2009-11-19 11:35:28

11月19日は俳人一茶の命日

テーマ:ブログ

11月19日は、江戸期俳人小林一茶の命日です。



一茶の本名は信之(幼名は弥太郎)。


小林一茶と言えば「雀の子そこのけそこのけ御馬が通る」。


優しい雀の子への思いやり。

「寝るてふにかしておくぞよ膝がしら」。


自分の膝頭にふと止まったチョウ。

眠っているように動かない。

よしよしいつまでも眠るがよい。

痩蛙負けるな一茶是に有り」など人間以外のものにも愛情を感じる句が多い。


一茶は子供のころから家庭的にはあまり恵まれていなかった。

8歳の時、継母を迎えたが、「我と来て遊べや親のない雀」と、スズメに託した孤独感を訴えた句があるように、継母との仲はよくなかったという。



それをかばってくれていた祖母が14歳の時に亡くなる。


15歳で故郷の長野県の信濃を出て江戸へ奉公に行くが、そこでも順調な生活ではなく苦労を重ねたらしい。



最後には郷里で住むことになるが、最初の妻や子に先立たれ64歳で生を終える。

不遇の一生だった。


その人生の中で常に友達のように寄り添ったものがある。

それは句の中に出てくる小動物である。

子スズメやチョウ、カタツムリなどが、常に寂しい心を癒やしていたようだ。


一茶の句は、方言や俗語など分かりやすい言葉を使ってはいるが、俗っぽい風流趣味に妥協しない強靭な生活感覚がある。

そして、小さい命へ愛情を注ぐ。現代的な俳人といっていいのかもしれない。



「一茶」とは、消えやすい茶の泡のように、はかない身の上の例えとのこと。



前田記者

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