藁龍、山野に還る――

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研究室の片付けも終盤となった3月30日。

 

最後に残った山本ひろ子研究室の数ある宝物の一つ〝藁龍〟が、役割を終えて、山野へと還りました。

 

春、期待と不安を抱えて和光大学へと足を踏み入れる学生たちを、ここから見守ります。

 

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山本ひろ子先生の和光大学でのラストイベント後は、3月18日にお世話になった大学の事務の方々などをお招きして、A棟816研究室での最後の夜会を開催。

 

それからは大々的に研究室の片付けに邁進しておりましたが、年度末ぎりぎりのタイミングの3月26日から28日の日程で2泊3日の蓼科合宿を行いました。

 

諏訪からは地元の原先生や田中先生が〝雪に埋もれた?〟山荘に駆けつけ、国書刊行会のI氏や樹林舎のO氏も山荘のキッチンで腕を振るってくださり、合宿の成果があっと驚くような一冊の〝諏訪本〟に結実することを、参加者一同確信しました。

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ご参加いただいたみなさま。
またご協力いただいたみなさま。
大変ありがとうございました。
山本ひろ子先生の和光大学での18年、
いかに多くの方々に支えられて
そして私達にたくさんのものを与えてくださったか
それを振り返り、新しい一歩を踏み出す会となりました。
 
 
イベントの翌日。
片付けもあらかた、終了。
 
あとは総括会!と、
様々な残務を片付けまして、
3月中には研究室の大掃除です。
 
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明日、和光大学にて山本ひろ子先生のラストイベント
「さよなら和光、816号室の18年」が開催されます。

山本ひろ子先生、
和光大学での18年間ありがとうございました!!
またフィールドワークなどでお世話になりましたみなさま
本当にありがとうございました!!
明日は、これまでお世話になった方々が一堂に会する機会となります。
 
*  *  *

〝祭〟を、大学に出現させた。
大元神楽の夕べ、花祭——鬼と舞の饗宴、オキナワ映画祭、
たたら祭など数々の学内イベント。
学生たちを未知の土地へと誘った、フィールドワーク——。
和光大学で山本ひろ子先生が展開しためくるめく活動の数々は
ここA棟「816」を拠点とし、学内外の隔てを超えて人々を巻き込んできた。

山本ひろ子と816研究室が贈るラストイベントは、
運動を共にした人々が交遊する一期一会のうたげ。
鬼も翁も入り乱れ、はたしてそこに何が出現するのか——。
和光の魔窟、816研究室のパンドラの箱が今開かれる。

*  *  *

※当イベントへの参加申込は既に締め切っております。
 
 
 

2016年の活動報告

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更新がだいぶ滞ってしまいました。
遅ればせながら、2016年の活動報告です。
芸能そして御柱はじめ諏訪をテーマとした一年となりました。
また能や祭礼の見学などにも皆さんと一緒に繰り出しました。
 
 
1月3日〜5日
「懐山おくない見学会」
寺小屋講座の宮嶋が携わった『懐山おくない詞章集』発行

1月20日〜21日
「毛越寺二十日夜祭見学会」

2月20日
土曜会
「織子瓜故祭文までの道行き、さらにそのおくの細道へ」
報告/朗読 新井高子氏
コメンテーター/藤井貞和氏・森川雅美氏ほかでもございませんが

3月21日〜23日
「諏訪プロジェクト」
21日/甲賀三郎と諏訪縁起
「甲賀三郎息子譚と荒神神楽」山本ひろ子
「中央ユーラシアの〈甲賀三郎〉」坂井弘紀
22日/三信遠と諏訪の芸能
「三信遠の立合猿楽〜懐山おくない〈鞠のかがり〉を中心に」宮嶋隆輔
「中世諏訪社の一考察〜失われた芸能と伝承を求めて」山本ひろ子
「諏訪と白山信仰」鈴木昂太
23日/諏訪/御柱/ミシャグジ
「ミシャグジ研究の現在」藤森寛行
「守屋山麓御垂跡事について」原直正
「諏訪神社の社殿形式に関する考察」石埜三千穂
「御柱祭のルートをたどる〜上社を中心に」

3月25日
「毛越寺の〈老女〉と復曲能の〈名取り老女〉見学」

4月23日
土曜会
「三信遠の立合猿楽—懐山おくない〈鞠のかがり〉を中心に」宮嶋隆輔
「鰐渕寺・清水寺の摩多羅神と常行堂」山本ひろ子

4月29日
「鶴見の田祭り見学」

5月2日〜5日
「諏訪御柱祭見学」

6月4日
土曜会
「浄土神楽論の再検討—神を仏へ転生させる儀礼」鈴木昂太
「甲賀三郎の息子たち(仮)」

9月10日
土曜会
「二月堂の〈牛〉——東大寺修二会、須弥壇の結界」小島裕子氏
合評会:沖本幸子著『乱舞の中世』
講評・宮嶋隆輔/応答と補論・沖本幸子氏

9月17日
「能〈半蔀〉〈鵜飼〉、狂言〈蟹山伏〉見学」

10月12日〜14日
蓼科合宿
博物館見学のほか、田中基著『縄文のメドゥーサ』勉強会

10月17日〜19日
土佐・物部フィールドワーク
17日/いざなぎ流御十七夜見学
18日/和光大学「ものべ荘」にて謝恩会開催
19日/赤岡「絵金蔵」見学

11月22日〜24日
「花祭・月地区見学」

12月10日
「御園東京花祭見学」

12月24日
土曜会
「ミシャグジ源流考」藤森寛行氏
「田遊びから能へ—なぜ古戸田楽には田遊びがないか」宮嶋隆輔
忘年会
 
みなさま、2016年もお世話になりました。
引き続き、成城寺小屋講座をよろしくお願いします。
 
 

6月の土曜会のお知らせ

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先日は諏訪御柱祭見学に出かけてきました。
さて、来月の土曜会のお知らせです。
今回は日曜日の開催です。

  ◆ ◆ ◆

日時:6月5日(日) 15時~
場所:世田谷区
テーマ:浄土神楽と甲賀三郎
報告1/鈴木昂太「浄土神楽論の再検討―神を仏へ転生させる儀礼―」
報告2/山本ひろ子「甲賀三郎の息子たち(仮)」

参考文献
(報告1)
岩田勝「第三部 神子と法者 死霊の鎮め」『神楽源流考』名著出版、1983年。
岩田勝編著「第四部 死霊のしずめの祭文と再生の祭文」『中国地方神楽祭文集』三弥井書店、1990年。
山本ひろ子「浄土神楽祭文 死の国へのギャンビット」『ユリイカ臨時増刊 総特集 死者の書』青土社、1994年。
山本ひろ子「比婆荒神の中世的像容―「龍押し」の問答劇をめぐって―」山本ひろ子編『別冊太陽 祭礼―神と人との饗宴』平凡社、2006年。
(報告2)
福田晃「第七章 諏訪縁起の成立と展開―甲賀三郎譚の成長―」『神道集説話の成立』三弥生書店、1984年。
二本松康宏「諏訪縁起と「諏訪の本地」―甲賀三郎の子どもたちの風景―」 徳田和夫編 『中世の社寺縁起と参詣』竹林舎、2013年。


報告会修了後は、懇親会も予定しております。
みなさまご参加ください。

このところ寒さが一段と厳しくなりました。

今週末の12月20日(日)には年内最後となる土曜会を開催します。


日時:12月20日(日) 15時から

場所:世田谷区成城

内容:諏訪フォーラム補講会


18時からは忘年会を行います。

皆様と一年を振り返りながら楽しいひとときを過ごせればと思います。

どうぞご参加ください。





秋・冬の寺小屋活動予定

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日増しに寒さが加わってまいりましたが、みなさまお変わりなくお過ごしでしょうか。
成城寺小屋講座より、今後の活動予定をお知らせいたします。


◇11月21日(土)  金剛流能の鑑賞
【国立能楽堂】
【曲目】研修能「胡蝶」、能「雪」、狂言「柑子」、能「融」
研修能:11時半 例会能:1時半 始曲
(11月8日締め切り)

◇12月中旬から下旬 フォーラムのまとめと懐山のおくない予習会/忘年会
※日程が確定次第お知らせいたします。

◇2016年1月3日~4日   懐山のおくないと川名ひよんどり見学
(案内人:柴田宏祐氏/宮嶋隆輔)

◇1月20日~21日    毛越寺の二十夜祭(摩多羅神の修正会)見学
(案内人:山本ひろ子先生)
10月24日~26日の3日間、蓼科、諏訪にて和光大学総合文化研究所諏訪プロジェクト主催のフォーラムを開催しました。

24日のフィールドワークは天候にも恵まれ、紅葉の色が一段と深まった深秋の諏訪を探訪。
井戸尻考古館では元館長の小林公明氏に解説していただきました。


丁寧な解説に引き込まれます


収穫したての古代米も見せていただきました


続く原直正氏、石埜三千穂氏の案内によるみそぎ平一体を巡るフィールドワークは乙事神社、仏法紹隆寺、御社宮司社、まわり場古墳、足長神社、ミシャクジ平、御曽儀神社と多くの貴重な史跡を廻る盛りだくさんな内容でした。


仏法紹隆寺では住職さんに境内を案内していただきました


御社宮司社にて

25日のフォーラムは二部構成。
第一部のテーマは「縄文/仮面/神話と昔話」。山本ひろ子先生が継続して取り組まれている「神話の彼岸に渡れるか~昔話「瓜子姫」と仮面あれこれ」によって口火を切りました。続いては小林公明氏による「半身と一本足の土器図像」。前日見学した神像筒形土器も登場し、半身と一本足の土器図像と各地に残る昔話についてご報告していただきました。藤井貞和氏による「神話紀/昔話紀/フルコト紀/物語紀」では旧石器から縄文、縄文から弥生、弥生から古墳…と時代の変換期に生まれる新しい物語についてご報告していただきました。

続いて第二部は「三・信・遠の宗教芸能と諏訪」テーマに、山本ひろ子先生からは諏訪の宗教芸能の最新研究「諏訪信仰を拓く―諏訪神楽の視界から」を起点にした二、三の問題―「うた」をめぐって」のご報告。続いて鈴木昂太の「天白信仰と諏訪―天龍川流域の芸能からの考察」、宮嶋隆輔の「諏訪社神事に見る芸能性」と花祭の歌ぐら、猿楽の一群による諏訪信仰や神事を活かした芸能について、天龍川流域の天白信仰と諏訪の外からも新しい視座を広げるとなりました。

26日はフォーラム最終日となった第三部のテーマは、開催を来年に控えた御柱祭を軸に諏訪の地域社会と信仰基盤について考える「御柱の社会学」。外から社会学的アプローチで諏訪を考える挽地康彦先生からは「社会学は諏訪信仰をどう掴むのか」のご報告を、諏訪在住の原直正氏、石埜三千穂氏からは「御柱神事の奉仕集団に見る中世信仰」「現代諏訪社会と御柱祭」を、実体験を交えながらご報告していただきました。

今回のフォーラムでは三つの切り口とテーマで諏訪について考えてまいりました。
フィールドワークを合わせて三日間と短い時間でしたが、多角的な視点から諏訪を考える充実した内容になったかと思います。
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。

来年三月には「甲賀三郎」を扱った研究合宿を予定しています。

明日10月24日(土)から26日(月)の三日間「諏訪フォーラム2015」を開催いたします!
甲賀三郎伝説の残る蓼科山にてみなさまのご参加をお待ちしております。

    
      *  *  *  *  *


「諏訪フォーラム2015」

主催:和光大学総合文化研究所諏訪プロジェクト(挽地康彦、山本ひろ子、坂井弘紀、石埜三千穂、原直正、田中基)
協力:成城寺小屋講座/スワニミズム/国書刊行会/樹林舎
期日:平成27年10月24日(土)~26日(月)
フォーラム会場:蓼科東急リゾート:そよかぜ館
フィールドワーク:井戸尻考古館+みそぎ平一体

◆第一部 縄文/仮面/神話と昔話
□提題に代えて 「神話の彼岸にわたれるか~昔話「瓜子姫」と仮面あれこれ」 山本ひろ子 
□小林公明「半身と一本足の土器図像」 
□藤井貞和「神話紀/昔話紀/フルコト紀/物語紀」 
□討議 

◆第二部 三・信・遠の宗教芸能と諏訪
□提題に代えて 「これまでの経緯と現在地点」 鈴木昂太
□山本ひろ子「諏訪信仰を拓く―諏訪神楽の視界から」を起点にした二、三の問題―「うた」をめぐって 
□鈴木昂太「天白信仰と諏訪―天龍川流域の芸能からの考察」
□宮嶋隆輔「神楽とオコナイ―芸能者の交流について」
□討議

◆第三部  御柱の社会学
□提題に代えて 「社会学は諏訪信仰をどう掴むのか」 挽地康彦
□原直正「御柱神事の奉仕集団に見る中世信仰」
□石埜三千穂「現代諏訪社会と御柱祭」
□討議