをして、いつものように送迎の上司を待つ。
まだ、少し書類を片付けるようで私はそれを眺めながら待った。
「お前、彼氏とはどうなった?」
書類を書きながら上司は話しかけてくる。
「仲直りしたよ」
「浮気相手復活?」
「そう」
「お前もよくやるよな」
「好きだもん」
「浮気相手になるなら俺の相手もしてよ」
「浮気相手がどんな気持ちか考えたことあるんですか?」
「減るもんじゃあるまいし」
「減るよ、心が磨り減る」
「1回でいいから、お前とやりたいわ」
「そんな心無いセックスして楽しいですか?」
「結構ね」
「ま、そう言うだろうとは思いましたけど…」
「セックスしてやると女って服従するんよね」
「そうやって何人の女を騙したんです?」
「数え切れん」
「寂しそうでしたよ」
「お前、知ってるん?」
「一人はね、私に嫉妬してました」
「あぁ、あいつね」
「服従とは違うんじゃないんですかね、彼女は」
「お前も違うって言い切れるか?」
「好きでもない男にセックスされて言いなりになろうとは思いません」
「ふ~ん」
「相当、セックスに自信あるんですね」
「そりゃもう、女見てたら自信もつくよ」
上司はその後黙々と仕事を片付け、帰り支度を始めた。
「先、車乗っといて」
キーを渡され、私は上司の車の中で待った。


倉庫の電気が消され、辺りは真っ暗闇になった。
倉庫の周りは一面に田んぼが広がっている。
灯りは月明かりのみ。
パッと車内の電気がつき、上司が運転席に乗り込みドアを閉めると共にまた暗闇へと戻った。
「女はやっぱりセックスでものになるよ」
上司はエンジンもかけずに車のキーをチャリチャリと弄りながらそう言う。
「なりません!」
「お前も、彼氏のセックスに溺れてるんやろう?」
「やってません」
「どうだか!毎回ハアハアやってんだろ」
「そんな付き合いばかりで楽しいですか?」
「楽しいからやってる」
「そう、私は楽しくない」
「お前ってどんな風に鳴くの?」
「知りません」
「どうせ襲われないとか思ってるだろ」
「はい、犯罪ですからね」
「俺とお前の立場とこの状況とかって頭に入ってる?」
そういうと上司は私の両手首を力いっぱい掴んだ。
「これが、男の強さ。もうお前逃げれないよ。何されようが叫んでも誰も来ないし、後から誰に言おうが誰にも信じてもらえない。派遣で仕事がない駄目人間の戯言になっちゃうんだよね」
私にもそれは理解できた。
それでも逃げてみようと力を込めて抵抗してみる。
「ね、動かないでしょ」
上司はそう言うと、私が抵抗する力以上に力を加え、私の両腕を上げさせて、車のシートに沿わせた。
そして、調度背もたれの所で肘を曲げられ後部座席側に腕を回され、左手だけで私の両手首を絞り吊るすように引っ張られ固定される。

私の体の筋はピンと伸び、胸を突き出す形へとなった。

シートをゆっくり倒され、上司は不気味に笑う。
「女って、みんな最初はこうやって抵抗するんだよね」
私の服をまくり上げ、楽しそうに笑った。
「おっぱい大きいね。いつもこんなセクシーな下着なわけ?」
私は軽蔑の目で上司を睨んだ。
私の顔なんか見ちゃいない。
指で胸を弾き、プルンと揺れる胸を見て笑う上司。
「大きい胸はよく揺れるよね。揺れながらブラに擦れる乳首は感じてる?ブラがずれてもう直ぐ乳首見えちゃうよ」
ゲームを楽しむように私は上司に遊ばれる。
プルンプルンと揺れる胸。
何も感じちゃいやしない。
「乳首出てきたよ。ね、感じてるの?立ってるよ。これ、見える?おっぱい大きいから見えるよね。すごく立ってるよ」
私はもう顔を背けることしか出来なかった。
抵抗する力も徐々になくなってきた。
抵抗するというよりもただ力を入れているだけだった、振り絞る。
私は上半身を軽く持ち上げられ、ブラのホックを外された。
上司は私に覆いかぶさると、おさえていた腕を下に下ろし膝で踏みおさえ、両手で胸を鷲掴み、自信ありげに揉みあげた。
「彼氏、こんなに気持ちよく揉んでくれないだろう?ほら、鳴けよ、お前は感じたらどんな風に鳴くんだ?恥ずかしいか?さっきからお前の股間はピクピク騒いで俺の玉を刺激してるぞ。ん?我慢するなよ。下半身だけは正直だよな。そろそろ乳首も触って欲しいだろ。言わなきゃ触ってやらないよ。」
しばらく乳房をバイブのように小刻みに揉まれ続けた。
もうどう触られているかなんて解からない。
力も抜け、私は息を荒くしていた。
もう限界だった。
そんな限界の中、ぐっと力いっぱい両乳首を急につままれた。
「ぁんっ・・・」
私は、声を上げていた。
私は顔を背けたままぐっと目を閉じた。
上司は踏みつけていた私の腕を払いのけ、足場を確保した。
「可愛く鳴くんだな~、ほら、もっと鳴いてみろよ」
上司は私の乳首を火でもおこすかのように擦った。
乳房を揉み、音を立てしゃぶった。
乳首に舌を押し付けられ、転がされ、噛み付かれる。
「あれー?こんなにカチカチなのに鳴かないんだね。お前って欲張りだな。もっとして欲しんだ。彼氏も大変だ」
上司は腰を擦りつけながら、私が声を上げるまで続けた。
「いやー、もうやめてー」
「あれ?もう入れて欲しいの?駄目だよ、女はこれからが肝心。ここからの快感が女を服従させるテクなんだから」
何を言っても無駄だった。
上司はゲームをクリアするかのように私の体で遊んだ。
私にはクリアする鍵を見つけることだけが解放の道だった。


「明日、仕事大変だからよろしくね」
私はゲームクリアした上司に最寄り駅まで送られ、電車にのった。
まだ、体がベトベトしていた。
他の乗客に気付かれないかとヒヤヒヤした。
何故だろうか。
明日仕事休めないなと思っている自分がいた。
休みたいと思った自分に、責任放棄しようとしている自分に傷ついた。
どうかしてる・・・。
頑張らなきゃいけないときなんだと思った。
何故か辛くなかった。
真っ白だった。
涙がでなかった。
頭がぼんやりしている。
何かに蓋をした。
電車が次の駅につき、私はホームへ降り立つ。
携帯を手に取り、派遣会社に電話していた。


「お疲れ様です」
「おつかれ、今仕事終わり?明日忙しそうだね」
「はい、忙しいみたいです」
「がんばってね」
「・・・やめたいです」
「え!?何かあったか?」


だけど仕事を辞めようと思った。
それが女である私の選択だ。



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コメント

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4 ■> とあさん

嫌なもの見せちゃったかな。
私は不思議だけど、この時過去の事1度も思い出さなかったんだ。ただ、彼の事想った。この後、3記事くらい続くのだけど、本当に彼の存在って大きいなって思ったんだ。コメント欄で喋りすぎちゃうとマズイっすね。今、下書き分に修正とか加えてるんだけど、どうやって伝えていいのか解からないのだけど、私、同じ傷持った人に見てもらいたいって思っています。

3 ■> えりさん

ウッ(ノ0д0)ノ☆━━━━━━
何か飛んで来たけど、受け取っていいのかしら~♪?
お仕事ご苦労様です。調度、昼ドラ的な記事でグッドタイミングです。

さて、男性の皆さんはどうなんでしょうか…嘘でも違うと言って頂きたいのが願望、否、理想ですね。コンタクト取ってくださった男性の方も数人把握しているんですが、やっぱりここは女性が多いですね。批判でも男性意見って聞いてみたいですね。
女性でもセックスを手段として考えている人もいるだろうし、私も始めは嫌われたくないと言う想いが強かったですよ。それにセックスだけを求めた過去もあったし…。
ただ、この男だけは心腐ってるよ!って思いました。自ら自分の魅力はセックスだけだなんて…ね。
綺麗事かもしれないけど、セックスに縋る者が求めるものは…ね。
はい、言葉に詰まってます。
伝わるだろうということで、このまま送信!!
お馬鹿でも幸せになれるよね☆

2 ■ヴぅ~(・・;)

体力に物言わせて、何をしても許されるわけじゃないのに…。
立場を利用したり、相手の弱みを握ったつもりになって、人を汚す男…。
ちょっとフラッシュバックしてしまいました。
でも、せのりちゃんの選択は賞賛に値すると思います。

1 ■昼間っから

遊びにきちゃいました。
今昼休みなんで、お仕事サボってるわけじゃないですよ。

読んでいて、腹が立つやら寂しくなるやらでしたが、多くの男性の本音なのかも知れませんね。
私の彼も、どう思っているのやら。

セックスしちゃうと、この男は私を好きになってくれるんじゃないか期待しちゃって、結果服従しちゃうってのが、私のパタンなんですけれど。
向こうから見たら、セックスに服従なんでしょうね。

ただ愛されたいだけなんだけどな。


せのりさんも、早く幸せになれますように。
微力ながら、埼玉より愛を送っておきます。
えいっ。

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