2005年12月26日 19時04分16秒

幼児殺害事件で考えるー携帯電話の有害サイトから子供を守る

テーマ:教育―全般

子供を襲う携帯有害サイト
石川県野々市町―下田博次・群馬大学教授がフォーラムで警鐘
親の監視届かずのめり込む/「保護者が賢くなるべき」

 インターネット接続型携帯電話による児童・生徒を巻き込んだ事件が多発している。保護者が通信手段として与えた携帯電話で子供たちが容易に有害情報に染まっていく。このほど、石川県野々市町でインターネット・携帯電話と大人の役割を考える「子どもセーフティフォーラムinいしかわ・ののいち」が開かれ、子供たちを取り巻く恐るべき実態が報告された。識者は「携帯電話を与えた保護者はもっと賢くなってほしい」と警告を発している。(金沢支局・日下一彦)


 「携帯電話の小さな画面の背後には、保護者の知らない有害情報があふれており、子供たちは四六時中、それに触れることができる」


 ホームページ上で、子供のインターネット利用の問題に取り組むNPO「ねちずん村」を主宰する下田博次・群馬大学教授の基調提案で衝撃的な報告が行われた。


 下田教授は大学院のゼミ生らとともに、JR高崎駅前などで三年前から中学、高校生に携帯電話の利用状況を取材し、FM群馬で放送してきた。


 携帯電話による事件は、出会い系サイトを介した援助交際など、その危険性がこれまでも縷々(るる)指摘されてきた。だが、最近はより過激化し、子供たちに襲い掛かっている。


 同教授によると、①一緒にカラオケに行く相手探し②出歩いた帰りに車で送ってくれる人の手配③高級料理のフグを食べさせてくれる人の募集④話し相手や癒(いや)してくれる人の発見――など、驚くような項目まで請け負う携帯サイトがある。


 女子生徒が、不特定多数の大人に向けて情報発信すると、瞬時に連絡があり、彼女たちは労せずに要求を満たすことができると言うのだ。現れる大人たちは一見、やさしそうな素振りで対応。しかし、最後に恐喝、売春、殺人事件にまで発展するケースは数え切れない。こうしたサイトにアクセスすることで生じるモラル低下も深刻だ。


 調査を始めたころは、援助交際している女子生徒に「あなたの娘が同じことをやろうとしたらどうするか」と問うと、「絶対反対する」との答えが圧倒的だった。最近では、「子供は子供で(援助交際しても)構わない」との回答が増えてきた、と下田教授。


 安易に「性」を扱う風潮が人間の基本的な道徳心を蝕(むしば)んでいるのだ。


 有害情報は、出会い系サイトからのみもたらされるのではない。ネット上の「遊び場」が多様化し、ゲームやプリクラ交換、少女たちの変身願望を実現するサイトが急増中だ。「ふみコミュ」「ハンゲーム」「カフェスタ」などのサイトが人気を集めている。例えば、「ふみコミュ」は「女の子のホームページ大賞」と銘打っている。その画面を見ると、少女雑誌のようにカラフルで、「チャット」「プリクラ」「メル友」広場など、彼女たちの好奇心を誘う“窓”が目白押しとなっている。


 中には、無料で同様のサイトを装いながら、アクセスしていくうち、仕掛けられた「落とし穴」や「ワナ」にはまり、架空の使用料を請求されるケースも少なくない。判断力が幼い彼女たちには、危険度の見極めがつかないのだ。


 また、子供同士の情報交換で、チェーンメールによる陰湿な「いじめ」が繰り返されたりする。女子生徒が更衣室で着替える同級生を携帯で盗撮し、その筋の雑誌に投稿して、遊ぶ金を稼いでいたケースもあった。


 親が子供に通信手段として携帯電話を与えても、子供たちは保護者の頭越しに有害情報を入手し、危険な大人とのコミュニケーションで闇に入り込んでいく。CDや本のみならず、薬物や凶器がネットで購入される。コンビニで決済すれば、購入の有無さえ保護者には分からないのだ。


 下田教授は「自宅のパソコンだと、画面をのぞけば子供たちがどのように利用しているか判断できるが、携帯電話は真夜中、布団の中でも操作できる。外で使えば、保護者は全く干渉できない。有害情報の被害者が、自分でも気付かないうちに共犯者になっていることもある」と警告する。


 その上で「有害情報からわが子を守るには、学校の指導に任せていても限界がある。親が危険な実態をよく知って子供に教え、彼らの判断力、自制力を養っていくしかない」と訴えている。


 「ねちずん村」では、ホームページ上に危険サイトを疑似体験できるコーナー(無料)を設けている。保護者が子供たちと共にそれを使って、いかがわしいサイトに近づかないよう学習できるシステムだ。親子で、こうしたサイトを大いに利用し、ネット社会の危険を回避する知恵やモラル、ルールを身に付けたいものだ。


 同フォーラムではまた、茨城県PTA連絡協議会による保護者への啓蒙活動や、地元・野々市町の「小中学生は携帯電話を持たない」取り組みなど、先駆的な活動が紹介された。

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2005年03月09日 15時23分33秒

有害なネット情報から子供をどう守る

テーマ:教育―全般
急がれる情報安全教育
決め手は親の関心としつけ



 インターネットというパーソナルメディアの登場で、社会の一角に封じ込められていた有害情報が直接、子供に届くようになった。このため、小中学生が出会い系サイトを利用して、事件に巻き込まれるケースが後を絶たない。二月末に開かれた「青少年を取り巻く有害環境対策フォーラム」(文部科学省主催)では、携帯インターネットの危険性とその対策が論議された。
(横田 翠)



 社団法人日本PTA全国協議会は、子供とメディアに関する数々の調査を手掛けてきた。フォーラムでは同協議会の姉崎昭義氏が、今年二月実施した「テレビメディア、社会環境についての意識調査」について、その速報値を一部披露した。

 それによると、テレビについて小学五年では「家庭内のルールはあるが守っていない」「家庭内のルールはない」を合わせると78・7%。中学生では92%がテレビ視聴の家庭内のルールがない。携帯については、中学二年では「親とのルールを守っている」は42・7%。

 一方「家庭内のルールがない」「ルールを決めたが守っていない」は合わせて56%と半数以上だ。インターネット利用については、中学二年で82%が「親と決めたルールがない」と回答している。

 子供と接触する時間が最も多いのは親だが、家庭のなかで親が具体的にどう指導したらいいのか、家庭における有害情報対策はほとんど講じられていない。

 警察庁資料によると、平成十六年中のいわゆる出会い系サイト関連事件の被害者は、85%は十八歳未満。被疑者の出会い系サイトへのアクセス手段は、96%が携帯電話だ。携帯インターネットの危険性は、人間フィルタリングが働かないところにある。ところが、こうした携帯電話が持つ危険性をよく知らないで、親は安易に携帯を子供に与えているというのが実情だ。

      ●

 講演に立った群馬大学の下田博次教授は、インターネット登場によるメディアの構造変化に触れ、「フィルタリングを外して好きな情報を入手する技、『踏み台』という行為を小中学生でも既に行っている実態がある。コンピューターフィルタリングソフトをつければよいというのは、子供のインタ-ネット使用に大人が注意を払わなくてよいという風潮を生む」と、子供のメディア対策の難しさを語った。

 さらにインターネット小説、携帯小説で、女子高生中心に大ベストセラーになってしまった子供向け猥褻(わいせつ)本やハンゲーム(無料でゲームを楽しめるサイト)、カフェスタ(ホームページを作ったり、チャットができるサイト)、ふみコミュ(子供向けのコミュニティーサイト)といった子供の人気のサイトを取り上げ、「いずれも子供利用の観点で作られているわけではない」と、子供に対する情報安全教育が急務との認識を示した。

 有害情報対策に取り組む財団法人インターネット協会では、「インターネットを利用するためのルールとマナー集こどもばん」のほか、国際的にも珍しい「ルール&マナー検定」を出すなど、メディアリテラシーの向上、啓発に取り組んでいる。

      ●

 また最も取り組みが進んでいる東京都では、保護者のメディアリテラシー向上のために、パンフ十三万部を学校の保護者全員に配布。都内の千四百校の小学校で、四年生の保護者向けセミナーを実施している。

 四月から都の青少年健全育成条例が改正されれば、携帯事業者は青少年が利用する場合、フィルタリングサービスの情報を告知、勧奨する義務が生じるようになる。携帯事業者の責務を明確にした点では一歩前進だ。

 しかし、どんな対策を講じたとしても、最終的に親による人間フィルタリング以上に有効性ある対策はないというのが専門家の共通した見方だ。

 同協会の国分明男副理事長は、「結局は親御さんがキーポイントで、子供のプライバシーを尊重しつつ、子供の行動に関心を持つこと。インターネット利用に当たり、親御さんもスキルを身につけていく必要がある」と大人の責任を強く求めた。

 フォーラムでは最後に幾つかの対策事例が紹介された。

      ●

 福岡県のNPO法人「子どもとメディア」が五年前から実施している、一日テレビをまったく見ない「ノーテレビデー」という草の根運動。また海外の事例では、インターネット中毒が深刻な韓国で子供がオンラインゲームやインターネットができないように夜中の十二時から朝六時までパソコンを止める「シャットダウン運動」という行政主導のプログラムなどが紹介された。

 こうしたメディアを遮断するのは即効性はあるが、実行性が高いと言えない。

 PTA協議会で多くの調査を行ってきた姉崎氏は「行き着くところは保護者である親の子供に対する道徳教育に収束してくる」と、家庭内のルールづくり、基本的なしつけの重要性を強く訴えた。

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2005年01月26日 16時06分41秒

「早寝、早起き」が優秀な子供になる秘訣

テーマ:教育―全般
子供に早寝早起きさせよう
学力に影響する睡眠時間
環境づくりは大人の責任


 深夜、ファミリーレストランやスーパーで子供連れの家族を見掛けるようになった。夜型社会の進行で三歳児の約半数は夜十時以降も起きているという。子供の夜更かしは生活習慣病、学力低下やキレるといった問題行動など、子供の成長発達に及ぼす影響が大きいことが医学的にも分かってきた。「子どもの早起きをすすめる会」(早起きサイト)発起人で東京北社会保険病院の神山潤副院長に夜更かしの問題点と対策について聞いた。
(横田 翠)

 「世界で日本の子供ほど夜更かししている国はない」

 一月中旬、南足柄市幼稚園(神奈川県南足柄市)教諭研修会の席で、同会の神山潤氏はこう警鐘を鳴らした。

 厚生労働省・幼児健康度調査報告によると、夜十時以降就床する子供の割合は一九八〇、一九九〇、二〇〇〇年の経年変化でみると、一歳六カ月では25→38→55%と経年ごとに急激に増えている(グラフ参照)。三歳児の約半数が夜十時になっても起きているというのが、日本の子供の睡眠実態だ。

 三年前、神山氏は、鈴木ゆみこ聖徳短大助教授、瀬川小児神経学クリニックの星野恭子医師らと「子どもの早起きをすすめる会」を立ち上げた。日本の子供たちの睡眠調査を手掛けたとき、夜中の三時に寝て、起きるのが午後一時といった生体リズムの乱れがある子が多くいることに衝撃を受けたためだ。親自身に夜更かしはいけないという問題意識がない上に、睡眠に関する知識がないことが分かったという。

      ●

 「早起きサイト」開設以来、頻繁に保育園や幼稚園の研修会、PTAや小学校などに出向き講演会を開き、睡眠の重要性を伝えることで、子供の早起きを推進する運動を行っている。睡眠リズムの乱れで「きちっと立っていることができない。姿勢維持ができない子が増えている」という話を神山氏は保育関係者からよく耳にするという。

 南足柄市の研修会では、最新の医学研究と豊富なデータを駆使しながら、生物としてのヒトが存在するために睡眠がいかに大切かを、速いテンポで約一時間半の睡眠講義を行った。講義の中で神山氏は、子供の夜更かしの問題点をこう説明した。

 一つは、睡眠時間が減少することで、老化を促進し、知的能力の低下を招くことだ。

 広島県教育委員会の平成十五年度学力調査では、睡眠時間五時間未満の子は、国語51・9、算数53・9と点数が最も低く、逆に最も高かったのは八~九時間未満の子で、国語70・8、算数74・1。朝食摂取はもちろん、睡眠時間も学力に影響を与える重要因子であることを示した。

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 もう一つは、夜分泌されるメラトニン(脳内ホルモンの一種)分泌量が低下すること。メラトニンは一-五歳のころ最も多量に分泌されるため、夜更かしの子供はメラトニンシャワーを浴びないで育つことになり、性の成熟化や肥満などの生活習慣病の危険性が高くなるという。

 富山医科薬科大学の関根道和教授らの研究によると、三歳の時に十一時以降に寝ていた子は九時前に寝ていた子より、小四年のときに一・五倍肥満になるという研究結果も出ており、睡眠と肥満の関係性も明らかになってきた。

 さらに睡眠が不足すると、昼の運動量が減り、脳内のセロトニンの活性化が阻害される。セロトニン低下は、攻撃性が高まったり、キレるなど問題行動を生みやすいというのだ。



 夜更かしが子供の成長発達に与えるダメージは想像以上に大きい。だが、身についてしまった睡眠習慣を変えるのは容易ではない。

 神山氏は「小さい子は寝るまでの入眠儀式(パジャマに着替える、歯磨き)で親が眠りの環境を整えることが大切」。さらに「夜更かしを直そうとするのではなく、まず朝早くカーテンを開け、朝の光を浴びさせることが大切で、それが結果的に早寝につながりやすい」とアドバイスする。

 朝の光を浴びることで時差ボケ状態になった生体時計がリセットされるからだ。

 今年初め、ローソンの新浪剛史社長は「夜型人間が増え、コンビニ強盗も増えたため、二十四時間営業を見直す」と画期的な発表を行った。

 こうした企業の動きに神山氏は、「テレビで夜九時になったら、子供の就寝時間を知らせるテロップを流すとか、午後九時以降は子供向けのCMは流さないなど、子供の夜更かしを容認しない姿勢が必要だろう。子供たちの睡眠環境を整えるのは大人の責任であることをまず自覚してほしい」と話す。
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