世日クラブじょーほー局

世日クラブ・どっと・ねっとをフォロースルーブログ。


テーマ:
  テーマ「高まる中国崩壊リスク」 
            講師:池永 達夫氏(世界日報社編集委員)
                      ―3月22日(土)開催―

<ラオス、タイの高速鉄道>
 東南アジア諸国を取材して、現地で実感するのが、中国パワーの膨張だ。92年タイ・バンコクのドンワン空港を訪れたが、そこの両替所でドルや円、ヨーロッパの通貨はあるが、元はなかった。しかし、10年前から人民元が扱われ始めた。



 ラオス、タイ、ミャンマーなどの国において、高速鉄道振興がある。中国は7000億円ほどを投資して、ラオスに高速鉄道を作る計画だ。中国雲南省・昆明からラオスのビエンチャンまでを結ぶ。それをバンコクまで延ばせば、バンコクとビエンチャンはすでに繋がっているので、北京とシンガポールが結ばれることになる。中国はこのように巨大な投資をしながら、政治的影響力を高めている。

<マレーシア、カンボジア>
 マレーシアにおいて、30年前にマハティール首相がルックイースト政策を打ち出した。それは儒教や仏教をベースにした勤勉さで発展した日本、韓国を見習えというもの。今ではルックチャイナへ方向転換した。カンボジアは昨年アセアンの議長国だった。南シナ海の自由航行の問題で、フィリピン、ベトナムは中国に対して強硬な姿勢に出たが、カンボジアは議長国の権限を行使して、それを押しのけた。まったく中国の言いなりになってしまった。中国は今アセアンの分断工作に入っている。ミャンマーでも中国の影響力はかなり大きいものがあったが、今現在アメリカの介入によって西側へ向き直しつつある。がしかし、厳然とまだその影響力はある。ミャンマーとすれば、中国からも援助をもらい、欧米や日本からも援助を引き出しながら、両天秤にかけている。メコン川を上るときに私が実感したのは、「中国は竹だ」ということ。竹は短期間で一気に天に伸び、葉を繁らせる。それは太陽の恵みをいち早く得るためだが、中国も同じで、人材を即座に派遣し、基盤をつくってしまう。それは制空権の支配に見える。

<ミャンマーのパイプラインと高速鉄道>
 今回の取材は、ベンガル湾の東のチャウピューからマンダレーを通ってムセという中国とミャンマーの国境の町を通って昆明まで至り、そこから重慶とか成都など内陸部の主要な都市に石油と天然ガスを送るパイプラインの施工状況を視察した。チャウピューに入るのはなかなか難しい。ヤンゴン空港からチャウピューへ空路向かおうとしてもまずチケットが買えない。よほどNGOか何かで特別に許可を得てなければ買えないだろう。しょうがないので、アラカン山脈をバスで11時間かけて超え、そこから高速船が出ているので、チケットを買おうとしたら、公安が張っていて、「外国人は買えない」という。その理由は何もチャウピューを封鎖しているわけではなく、西部にはロヒンギャ難民の問題があり、仏教国であるミャンマーとイスラムであるロヒンギャ難民との確執によって、いろいろな事件が起きている。そのため外国人の渡航が規制されているのだ。しかたなく白タクで入った。ここはまだ埠頭ができていない。昨年6月から天然ガスは雲南へ動き始めているが、まだ完全な運行状況ではない。中国はこのパイプラインで年間2200万トンの原油と同120億立方メートルの天然ガスを運ぶ見込みだ。これは中国の年間原油輸入量の約1割、天然ガスは4分の1に相当する量だ。このパイプラインは、沿岸部から経済を牽引してきた中国の発展形態を大きく変える可能性を秘めている。

 中国の念頭にあるのは、「マラッカリスク」だ。有事の際に、マラッカ海峡が使えないことを想定して内陸部への流通ルートを確保しておこうというのだ。パイプラインの敷設は800キロにも及ぶ。普通ならパイプラインは地上にあるが、ここでは地下に埋めている。


 
<中国の「真珠の首飾り」戦略>
 中国では宝石はダイヤでもルビーでもなく、翡翠だ。中国は西太后の時代に最も領土が拡大して、ミャンマーもその一部だった。ミャンマーは世界最大の翡翠の産地。その翡翠を得たいという願望がある。米紙ワシントンタイムズが5年前に最初に報道した「中国の真珠の首飾り」戦略がある。それはミャンマーのチャウピュー、バングラディシュのチッタゴン、スリランカのハンバントタ、パキスタンのグアダルという4つの都市の港湾建設に中国の巨大な資本を入れ、拠点として押さえるというもの。米国防総省は「これらがいつか軍事基地に替わるのではないか」と懸念を表明している。インドは真っ先に脅威を感じ、インドを中心にした「ダイヤのネックレス」戦略が出てきた。グアダルは元々シンガポールが港湾運営権をもっていたが、昨年中国に変わった。ハンバントタも8,9割中国資本が入っている。が実態は動いていない。月に1回小さなタンカーが入ってくるかどうかという具合だそうだ。しかし収益が上がってなくても中国とすれば別にそれでもいい。そこにタンクがあって、船が寄港できて、水、燃料が補給できればいいというわけだ。将来に向けた戦略的拠点として使用しているのが実態だ。またこのハンバントタから10キロ先の沖合は日本や韓国、台湾の中東からのタンカーが行き交う要衝だ。中国はここを押えることにより、シーレーンの牽制という布石を打っているのだ。当地の人に聞いても、いつか中国の軍事基地化するだろうと懸念を隠さない。

<中国が狙う「インド洋」>
 また中国は東南アジアだけでなく、もともとアフリカとの関係が強かったが、アフリカ東海岸のラム、ダルエスサラーム、ベイラなど主要な都市にも巨大投資をして、港湾整備を進行中だ。それはまさにインド洋を囲む格好で進められている。私が執筆した連載「グレートゲーム」の一番のポイントはここにある。グレートゲームとは、19世紀のロシアとイギリスの戦いだった。ユーラシア大陸の真ん中、ハートランドの中心。そこを制した者が世界を制すといわれた。北からロシアが下りてきて、逆にインド、バングラディシュ、ミャンマーを植民地に持つイギリスは北へのぼっていく。実際に干戈を交えることはなく、おもに情報戦によったが、中央アジアをどこが制するかが最大の焦点だった。

 21世紀のグレートゲームのターゲットは「インド洋」である。理由はこうだ。中国は不動産バブルの崩壊、シャドーバンキングの問題などこれから大きく国がグラつくのは間違いない。30年かけて高度成長をしたわけだから、揺り戻しは必ずある。そのチャイナリスクをヘッジすべく、「チャイナ+1」がでてきた。そのメインはベトナム、タイ、ミャンマーなどのアセアンだ。アセアンは人口規模が6億、世界で一番経済的活力がある。そしてアフリカ。またインドの人口は現在12億だが、2020年代には中国を凌ぐだろうといわれる。かつ経済的潜在能力もきわめて高い。さらに産油地帯である中東がある。これらを擁するインド洋の価値は計り知れない。21世紀はここを制した者が安全保障、経済の覇者となる。中国は間違いなくここを狙っている。

 また昨年3月に中国は、スリランカのハンバントタにコロンボ国際空港に次ぐ第2の国際空港を完成させている。スリランカはLTTE(タミールイーラム解放の虎)というゲリラ組織によって、25年もの間、内戦状態が続き、海外からの投資もままならず、国が疲弊しきっていた。05年に登場したラジャパクサ大統領は、中国の兵器を入れて徹底攻撃で臨み、09年にはこの組織は殲滅された。ここからスリランカの復興は始まっていくが、このことから同国における中国の影響力は絶大なものがある。

 ベトナムのカムラン湾について、かつてここは仏領インドシナだったが、日露戦争当時、バルチック艦隊の停泊地で、水、食料、石炭を積みこみウラジオストクへ向かうのだったが、イギリスの圧力によって十分果たせないまま追い出され、付近を遊弋する羽目になり、兵員は著しく士気を下げた。のちの日本海海戦の大勝利の陰にこのような歴史が秘められている。



<中国海南島軍事基地>
 中国で一番ポイントとなるのが、海南島の三亜だ。ここの楡林湾に原潜基地がある。SLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)を搭載した最新鋭「晋」級原子力潜水艦を、南シナ海に沈めて世界に睨みを利かす。01年に、米国と中国の軍用機が接触事故を起こし、米軍機が海南島に不時着した事件があったが、これは三亜基地の調査のためだった。それほど大きな戦略基地だ。私は1988年ころに初めて中国取材に行った場所がここ海南島だった。そこから北朝鮮の延辺までの沿海を一か月近く旅行しながら取材したが、当時は何もなかった。“中国のハワイ”などと呼ばれていたが、あるのは文字通りビーチだけだった。今では高級ホテルが立ち並び、ヨットハーバーや遊園地、水族館、ゴルフ場なども作られ、マリンスポーツなら何でもできる。このような観光開発の一方で、軍事基地の建設をやっている。亜龍湾には850メートルの埠頭が二本あるが、そこには空母が4隻停泊できる。南シナ海を睨む空母基地なのだ。中国初の国産空母「遼寧」が昨年12月にここに寄港した。今後空母の4隻体制を目指していくことになろう。

 三亜基地の沖合いに、「広州」級ミサイル駆逐艦が遊弋していた。射程50キロのミサイルを装備し、ステルス性の船体、同時に八つの対象と交戦できる能力を持つ。ちなみに中国の艦船名は地名を使う。その土地の共産党委員会が乗組員らを待遇することが慣例となっている。国を挙げて海軍を守るという体制ができている。


 
海南島の東側に位置する文昌。ここに宇宙を望むロケット打ち上げ基地ができる。成都、重慶や世界最大のテレビ工場は成都に近い綿陽にあるが、これは毛沢東の戦略によるもので、内陸に工業地帯を作らなければ海岸線では攻められたときにどうしようもないから。よってロケット宇宙基地も西昌だとか内陸に3つくらいある。しかしそれは効率的ではない。一番の理由は、西昌のロケット基地は、ロケットの輸送が鉄道だ。大きさが3.5メートル超えるものは運べない。今ではもっと巨大化している。海から運ぶことによって大きなロケットの打ち上げが可能となる。地理的にも中国の最南端に位置し、地球の自転による遠心力を最大限利用できる。

 中国の一番奥地カシュガル。標高5000メートルを超える高地だが、ここからインド洋につなげるために道路を整備している。将来的には、鉄道やガスパイプラインもつくる予定だ。玄奘三蔵もここを通ってインドまでいった。

<薄熙来裁判が示すもの>
 昨年、「南方週末」という広州の雑誌が、中国の表現の自由、報道の自由がないなど異議を申し立てる内容の記事を書いた。「中国のマスコミは共産党の妾だ」と。言論機関が単なる広報機関に過ぎない実態が明らかにされた。昨年10月、薄熙来元重慶市党委員会書記の裁判の判決が出た。しかしそれは政治ショーでしかなかった。中国は法治国家でなく、人治国家であることが鮮明となった。薄熙来は身長180センチ以上あるが、その両脇を2メートルを超える警官に抱えられた姿が公開された。また開廷場所が地元の重慶でなく、済南という辺鄙な場所になったのも薄熙来の政治的影響力が及ばない場所をわざわざ選んだ。そもそも中国には司法の独立はない。共産党政権の根幹にかかわる重大裁判は、党が判決を下し、司法はあくまで、その手続きを取るにすぎないのだ。では何が薄熙来を追い詰めたのか。12年に共産党大会があったが、その時チャイナ9(共産党の常務委員会)に食い込んで、中国を引っ張っていきたいという野心があった。そこで彼がやったのは、中国版「赤と黒」(スタンダールの小説)。マフィアの追放運動(打黒)と、格差是正策を推進し、革命歌をうたう唄紅運動を起こして、貧しくても平等だった毛沢東時代に郷愁を抱く庶民の喝采を浴びたのだ。

 あくまで薄熙来のその罪状は汚職だった。しかし裁判の核心部分は決して汚職ではない。横領で告発された内容は2045万元(約3億3千万円)だが、彼の隠し資産は4000億から5000億といわれる。まったくの茶番だ。そんな折、ニューヨークタイムズがすっぱ抜いたのが、清廉潔白なイメージだった温家宝元首相でさえ、2700億円の蓄財があったという内容。夫人が宝飾関係のトップだった。中国の怖いところは、鰯は頭から腐るというごとく、トップが腐っていること。現習近平体制は汚職の一掃運動をやっている。それはそれで大事なことではあるが、しかしその背後には権力闘争がある。利権をもっている人間を追い出して、それを奪う。そういう悪vs悪の闘いだ。常務委員のメンバーは今まで訴追されなかったが、今回周永康前党中央政法委員会書記にまで司直の手が伸びようとしている。中国において裏で一番権力握っているのは政法委員会。公安、裁判、検察、機密情報を握るトップ。周永康は常務委員会での序列は9番目だが、裏で力を握っていた。その彼が薄熙来を裏で支援していたのだ。しかしこれで汚職が一掃されたのでなく、周永康が追われて、その利権を今度は習近平が握り始めているという問題がある。

<中国の権力闘争>
 中国の歴史を見る上で、権力闘争の視点が重要。文化大革命が典型だ。かつて朝日新聞は文革を礼賛したが、一方で文革はカンボジアにも大きな影響を与えた。ポルポトがなぜ200万、300万という自国民を殺したかといえば、文革の影響だ。彼が北京に行き毛沢東の文革をじかに見た。元来ポルポトは純粋で、そこで本当に文革を信じた。これはやらなければいけないという使命感を抱いた。彼の帰国後、メガネをかけているというだけで、知識人とみなされ抹殺された。僧侶も撲殺された。宗教はアヘン、知識人は国を毒するものとして、200万、300万という人間を殺した。だが彼の動機は、理想国家を作りたいという純粋なものがあった。得てして純粋な人間は怖いところがある。しかし文革の実態はといえば、実権を奪われた毛沢東がそれを取り戻すための政治闘争だった。あくまで手段でしかなかったのだ。



 鄧小平が指示した対越懲罰戦争はなかなか奥深い戦略を秘めていた。それは何かといえば、1979年鄧小平は副首相として返り咲いたのだが、まだ実権は握っていない。実権を握ろうとすれば軍を掌握する必要がある。そうかといって軍を掌握するのはすぐにはできない。手っ取り早いのは、戦争させて負けた時に一掃できる。その時に完全に軍を掌握できる。そのために79年の中越戦争があったという見解がある。それは支持できる。
 
 薄熙来裁判以後、「ハエも虎もたたく」という汚職撲滅スローガン。そこには権力闘争の実態がある。一番核心部分は中国版NSC(国家安全委員会)だ。政法委員会の周永康を追い出して今回、チャイナ9からチャイナ7に変わった。中国の最高意思決定機関の中国共産党常務委員会のメンバーが7人になった背景は、政法委員会を外したのだ。これには習近平の思惑がある。2人を外して、自分のところにもってきた。それがNSCだ。NSCは名前が変わった実質、政法委員会だ。要するに、司法も検察も情報機関も外交部も全部自分のところへもってきた。かつて毛沢東はカリスマ性があったので、ひとりの独裁政権が30年続いた。それではだめで、発展しない。大躍進といいながら、何千万という人民が死んでいった。国が発展しなければどうしようもないじゃないかというのが、鄧小平の考えで、これは正しい。一人のカリスマは国を誤らすという反省のもと集団指導体制になった。江沢民、胡錦濤時代がそうであった。今その流れが逆戻りしつつある。習近平が一極集中の皇帝型の権力を握るようになってきた。その象徴がNSC創設だ。これも絶対権力を握るための一つの手段。

 問題はそれだけの絶大な権力を手にすれば実績が求められる。特に長老からの突き上げがある。中国の一番の問題点は、民主的な選挙によって選ばれた権力者でない。よって正当性がない。だからそこに長老の存在意義がある。長老をバックにして自らの正当性を維持するしか方法がない。習近平が長老に実績を示さなければならない。この秋に中国でAPECが開催される。そこでオバマやプーチンが訪中した時に彼がやらなければならない仕事は、「太平洋はアメリカと半分にしまししょう」「ユーラシア大陸はロシアと半分にしましょう」これである。そうならないための戦略が日米に求められている。

<中国におけるデータ捏造問題>
 朱鎔基元首相が「地方から上がってくるデータは信用ならない」と言ったほど、中国国内で使用されるデータそのものが信用ならないという問題がある。誤ったデータを前提に物事を取り決めても正しい判断は下されないので、それは致命的問題だ。2003年頃、「中国はあんなに高度成長しているが、エネルギー消費量はそれほど伸びていない。これはおかしい」と、米国の経済学者が指摘したころから顕在し始めた。

<中国の公害問題>
 今回西安、上海、広州、アモイと行ってきたが、PM2.5の問題凄い。私は帰国してから一週間ほど体調が悪かった。当然ながら住んでる人はもっと大変だ。最初あれはスモッグか霧かと思ったが、いっこうに晴れないのだ。現地の人に尋ねると、一番ひどいのが、北京と西安だという。ここは地形が京都のようで山に囲まれていて、空気が滞留するためだ。これから中国人の肺がんリスクは高いのではないか。この問題の背景にも共産主義体制による人権軽視がある。中国の最大の電力供給源は石炭火力発電だ。石炭のもたらす煤煙の影響が大きいが、それを止めさせることができない。国有企業のトップは大臣と同等の権力を持つ。だから、この問題は国家が動かない限り難しい。今やっているのは、北京市レベルや、西安市レベルだ。これでは解決は絶対無理だ。



<深層崩壊と表層崩壊>
 雪崩というのは、雪が自分の重さに耐えかねて、亀裂が起こった先から崩れていくもので、表層崩壊といえる。中国はもっとシリアスで、大地震のような深層崩壊を迎えるだろう。その震源地は人の心の中だと思う。それは腐敗問題を解決できないことに端的に表れている。日本は、明治維新において、近代文明国家の幕開けとなり、封建時代を終えて日本型資本主義を標ぼうするようになるが、そのバックボーンとして、江戸時代の徳川幕政の最大の遺産というべきものがあった。家康は戦国の世を平らげた後は、一転武力では統治できないとみて、儒教・朱子学を容れ、武士を官僚として使うには、まず民を思い、自ら襟を正す心構えを植え付けさせた。武士は清廉潔白を美学として金銭を嫌い、それを商人に与え任せた。すなわち権力(武士)と権威(天皇)と金(商人)に分散させ、それぞれが満足いくパリティ(同等)な関係を作った。翻って中国は逆に金も権力も権威も共産党が一手に握っている。

<カール・ヤスパースが説いた「枢軸時代」について>
 AD800年からAD300年ころまでの間に人類の精神的基礎が出来上がっていた。中国では孔子、老子、孟子を輩出し、インドでは釈迦が仏教を啓き、ギリシャではソクラテス、プラトン、アリストテレスなど哲人があらわれた。なぜそうなったか。富の蓄積によって都市文明が発達するようになると、必ず悪い奴が出てくる。人間の心が卑しくなれば国自体がおかしくなり、世が乱れる。そういう物質文明を矯正できる精神文明を、時代は要請したとみる。外見上は発展著しく見える中国であっても、肝心要の精神文化を疎かにすれば必ず滅ぶ。かつて中国は精神文化の輸出国だった。儒教、仏教はいうにおよばず、李白や杜甫による中国文学の世界的影響力は計り知れない。その復活こそ急務であり、武威ではないはずだ。



<パトリック・ブキャナン著「超大国の自殺」について>
 習近平は本書がお気に入りで、部下たちに読ませているという。米保守派の重鎮であるブキャナンの手になる本書において、「アメリカはもう死んでいる」と衝撃的な発言がでてくるが、一方、中共について「中国共産党の支配者にその正統性についての危機が迫ることは避けようがない」と言及。これまで経済発展の恩恵をばらまくことで担保されたものだったが、それが止まった時、「悪党どもの最後の砦は愛国主義である」とズバリ指摘している。
AD
いいね!した人  |  コメント(1)  |  リブログ(0)

世日クラブ事務局さんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

AD

ブログをはじめる

たくさんの芸能人・有名人が
書いているAmebaブログを
無料で簡単にはじめることができます。

公式トップブロガーへ応募

多くの方にご紹介したいブログを
執筆する方を「公式トップブロガー」
として認定しております。

芸能人・有名人ブログを開設

Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
ご希望される著名人の方/事務所様を
随時募集しております。