その男ヨシマサ ~ZOO☆ヨシマサfinal~
テーマ:二人旅篇思いがけず長居してしまったネットカフェからようやく重い腰をあげ只今旭川から深川に向かう電車の中、深川到着時には既に暗くなっているだろう。そこから9時過ぎまで歩けば道の駅に到着する予定だが、はてさて久しぶりの一人歩きはただでさえ寂しいのに真っ暗とは…自業自得と言えばそうだがなんだか気が重い…………、そう、今とても寂しい。
久々に一人になって身が軽くなるかと思っていたが、今まで俺がお世話になってきた人達も皆こんな気持ちだったのだろうか、旅行者のくせして旅人に旅立たれ寂しくなっているのも不思議な話だが…なんともはやこんなに寂しいものとは思わなかった。
たかが2週間の同行ではあったが、ずっとこの3000キロほどは一人で歩いてきたはずなのに、今日からは話す相手もいなくなると思うとしょんぼりしてしまう。あ、いや別にいやらしく同情を誘っているわけではなくてね、たまにはしんみりともしてみたいのさ。
…とここまでが電車内で書いたトコ。今は深川から約10キロ歩ききり馬鹿でかい秩父別の道の駅トイレ裏でテントを張っている、ここまでの道は街灯もなく真っ暗で車も少なかった…、寂しいというかむしろ怖い。温泉も併設してあったので嬉しい限りなのだがここがまた露天あり色んな種類の湯船ありと豪華な所、温泉好きのヨシマサが見たら喜ぶだろうなぁとかフと思ったりする。
「最初の1日も歩けないのではないか?」と冗談半分で心配していたもののヨシマサは結局予定の札幌も越え旭川までの約350キロを歩ききった、これは凄い事である。俺自身にとっても実に素晴らしい経験だった…、当初自分以外の人間と歩調をあわせ生活を共にする事に不安が無かったわけではない、事実ペースがあわずお互いにイライラする場面もあったし、ただでさえ辛い歩き旅をさらに相手を気遣って歩かなければならないのならばそれは容易な事ではない。しかし最終的にここで寂しく感じるのはこの二人旅が楽しかった事に他ならないと思う。
と、ここまでがその日の夜睡魔と格闘しながら書いたトコ、んで丸一日経って続き。
しかしヨシマサには本当にあやまらなければならない。常に一緒にいればさすがに2週間も経ってくるとストレスも溜まる、後半はそういった理由もありついつい意地の悪い事を言ったり説教くさくなったり(ご飯粒は残さず食べなさい!とか…、あたしゃお母さんかい。)、ヒドい事も沢山言ったねぇ…、
「暗いんじゃぁ!」
「飲めんなら飲むなぁ!(酒)」
「てめぇの血は何色だぁ~!?」
などなど……ホントにスマンかった(最後のは南斗水鳥拳レイのセリフだね。)。ずっと一人だったのでここぞとばかりに喋りまくったよ、横でくだらない事(主にエロ・グロ話。)をベラベラベラベラと喋り続ける俺に付き合ってくれて有難う、なんだかんだ言ってやはりヨシマサだったからこの二人旅も楽しかったのだと思う。
…と、ここまでが二日目の夜にバッテリーがきれるギリギリまで書いた部分、今は留萌から日本海沿いを歩きながら途中の温泉にて充電中。三日越しで書く間にこちとら心境の変化もあるわい。
昨日、無事室蘭に帰り着いたヨシマサ本人からメッセージが届いた、
ヨ「一人になって寂しい?」
…ムカッ(-"-)
確かに最初は寂しかったがもう立ち直ったさ、別に強がり言ってんじゃない、
ひとりで DE KI RU MO N !!
お互い感傷に浸っている時じゃぁないな。俺もあと少しでこの長い歩きも終わる、終わっても実際は終わっていない、次にやりたいこと、楽しみなことで頭はいっぱいだ。また始まるんだ。
この歩き旅でヨシマサがどう変わったか、心にどんな変化があったのかは俺にはまだわからない、なんせずっと一緒にいたからなぁ…。きっと次会う時にお互いに何かを感じるのではないかなと思う、ある程度の消化期間は必要だ、突然の変化もあれば緩やかなそれもあり…、ヨシマサの場合はその後者だと思った。
後でゆっくりと思い出し味わえるようにこのヨシマサ日記も俺なりに一生懸命書いたつもりだ、のわりにはふざけてたりもするけどね。
さて、結局今回ヨシマサの一人歩きはなかった(途中かなり苛めて「もう嫌だ、俺は一人で歩く!」と言わせようとしたがこの作戦、ただ気まずい空気だけを残し失敗。)が、強制されるよりはまた今回の始まりのように、自分から行こうとするタイミングがいつか訪れるかもしれない。その時は是非プレゼントした安宿マップ、海外ならば世界地図を持参して行ってくれ。
二人旅中は何かと内容の濃い毎日だった、二人共々たくさんの方々にお世話になった、感謝します。
長々と書き綴ってしまったが、書き残した事も多い、話題にキリのない毎日だったと改めて思う。。。。
僕等に感動をありがとうヨシマサ。
次は何処になるかわからないが、また、会おう。
長編『その男ヨシマサ』 完



























