2005-08-10

99.もっと怒ってください

テーマ:彼女じゃない恋愛

彼は何処へ車を走らせているのか、そう言えば今日は何をして遊ぶんだろうか、会う会わないばかり話していて何も聞いていなかった。
携帯がなる。
親友からだった。
彼に承諾を得て、電話に出ると親友は大慌てのご様子で・・・。


「バーテンダー君いる?」
「いるけど、何でウチに電話してきたんよ」
「換わらんでいいで、嫌いやから」
「まだ、そんな事言うてるの・・・」
「嫌いやけど、どうしてもお願いしたいん」
「何?」
「水着・・・どっかになくした」
「で?」
「同じ水着、買ってきて欲しい」
「なんで~」
「今、仕事中やねんけど、今日仕事終わったらもう彼んとこいくねん」
「時間がないってこと?」
「そう、お願い。車走らせてさ、んで、持って来て欲しいなぁ~と」


渋々、彼に事情を話す。
彼の顔が不機嫌そうに見えた。


「お前はどうしたいん?」
「うーん、彼女、楽しみにしてたし水着ないと彼と遊ばれへんやん」
「別に海に行くだけが楽しみじゃないやろ?」
「あなたが嫌なら断るよ。でも、約束ってそんな簡単なものじゃないし」
「自分で買いに行けばえぇやん」
「時間ないって・・・」
「今日仕事なら明日買いに行けばえぇやん」
「今日の夜から会うって」
「それはちょっとワガママすぎひんか?」
「なんで?ちょっとでも長く会いたいって思うでしょ」
「だったら、俺ら・・・もうえぇよ」


彼が最後に言いかけたことは自分でも思っていた。
私たちの時間・・・。


親友にOKだと伝え、今から3時間後に待ち合わせをした。
彼はずっとご機嫌斜めで、私はずっと彼の横顔を見ていた。
怖い目・・・。
私は、彼の視界に入ってないようなそんな気がした。


断れなかったわけじゃない。
忙しい毎日の中でやっと取れた休み、そんな中約束できたデート、楽しんで欲しいって思ったんだ。
私がもし、彼と特別なデートの約束ができたのなら、海へ行く約束ができたのなら、私が親友の立場なら、きっと同じ様に思っていたと思うから。
私は彼と居るだけでいいと思えるから・・・。


だけど、彼に何も言えなかったのは、少なくとも私も邪魔されたと感じていたから。
もう少し怒っていて欲しいと思った。
私の分まで怒っていて欲しいと思った。


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