今週から、いよいよ忙しくなる。
食事もなかなか食べてられない。
教室の隣に、幼馴染で生徒さんの息子さんがイタリアレストランをしている。
有難いことである。
時間がなくても、飛び込んで美味しい本格的なイタリア料理が食べられるのだ、お値段も格安!
お母さんとは幼馴染というより、生まれたときからの付き合い。
お料理の待ち時間もお母さんの話で盛り上がる。
一歩ベランダに出れば、テーブルも椅子もあり煙草も吸えるのでありがたい。
なにしろ急ぐときは、お隣というのは最高。
教室はそんなに繁盛している訳ではない。
ある意味では、生徒さんは減った。
関係ない。
私には、今年は特別な年と考えて、もう今年は休まない。
毎日、毎日命がけでお稽古をする。
もう、教えるというより、自分のお稽古である。
自分が未熟だと考える。
休まず、大晦日そして正月へと雪崩込む。
大晦日は、今年は除夜釜をかける。
皆さん忙しい、こんなめちゃくちゃな年は初めてである。
メールも手紙も言葉も信じない。
ただ、祈る。
正月に来られない人には、除夜釜。
社中だけでなく、すべて開放的な釜にする。
お手伝いはいないので、私がすべてをする。
何がどうなるか、まだはっきりしないが。
大震災の方々に献茶をして、冥福を祈り、今年の幕を引く。
心に伝えられる、お濃茶。
楽しく団欒のあるお薄を出来なければ、私にはもう教える資格はないと私自身への挑戦である。
あと三週間でどこまでやれるか、50年の茶の湯のすべてを賭ける!