2005-06-02

35.思い出す恋心

テーマ:彼女じゃない恋愛

「あんたさぁ、最近付き合い悪いよ」

親友は携帯が繋がらないので、私の家に電話をしてきてそう言う。

「別に夕方5時に帰してくれるなら、いつでも~」

そう言うと誰もが、諦めるのを私は知ってる。

「もぅ、小学生じゃあるまいし、そんなんじゃ男もよりつかんよ」

「別にいらんよ。居たらいたで面倒じゃんよ」

「はぁ、23歳の言葉とは思えへんよな」

「ま、人生いろいろよ」

「とりあえず、私明日休みやからお昼でも食べよう」


彼女だけが私に合わせてくれて、ずっと側にいた。

そんな親友が居たから私は頑張れているように思えた。

バーテンダーの彼の話もしない。

私はいつ、彼女と心の会話をしたのかな。

彼女に私は何も言っていない筈なのだけど。

私はそんな彼女に甘えた。

甘えを見せず甘えた。

突っかかることで頑張れた。

受け止めてくれる人がいる、それだけで充分。


「っていうか、こういう健全な遊びもいいよな」

「健全って!?」

「ほら、うち等ずっと夜行性やったやん」

「まぁな」

「メイク、変わったよな」

「あぁ、殆どスッピンに近いかもしれん」

「肌、綺麗になったな!やっぱ規則正しい生活は素晴らしいよ」

「ん~でも、ナンパされることもなくなったで」

「えぇやんえぇやん!まつげから風おこせるより」

私たちは、日の光を浴びながらランチをとっている。

そんな目の前にいる親友は、ちょっぴり化粧が濃い。

マスカラ濃度は薄くなったと言い張ったが・・・まぁ、それが普通かななんて思ったりもした。

「うち、好きな人おるんよな」

突然の恋話だった。

正直動揺した。

あまり他人の恋の話も聞きたくはなかった。

「そっか、でも、うち何もいえんかな・・・」

「うん、報告までにね。でもさ、そろそろ・・・」

「そうやね!この生活にもう少し慣れてからかな」

頭の中にバーテンダーの彼でいっぱいになった。

急いで自分を否定した。

これは未練というやつなのだ。

「とりあえずさ、今、慣れない家事で24時間フル活動やねんな」

「そんな家事って大変?結婚とか不安になるわ」

「多分、そんなんじゃないと思う。だって働く主婦だっておれるやん。多分、慣れやって。その内、暇や~ってくらい時間あくようになるさ。そん時、男でも紹介してよ」

そう、新しい男でも出来ればまた違ってくる。

新しい恋が失恋の痛手を癒すって言うしね。


少しだけ羨ましく思った。

昼間働いて、夜遊んで、沢山の出会いの中恋をする。

私にもそんな生活が訪れるって思ってたな。

いずれ家を出て一人暮らしをして、家に男性を連れて里帰り、そんなのが普通だと思ってたな。

私はニートと呼ばれるパラサイトシングルなのかな。

心の奥にしまった恋する心が揺れる。

お前・・・恋したいの?

そんな我侭言わないで。

時間が足りないよ。

私、頑張るから。

もう少し、上手に生きられたら、新しい恋をしようね。

きっといい人が現れるから・・・。



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