肝と内腿と婦人科系
テーマ:ブリージング五輪書 風の巻
チンパンの1日1問
「氣功では、手首・足首を( )と呼びます」
空欄に当てはまる語句を入れてください。 解答は文末にあります。
「十二正経も、これで最後だね。肝経と、胆経だね」
「まず、肝経から。正式名称は、足の厥陰(けついん)肝経。
前にも話したように、漢方では、身体の側面を走る、陰性の経絡を厥陰と呼ぶ。
肝経は、主に脚足の内腿中央ラインを流れる。親指(足甲側)から、足甲、内踝、内腿と上がって、お腹を経て、胸に入る。
陰の経絡だから、下から上に向かう。
肝経は、古典では『将軍』とも言われる。別名、血蔵(けつぞう)」
「古代中国人は、肝臓は血を蓄える臓器だと考えたんだね」
「西洋医学的には、肝臓は血の代わりに、色んな栄養素を蓄える。そして身体の必要なところへ送る。例えばケガをしたときに、脂肪をコレステロールに変えて患部に送って修復する。
肝臓は現在分かっているだけでも、500種類の働きがある。古代中国人は、直感的に肝臓の機能を『氣と血の調整』と見抜いた。
だから肝臓を、戦場を見渡して、智謀を巡らせる将軍に喩えた。
肝経が不調になると、血の病にかかりやすい。ホクロは病氣じゃないけど、漢方では肝斑(かんぱん)と呼ぶ。ホクロが増えるのは、肝臓の働きがアンバランスになってきた警鐘と観る。
婦人科系疾患も、『血の道症』などと呼ぶ」
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「胆のう経は、外股ラインを走るんだよね?」
「そのとおり。胆のう経の正式名称は、足の小陽(しょうよう)胆経。身体の側面を走る陽性の経絡を、小陽という。
さて、胆経は、眼の上から始まる。ちなみに眼の下には、胃の経絡が来ている」
「だから、眼の周辺がピクピクする人でも、眼の下がピクピクする人は、胃経が悪く、マブタの上が震える人は、胆経に問題があるんだね」
「そういうこと。さて、陽性の経絡である胆経は、上から下へ流れる。まず、一旦頭頂部周辺まで突き上げて、後頭部を降る。
そして肩から身体の側面を流れ、脇腹を経て、太腿をくだり、足の薬指(足甲側)に入る。
さて、古典では、胆を『中正(ちゅうせい』とも呼んだ。これも古代中国の官職らしい。決断に関わる役目だったようだ。
胆が悪くなると、決断力が低下すると古来言われている」
「西洋医学的にも、内分泌に胆のうが関わっているって、聞いたことがあるよ」
「実際に、手術で胆のうの一部を切ったら、うつ病になった人が居るそうだ。
胆のうは、六腑(ろっぷ)の中でも特殊。他の六腑は、胃や腸のように、基本は中身が空=パイプなんだけど、胆のうだけは、胆汁を蓄える役割を持つ。
胆経が不調になると、便秘になったり、下痢になったり、排泄不良になる。眼や皮膚も黄色っぽくなりやすい」
「胆汁の影響だね。軽い黄疸(おうだん)みたいなものか」
「結論としては、肝経・胆経は、『貯蔵配分作用』を受け持つ」
「この経絡を整え、強化するには、どうすればいいの?」
「まずは暴飲暴食を控えること。現代人の肝臓はオーバーワーク状態。
そして、脚足を鍛えること。
ポイントは内腿を鍛えるべし。内腿は肝経ラインなんだけど、現代人は内腿を使わなさ過ぎ。その結果、内腿が老廃物だらけで、肝経を詰らせている。
その分外股の筋肉で頑張りすぎている。外股のコリが、胆経も滞らせているというわけ」
「具体的にはどうすればいいの?」
「ひとつは、正しい開脚が出来るようにすること。詳しくは明日」
つづく
(1日1問の答え) 四関(しかん) です。






