March 03, 2005

くまのつぶやき

テーマ:おはなし


しろいくまのこ は くろいくまのこ がすき


くろいくまのこ は ちゃいろいくまのこ がすき

ちゃいろいくまのこ は しろいくまのこ がすきで

でも さいしょの しろいくまのこ とは

ちがうくまで

さいしょの しろいくまのこ と

ちゃいろいくまのこ は くろいくまのこ を

とおしてしりあったんだけど

ちゃいろいくまのこ は さいしょの しろいくまのこ がきらいなんだって

でも ちゃいろいくまのこ は さいしょの しろいくまのこ と

なかよくしてる
それが なんでかは 

いま ぼくにささやきにきた くろいくまのこ 

(これは さいしょの くろいくまのこ の ともだち なんだけど)

が しってるんだって

こんなだから

くまのせかい は ときどき いやになる


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February 10, 2005

こぶたの町

テーマ:おはなし

その草原はとてもひろかったけれど
ひとりぼっちのこぶたは さびしかった
鳥や虫とはおはなしが出来ないから
おはなしが出来るおともだちがほしかった

こぶたはある夜
いちばん星に
ちいさなひづめの手をあわせ
ひとりぼっちじゃなくなりますように
とお願いした
すると
世界じゅうのうまれたてのこぶたが
ひろい草原にあつまった
あおい草原は見る見るうちに
こぶたのピンク色でいっぱいになった
ぎっしりぎっしり
ぶひぶひぶひぶひ
まるでピンクの波のよう
こぶたのおともだちはいっぱい出来たけれど
こぶたはそれでもさびしかった
こぶたはママに会いたいと
ぶうぶうぶうぶう泣いていた

こぶたはある夜
いちばん星に
ちいさなひづめの手をあわせ
はなればなれになったママに会えますように
とお願いした
すると
世界じゅうのママぶたが
おおきな森にあつまった
今度は森の中がぶただらけになった
ぎっしりぎっしり
ぶひぶひぶひぶひ
まるでピンクの海のよう
こぶたはママを探そうにも
ぎっしり並んだぶたたちにうずもれた
こぶたはぶうぶう泣くけれど
みんながぶうぶう泣きすぎて
ママには声がとどかない

その時 こぶたは思い出した
ママはアネモネの花が好きだった
こぶたは
ぶた一ぴきいない山まで
ひとりですこしずつのぼって
赤いアネモネの花をさがした
もしもアネモネの花を見つけて
頭に飾れば
きっとママが
ぎっしりぎっしりのぶたの波から
探し出してくれるから
けれどアネモネの花は見つからなかった
こぶたがあきらめかけたとき
まっ赤なアネモネの咲くお花畑を 
遠くに見つけた
そのそばに揺れる なつかしいピンクのすがた
こぶたのママはほほえんだ
こぶたもほほえんだ
ママはこぶたがアネモネを
きっと探すと知っていて
先にアネモネのもとで
いくつもの夜を過ごしていた

こぶたはこぶたのママと
おおきなひづめの手とちいさなひづめの手をつなぎ
アネモネの花束を抱えて
草原に帰った
あんなにぎっしりだったぶたたちの波は
いつのまにか なくなって
たくさんの赤れんがの家が並んでいた
そこには
めぐりあったぶたのおやこたちが作った
ぶたの町が出来ていた
こぶたはママといっしょに
庭にたくさんアネモネの花の咲く
おうちを作った

こぶたはとってもしあわせだから
いちばん星に
ちいさなひづめの手をあわせ
ありがとう
とささやいて
ママといっしょに眠った
月夜の窓辺の
アネモネの花は
ほほえむようにちいさく揺れた




いつもお世話になっている
「笑いの絶えない育児をしよう」のモネっち へ送ります。
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February 03, 2005

冬眠のたね

テーマ:おはなし

リスは冬眠したくなかった


冬眠しなければ

あの子に会えるから

リスはたくさんあくびをした

あくびをすると

ほっぺの袋から

つやつやしたクリーム色のたねのようなものを出した

リスはそれを

「寒くてご飯もないから
冬のあいだは眠りたいよ」

と言う動物たちに配った


眠れないライオンにも

眠れないシマウマにも

眠れないオオカミにも

眠れないゾウにも

眠れないカモシカにも

眠れないフクロウにも


たくさん配った


眠れない動物たちは

みんなみんな眠ってしまった

月は青白かった

風にしか木々は揺れず

時間が止まったみたいに真っ暗だった

森の中はみんな冬眠してしまって

しんとしていた

リスの大好きなあの子も

眠ってしまった

リスはほっぺの袋から

つやつやしたクリーム色のたねを出そうとした

自分もそれを飲んで眠りたかったから


だけど

もうあくびはでなかった

だからリスは今も

しずかな森の北風の中で

春が来るまで

あの子の寝顔をずっと見ている






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January 11, 2005

いずみのねこ

テーマ:おはなし
うすちゃいろのねこは
森のおくの泉でやすんでいた
つめたい水がおいしかった
ねこはまっ白な貝がらをひろった
なんでここは泉なのに
貝がらが落ちているのだろう

ねこは家にかえった
「ねえねえ、こんなにきれいな貝をひろったよ」
家にはだれもいなかった
「どこでひろったと思う?」
ねこは部屋で貝がらを両手に上げて
しっぽも上げて、くるりと回転した
「泉だよあの泉だよ」
ねこは奥の部屋まで走りながら声をかけた
「あの泉には
なぜ貝がらが落ちているの?」
「あの泉はひょっとしたら
海とつながっているの?」
だれも答えてはくれなかった
テーブルの上には
みんなの分の白いお皿が
並んだまましんとしていた

うすちゃいろのねこは
森のおくの泉に貝がらを持っていった
つめたい水はおいしかった
ねこはまっ白な貝がらを泉にかえした

海につながっているなら
きっと帰ってきてくれるから

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December 29, 2004

リスの実

テーマ:おはなし


冬になると 


丘の上のおおきなその木には


丸くなったリスが


いっぱいいっぱいなっている

リスの木を ゆさゆさゆらすと


実ったリスがいっぱいおちてくる

リスの実を一つひろって


それから

たくさんあつめて


スカートにいっぱいのっけて

おもいおもいと


スカートの上でころころ転がしながら

おうちに帰る


たくさん取れたリスの実を


ふとんにならべると

おおきなしっぽに顔を埋めていた


リスがもぞもぞうごきだす


ひろってきたたくさんのリスたちと

いっしょにねむる


ねているときにふまないように

リスたちはすこしたかいところにならべて


ふとんをこしらえる

リスはさむいから


またリスの実にもどって

丸くなってねてしまう


窓辺にならんだリスたちは


月のひかりをあびて

すやすや寝息をたてている



春まで寝息をたてている



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