唾液の役割
テーマ:ブリージング五輪書 火の巻ブリージング五輪書 火の巻 18
(チンパンの1日1問)
「体内酵素は、消化酵素と( )に分けられます」
空欄に当てはまる語句を入れてください。正解は記事の文末にあります。
「口に入れた食べ物の流れを追うと、まず口の中で噛み砕かれて、食道を通って胃に送られるんだよね。そして胃で消化されるの?」
「厳密に言うと違う。胃は数時間保存する。その間に食べ物をより細かく分解し、消化しやすい状態にして小腸に送り込む。
小腸で本格的な吸収が行なわれるから、手術で胃の大部分をとっても生きてはいられる。一度にたくさん食べられなくなるけどね」
「小腸で吸収された栄養は、肝臓に送られて貯蔵されるんだね。
そして不要になった老廃物は大腸で更に水分を回収されて、ウンチになって肛門から出る。
これが大まかな消化・吸収の仕組みだね」
「そのとおり。この全プロセスに酵素が絡んでくる。まず、今日は口から追っていこう。
当たり前だけど、食べ物は口から入れないと血液になれない。点滴は非常用。
まず、お米などの炭水化物は口の中で消化がはじまる。唾液に含まれるアミラーゼという酵素が、炭水化物を麦芽糖に変えてくれる」
「お米は口に入れたときから消化が始まるんだね。消化がいいわけだ」
「唾液はリゾチームやぺルオキシターゼという殺菌酵素も含む。食べ物には顕微鏡で見ると、口に入れるのをためらうくらい、ウジャウジャと細菌がついている。でも、殺菌酵素が、その多くを殺菌してくれる。
30回噛むと、大抵の毒は無毒化される。添加物=発癌性物質もその分解毒される。よく噛むことで胃の負担も軽減する。赤ちゃんは消化力がまだ未熟だから、細かく切った食事を与える。自分の身体でも同じことをやっている」
「病人やお年寄りに、細かく切った食事を与えるのも同じだね。やっぱり早食いは身体に良くないんだね。
でも、チンパン君も結構早食いだよね(笑)」
「反省してます(笑)。早食いは呼吸の浅さを表す。
いっぱい噛むと脳の満腹中枢が刺激されるので、自然に小食になる。玄米採食主義の人は、ここに注目して『100回噛んでから飲み込め』などと教える。
チンパンも昔、自分で試したことがある。確かにダイエット効果はあるけれど、100回は多すぎて、ストレスが溜まるから、しまいにやめてしまった。
アゴをたくさん動かすことは、脳を発育させる効果もあると医学的に言われている。生物の歴史を見ても、原始的な魚はコイノボリのような口だったけど、次第に進化して歯のついたアゴを持つようになった。
これで大きなエサにくいつけるようになり、そのことが消化管や神経、脳の更なる発達を促したようである」
「ところで唾液って、どこから出て来るの?」
「耳の下にある耳下腺(じかせん)、アゴの前部にある舌下線(じかせん)。アゴの奥にある顎下線(がっかせん)から分泌される。
唾液は予想しているより大量に出る。大人は1日1リットルから1.5リットルの唾液が出る」
「そんなに!?」
「さっきも言ったように、唾液は細菌から口内を守っている。食事をするときも、噛むことで唾液が食物と交じり合うから、スムーズに飲み込める。唾液の助けなしで食事をするには、通常の10倍の水が必要になると言われている。
唾液は口内粘膜が乾燥することも防いでくれる。糖尿病の人は唾が出ないから、口の中がカラカラに乾いている」
「由々しき事態だね」
「糖尿病の氣のある人は、梅干の種をずっとしゃぶっているといい。唾が出やすくなるから。梅干は口内から腸にかけてまでを殺菌してくれる。
あと、赤ちゃんや幼児の唾液は、若々しい酵素に満ちている。あれこそホンモノの若返りの薬。小さい子供や孫が居る人は、口の周りをペロペロ舐めてあげるといい」
呼吸で人生をストレッチする!
つづく
(1日1問の答え) 代謝酵素(たいしゃこうそ) です。






