第2回神奈川本大賞受賞作『白バイガール』続編

『白バイガール 幽霊ライダーを追え!』

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『ストレンジ・シチュエーション 行動心理捜査官・楯岡絵麻』

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というわけで出ましたよ『オイディプスの檻 犯罪心理分析班』。

サイコパスのプロファイリングチームがシリアルキラーを追う話です。

富士見L文庫はキャラ文芸? というかライトノベル?

よくわからないけど、おもな読者層がいわゆるミステリーとはかけ離れたレーベルであることは間違いありません。

そのため、こういう物語を欲している読者のもとへきちんと届けられるかが最大の懸念です。

たぶんそんなことは重々承知の上で執筆依頼をしてくださった担当さんにとっても僕の本の企画を通すのはけっこうな冒険だったろうと思うので、その勇気と頑張りに報い、できれば結果を出して期待に応えたいです。

ぜひぜひ応援してください。

ちなみに今作で装画を担当していただいたワカマツカオリさんには昨年、小学館『きらら』で連載していて、今夏文庫として刊行予定の『俺たちトレインスポッター』でもお世話になっています。

ワカマツさんとも末永いお付き合いになればと期待していますが、そこは作品の売り上げ次第。

つまりは読者の皆様次第!!

図書館本を読んでレビューサイトに「続編希望!」とか無責任なこと書いてたら駄目だよ!

あなたが本を買うことこそが、続編への一番の近道なんだ!

というわけで『オイディプスの檻 犯罪心理分析班』、よろしくお願いします。

もちろんエンマ様シリーズ、白バイガールシリーズ、その他既刊も引き続きよろしくお願いします。

 

さて、先日「このミス」大賞授賞式が行われたようです。

ようです、などと伝聞形なのは、僕は出席していないからです。

もともと僕はこの業界のパーティーが得意ではありません。

ぜったいに出ないと決めているわけでもないけど、積極的に出席するほうでもありません。

人と話すのは好きなんだけどね。

でもパーティーとなるとちょっと違います。

自分自身がとても浮ついた感覚になるのが恐ろしいし、分不相応にきらびやかな気がするし、華やかなホテルの広間で自分がお金を払ってもいないものを飲み食いしていると、田舎でつましい生活を送る母に申し訳ない気持ちになってしまいます。

なんで僕はこんな贅沢してるんだ。

僕は本来こういう場にいるべき人間じゃないし、そもそもこういうのが欲しくて作家になったわけでもないんだと。

最初はただ浮かれていたけれど、次第にそういう心境になって、遠慮するようになりました。

この業界とか立場に適切な振る舞いができない自分がいるし、たぶん、染まりたくもないと激しく抵抗する自分がいるのです。

面倒くさい自意識の葛藤――平たく言うと厨二病です。

 

ただ今年の「このミス」授賞式は正直揺れました。

『王様のブランチ』のカメラが入り、谷原章介さんがプレゼンターとして登壇するというのです。

 

『王様のブランチ』!!!!!

 

新聞奨学生で上京してきたとき、羽田空港の出会いの広場のテレビで流れているのを見て、「ああ、東京や。来てしもた」と実感させてくれた番組です。

小説家を目指し始めたころはコンビニで夜勤をしていて、週5日連勤終わりの夜勤明けで帰宅してだらだら『王様のブランチ』を見るのが毎週の楽しみで、「寺脇さんによるブラン娘へのコーナーフリ」が物真似のレパートリーだったこともあります。

そして三十歳近くまでいっさい小説を読んでこなかった僕にとって、『王様のブランチ』のブックコーナーは小説の世界を知るためのほぼ唯一の情報源でした。

番組で紹介された本をせっせと買って読んだし、いろんな作家さんの名前もブランチに教えてもらいました。

伊藤たかみさんと角田光代さんが夫婦であるという情報もブランチで知ったのに、その数年後同じ番組でGOING UNDER GROUNDのメンバーとの結婚を祝福されて幸せそうな角田さんを見て「女って怖い…」と思わされたりもしました。

そんな僕の目標は当然のように「『王様のブランチ』のブックコーナーに出演すること」です。

これは小説家を目指し始めた瞬間から一貫しています。

デビュー前からバイトの同僚と「いかに自然にレポーターの呼びかけに応じ、カメラ前に登場するか」という『ブランチのブックコーナーごっこ』をして、イメージトレーニングを繰り返してきました。

デビューしてからもこの目標は公言していて、デビュー作にして僕の目標を叶えてしまい、にもかかわらず「いやーテレビってのは大変だよ」とぼやく同期の乾緑郎さんに「あなたがいかに幸運なのか、そして僕がいかに悔しいか」を力説したこともあります。そのときの僕は「もっとあいつを大事にしてやれよ! なんであいつが好きなのはおまえなんだ。おれならもっと大切にしてやるのに」的な少女漫画の当て馬キャラのような心境でした。乾さんもさぞ面倒くさいと思ったことでしょう。

 

そのブランチなのです。

もしかしたら過去の受賞者集合的な感じで、画面にちらりと映り込むこともありえる……?

 

いやいやいやいや、いかーーーーん!

「映り込む」なんて、そんなんで憧れに近づいたと思っちゃいかんのや!

おまえは『笑っていいとも』のオープニングに映り込もうと正午近くのアルタ前で待ちかまえてたころと、ぜんぜん変わっとらんな!

志が低い!

『王様のブランチ』に出演するという目標は、そういう意味ではなかったはずやろが!

 

特集されてなんぼじゃ!

 

……というわけで欠席しました。

超面倒くさいやつだと思いました?

正解。

 

今年の受賞者の皆さん、おめでとうございます。

授賞式の模様は今週末の『王様のブランチ』で放送されるようですよ。

僕は悔しすぎて見られるか自信ないけど。

 

さ と う 0103006