2005年01月20日 18時57分20秒

イラクの国民選挙実施の行方

テーマ:国際―中東・アフリカ
いよいよイラクで、国民選挙される。しかし、連日のテロ攻撃で果たして正常な選挙ができるのか疑問でもある。イラクにおける真の民主化は果たしてあるのか?

以下に、オーストリア駐在のイラク全権大使のインタビューを紹介する。

駐オーストリア・イラク全権大使 タリク・アカラウィ氏に聞く
投票率50%以上なら成功―イラク国民議会選挙
選挙は大きな挑戦
イラクをテロリストに渡さず

 イラクで今月三十日、国民議会選挙が実施されるが、テロの多発などで治安状況は悪化、選挙の行方が流動的となってきた。そこで本紙は駐オーストリアのタリク・アカラウィ・イラク全権大使と会見、選挙の見通しなどについて質問した。(聞き手=ウィーン・小川 敏)

 ――治安が悪化してきたが、国民議会選挙は実施できるか。

 イラク国民にとって今回の選挙は非常に重要だ。国民は投票することで国と国民の将来を決定できる。これは長い間独裁政権下で生きてきたイラク国民にとって大きな挑戦でもある。われわれは国内の治安状況が悪化していることを知っている。しかし、今回の選挙はイラク国民にとって犠牲を払ったとしても実施すべき価値があるものだ。わが国では自由に投票できることなどは久しくなかったことだ。

 ――サレハ副首相(治安担当)は先日、旧フセイン政権の残党が投票場を攻撃の標的にしていると警告した。

 イラク国民は独裁政権のフセイン政権下で長い期間、危険な生活を余儀なくされ、多くの犠牲を払ってきた。選挙を妨害する勢力がどのような妨害を計画しているか予測できないが、暫定政権は国民に自由な投票ができるように全力を尽くしている。具体的には、各投票場には多くの警官、民族防衛隊を動員して警備に当たる考えだ。

 ――テログループの攻撃を恐れて、選挙リスト候補者の名前の公表すらできない状況下で自由で公平な選挙は可能か。

 世界の至る所で選挙が実施されているが、百パーセント、自由で公平な選挙は今まで行われたことがない。われわれは今、大きな課題を掲げ、選挙の実施を決定した。投票率が50%以上なら成功と見ている。投票を実施しないよりはよい。今回の選挙は大統領選挙ではなく、国民議会の選挙だ。そして選出された議会の最大課題は新しい憲法を作成、新しい選挙法を施行することにある。そして年内にも新しい本格的な議会を選出する運びだ。

 ――今回の選挙はイラク全土で実施可能か。それとも、治安の悪い地域での選挙は見送るのか。

 イラク内でも治安のいい地域では投票率が80%を超えることも予測されるが、治安状況が悪く、選挙の実施が難しい地域もあることは事実だ。どの地域が難しいか、特定の地域名を挙げることは避けたい。いずれにしても、政府としては、イラク全土で選挙を実施することを前提に、治安の悪い地域に住む国民を説得中だ。

 ――イラクの少数宗派スンニ派の有力グループは選挙のボイコットを表明している。フセイン政権下で要職を独占してきたスン二派が選挙に参加しない場合、選挙後、多数派のシーア派との権力争いが激化しないか。

 選挙はシーア派、スンニ派、クルド人との勢力争いではない。イラク全土の未来を懸けた選挙だ。選挙は民主勢力と反民主勢力間との戦いだ。われわれは多数派の権利と共に、少数派の権利をも尊重しなければならないことはもちろんだ。民主的基盤を構築することは困難な課題だ。われわれは新生イラクをテロリストたちの手には渡さない決意だ。

 ――在外イラク人の投票登録が世界十四カ国で十七日、開始された。在外イラク人の選挙に対する意気込みはどうか。

 在外イラク人の選挙に対する関心は非常に高い。オーストリアでも数百のイラク人が選挙に関して問い合わせをしてきた。私の大使館でも先日、選挙実施支援会が開催されたばかりだ。オーストリアの場合、残念ながら投票場が開設されないが、在外イラク人は独ミュンヘンに投票に出掛けることができる。大使側としてはバスをチャーターしてイラク人を投票場に輸送する考えだ。ちなみに、在外イラク人は有権者の身元確認のため、まず投票場に身分登録しなればならない。その一週間後、実際に投票できる。
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