国内のメバチマグロ在庫量は減少傾向 | 清福丸ブログ

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知られざるマグロ業界の実態や日々の出来事をご紹介します。

今日はメバチマグロの国内在庫についてうお座

現在日本国内にあるメバチマグロの国内在庫は低い水準で推移しているもよう得意げ
下のグラフは水産庁が発表しているここ5年間のメバチマグロの全国冷蔵庫在庫量の数値をグラフにしたものですひらめき電球


今年5月のメバチマグロの在庫は1万480トンで、前月比96%、前年比85%、過去5年の平均比83%と、どの指標と比較しても減少傾向を示していますダウン

原因は世界同時不漁と外国船のメバチ操業隻数の減少目
ここ数年、大型まき網船によるメバチマグロの過剰漁獲で、資源量は悪化の一途を辿っていますしょぼん
各水域の科学委員会もこのことを指摘しており、資源を保護する勧告が出されているのに、主に巻網船を保有する途上国の反対にあって、なかなか踏み込んだ資源保護ができていないのが実情ですショック!
因果関係はまだはっきりしていませんが、大型巻網船が大量に小型のメバチマグロを獲るため、延縄にかかるサイズまでマグロが成長できていないではないかと考えられますむっ
結果世界同時不漁となっているのでは…と考えてしまいます得意げ

次に外国船のメバチ操業隻数の減少イカリマーク
これは主に台湾のことですが、現在台湾では鋼鉄船から強化プラスチックのFRP船へ転換しています船
FRP船は軽くて燃費がいいのですが、その軽さがデメリットとなり荒れた海に弱いという特徴があります禁止
また小型なため魚艙や油タンクが小さく、遠くまで操業することができませんNG
そのため必然的に台湾に近い中西部太平洋だったり、インド洋でも赤道に近いあたりで操業することになります得意げ
そこはメバチマグロよりキハダマグロが主に獲れる漁場うお座
そのためキハダマグロの在庫は潤沢に入ってきて、相場は下降気味となっていますダウン
逆に台湾がメバチマグロを獲らなくなった分、在庫が減っているという見方もできます得意げ

今年のインド洋フリーマントル沖は水温の高さからか低気圧が次々発生し、操業するにも一苦労な状態あせる
海洋環境のせいかメバチマグロがなかなか獲れない状態しょぼん
良質なメバチマグロが獲れる西経漁場も漁が薄いとききますガーン

今後もメバチマグロの在庫量は低水準が継続すると思われますショック!

●浜田漁業部HPはこちら⇒  http://hamada-gyogyoubu.co.jp/
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