仏露篇完結 (6)
テーマ:仏露篇帰ってきた、俺は道端でもテントの中でも熟睡できるがこと飛行機の中途半端なリクライニングシートでは眠れないデリケートな人なので到着した時には頭がややボーーっとしている、わずか40日間の小旅行ではあったがそれでも懐かしい空気に嬉しさがこみあげる。ただいま、ジャポン。
前半のパリはまさに描き尽くしな毎日だったが学ぶことがたくさんあった、モスクワ出国のドタバタが決定付けた俺の語学力の貧弱さ。海外に出るのは初めてではないがパリにいた間今までこんなに日本語から離れたことはなかった、基本は貧弱な英語だとしてもいつも何らかの形で日本人が側にいたので言葉に飢えるという経験は俺の中で新しい 、そのことで苛立ちがあったのかニコやシリルの軽いジョークにもいちいち目くじらを立てる場面も少なからずあった、今思うとなんでそんなことでいちいち怒ってたんだろうと思う。しかしその中でわかったのは、自分が日本人だということ。
俺は日本が大好きでしょうがないから日本を歩いているわけではないし、日本が嫌いだから海外に出るわけでもない、しかし日本語に飢え、日本食に飢え、日本を馬鹿にされると怒り、帰ればただいまと息をつく。
国籍がどこだろうが、自分が自分であることに変わりはないけれど、それでも俺は日本人だ。
日本人であることが嫌でも、日本人であることが誇りでも、とりあえず俺は日本人だ。
自分探しなんかしなくても、自分が自分であることに何の不思議もない、だって俺は俺だ。
仮に自分が自分でなくなったとして、ある男が身長も体重も生年月日も出身地も名前も顔も同じだったらそれはもう俺である可能性が高い、とても高いがもしかしたら俺ではないかもしれないがもしそれが俺であってもいい。
言い方悪いが、それはもうどうでもいい。
どうでもいいが、少なくとも俺は日本人で、
そして俺はけっこうこの国が好き。自分の周りの小さな日本しか知らないかもしれないが、多分好きだ。
この小さな旅の間、今足元にある極東の小さな島国は共に歩いていた。
当たり前すぎるほどに自然に、一緒に歩いていた。
それはこれからもずっと、
きっと、そうなんだろう。
※今回の旅の間お世話になった方々、ご迷惑をおかけしてしまった方々、どうもありがとうございました。無事日本に帰り着きしばらくの休息中です。メール等の返信が遅れてしまい申し訳ないでが本当に色々と感謝しています、近々再会される歩き旅の間もちょくちょく覗いていただければ幸いです、またどこかでお目にかかれることをいのっております。
























