ムスコはこのシーズン、バスケチームに入っている。練習は週2回夜に行われ、先日迎えに行ったときの話。
自由に出入りできないように、玄関は施錠されており、ベルを鳴らして、誰かがドアを開けてくれるシステムなのだが、そのベルが、屋外に設置されており、シカゴの寒さに何度となくやられ、しっかりと仕事をしてくれないことがよくあるのだ。
先日迎えに行き、施錠された扉横のベルを押したのだが、待てど暮らせど誰も出てこない。あぁ、今日もベルがアカン日かぁ、と中を覗くと、廊下の清掃スタッフが1名とチームメイトのオカンが1人いた。
そのオカンと目があった気がしたので、「開けて、開けて~」とジェスチャーで伝えたのだが、無視・・・。扉を叩いて音で伝えてみたのだが、無視。
仲良くやろうぜぇ~
と再び扉をたたく。
その日はこんな日でして・・・
もうやけくそ
どれくらい待っただろうか。せやなぁ、-8度の中で10分ほどは待ってたな。
そうこうするうちに練習が終わり、そのチームメイトのオカンの子が一番に体育館から現れ、オカンと共に扉を開けて出てきた。
「やっと開いた~、もう死ぬかと思った」とそのオカンに言うと「あらぁ、それは気の毒。気づかなかったわぁ」と
ウソつけ~
と叫びたい気持ちをこらえて、ムスコをつかまえ、帰ろうとしたその時、扉を見て驚いた。扉に自分がうつっている・・・。
そう、この建物の扉、外からは中の様子が丸見えで、中からは外が一切見えない仕組み。
逆ちゃう?
外にいる不審者からは中が見えず、中からはその不審者が見える、これが防犯ばっちりのための正解の扉なのではないのか。
はっ、と気づいた。
チームメイトのオカン、ホンマに気づいてなかったんやと。
疑ってもうて、ホンマすんません、ですわ。
せやけど、こんなトリッキーな扉、なんの為ですの?
読者さまの中に、扉マニアの方はいらっしゃいませんか~?