オーディション当日。

 

14校のうちのちょうど真ん中に位置する中学校がオーディション会場となった。

 

会場に着き、まず目に入ったのが、学校前にピタッとつけられたスクールバス。それは強豪校たちのバスである。今年もいっぱい合格者出してこいよ、と学校からの手厚いサポートなのだ。

 

ウチの学校ですか?サポート?そんなもんおまへん。受けるのたった4人ですし。自分ちの車で行ってきよし~でしたわ。さすが、底辺うろうろレベル・・・。吹奏楽部への期待が薄い。

 

 

受付をすませ、控室となるカフェテリアに入る。そこには百数十名の子供たちがいて、間もなく始まるオーディションに向け課題曲の確認に入っており、爆音が鳴り響く。

 

後ろでトランペット、横でクラリネット、斜め前でバソン、その横は、なんやアレ、インドの水たばこみたいな楽器は~と、興味津々で見ていると、ムスコ「人数すごいな・・・」と消え入るような声でひと言。アカンのまれてもうてる~

 

すると聞こえて来たオーボエの音。女子二人、それは8年生であった。そもそも7年生と8年生という経験値に明らかな1年の差がある子たちが同じ土俵で審査されるっちゅうのは、アンフェアだなぁ、と思いつつ聞いていると、1人のオーボエの子が完璧であったのだ。その横の女子も音が安定している。ムスコには悪いが保険消えたなと確信したのである。

 

すると第2便でやってきたのか、また強豪校の子たちがどさっとやってきた。音楽のために生きてます、みたいな余裕のある風に見えてしゃぁない。サックスを吹く子なんか、サックスはオレのカラダの一部ですと言わんばかりにノリノリで吹き始める。

 

ガル男、「後ろのサックスの子、音間違えて覚えてきてる」と、必死に自分より下を探して落ち着こうとしている。

 

そして、1人の男性が入ってきた。

 

「それではオーディションを開始します。演奏番号1番2番の人、各楽器の部屋の前に行ってください」「その後の番号は自分で進み具合を確認して各自部屋の前にスタンバイしてください」と。

 

ムスコのオーボエ1番。サックス5番。

「ママはここで待ってて。オーボエが終わったらサックスを取りに来るから」と言い残し、オーボエのリードをなめなめしながら、部屋へと向かった。

 

オーディション開始から30分。

ガル男が帰って来ない・・・・

 


いやいや、サックスの順番がもう来るのではないか・・・

 

何がどうなっているのか、ガル男・・・。もしかして大失敗してどこかで泣いているのか・・・。

 

オカンはサックスを担いでオーボエの部屋まで様子を見に行くことにしたのである。

 

 

 


もう気が気じゃなくて・・・

 

 

 

 

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