2014-08-27 05:57:30

受講生との対話その4 最も大切なのに最も不足している学習って何?

テーマ:中高生の親御さんへの学習アドバイス

進学校に通うK君とのレッスンそっちのけの問答は全く終わる気配を見せません。



「海外で暮らしていけるようなホンモノの英語力を身につけるために最も大切な学習って何だと思う?」との私からの質問の答えが知りたくて居ても立ってもいられないという面持で、話を切り上げてレッスンに入ろうとする私を見つめ続けていました(受講生との会話が白熱するあまりレッスン時間を削ってしまうのは開業以来の私の悪い癖なのですが・・)。



ヒロ水越: わかった教えてあげるよ。でも、これを話したらレッスンを開始するぞ、いいな?



K君: わかりました。わかったから、早く、答えを教えてくださいよ。



ヒロ水越: それは英語を「読む」練習だよ。



K君: えええ? 本当ですか? 読む練習って、学校では読むことばっかりやらされている気がしますよ。僕はむしろ、会話というか、聞いたり、話したりするような練習が足りていないような気がしていましたよ。



ヒロ水越: それは文部科学省とメディアが共に間違った情報を流し続けてきた結果なんだよな。実際、小学校から英語の授業があったり、ALTと呼ばれるネイティブの英語教師が授業を担当したり、オーラルコミュニケーションとか英会話というような教科が新設されたりしてきて、多くの人が「英語は結局話せなきゃ意味がないしな」って思うようになってきた。



K君: でも、それはそうなんじゃないですか?さっきの先生の話でも、「外国に放り出されても生き延びていくためのコミュニケーションとして不自由しないだけの英語力が必要」だと言ってましたよね?



ヒロ水越: それはその通り。それに「英語は話せなきゃ意味がない」というのも間違っていないと思うよ。だけど、それができるようになるための効果的な手段としては、外国人教師と定期的にレッスンを行ったり、正規の授業でオーラルコミュニケーションや英会話の教科書に取り組むことがベストだとは思えないということだ。



K君: だけど英語を話したり聞いたりすることができるようになるためには、やっぱり実際に「話したり」「聞いたり」する練習をすることがベストなんじゃないんですか?



ヒロ水越: 必要がないとは言わないけど、ベストとは思わないね。



K君: で、「読む」練習のほうが大切だって言うんですか? 英語を話したり聞いたりできるようになるために?



ヒロ水越: そう。断言できる。私達は英語を母国語としていないし、通常、学校から一歩外に出て学生が英語を話したり、英語で物を考えなければいけないような環境でもないからね。



K君: どういうことですか?



ヒロ水越: 外国では、英語は母国語ではないんだけど、公用語として用いているという所はある。例えば有名なところでは、シンガポールやインドなど。こういう所で暮らしていると子供の頃から学校や家庭の内外でも四六時中英語に接する環境があるので、自然と英語に対する学習のアプローチも変わってくることになる。



K君: じゃあ、シンガポールやインドのような国では、子供達が母国語に加えて英語も話せるんですか?



ヒロ水越: 程度に差はあるだろうけど、基本的には日本人よりは遥かにうまく流暢に話せるよ。それに加えて、彼らは高校から大学、大学院にいたるまではほぼ全ての教科を英語のみで習うようにもなる。そして、その過程を通じて、物凄い分量の英語のテキストを読むことになるんだ。



K君: 全ての教科を英語で習うんですか? あり得ねえな! そんなことしたら、俺なんて絶対に授業ついていけなくなるな。



ヒロ水越: 今の状態だとそうかもな(笑)。さっき、君が、「学校ではすでに読む練習ばかりやらされている気がする」っていうようなことを言っただろ?だけど、その分量は今話したシンガポールやインドの学生達に比べれば、何十分の一にも満たないってわかるだろう?あっちは全ての教科のテキストを毎日英語で読まされているんだから。君達はせいぜい英語学習者用に書かれた易しいテキストを少しずつちょびちょびと読む練習をしているだけのことなんだから。



K君: だけど、彼らは高校に入って、英語で全ての教科を勉強し始める前にすでに英語を話せるようなレベルになっていたんでしょ? だったらやっぱり、日本の学校でも、まずは英語を話す練習をどんどんやるべきなのでは?



ヒロ水越: 一つ大きな違いを見過ごしているね。シンガポールと日本との違いは、国が英語を公用語としていること。そのため、テレビをつけても番組は英語だし、映画も英語、公共交通機関のアナウンスも英語、食堂も英語、ショッピングセンターも英語、電化製品のトリセツも英語、とにかく、何から何まで英語があふれている環境で育つ彼らとその正反対の環境にいる日本人を一緒にすることはできないよ。第一、学校で英会話の練習をするって言っても、一週間にせいぜい1~2時間なわけ。そんな時間では、雀の涙ほどの効果も与えないだろうな。



K君: そういわれてみれば、なるほど、そんな気がしてきました。でも、だからと言って、英語ができるようになるために最も大切な学習が読むことだっていうのはまだ腑に落ちませんけど。



ヒロ水越: こういう英語から隔てられた、シンガポールなどの英語公用語の国とかけ離れた単一語民族の日本人にとっては、間違いなく「読むこと」を徹底的に練習することが大事なんだよ。その理由を説明したいところだけど、これを話していると本当にレッスンをしている時間がなくなってしまうから、続きはまた今度にしよう。



K君: ええええええ? それはないでしょう。一番肝心なところを話す前に。これでは、マジでレッスンなんて頭に入ってきませんよ、もう!



というわけで、レッスン時間も半分が過ぎようとしているのにまだレッスンを1秒も行えていない私とK君。ただ、ここで話を終えるわけにはどうやらいかない雲行きになってきてしまいました。
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2014-08-19 07:39:10

受講生との対話その3 具体的に教えて どれくらい英語ができればいいの?

テーマ:中高生の親御さんへの学習アドバイス

進学校で有名な私立中学へ通うK君。学校のテストの点は悪くはないけど、英語の勉強そのものにあまり面白味を感じることもなく、頭の良さと要領の良さを駆使し、最短の学習時間で最大の成果を上げることで今の成績を維持している様子でした。



K君との話は、いよいよ、普段の取り組み方へと入っていきました。



K君: 英語ができないと将来、有利にならないことはわかったけど、実際、できるって、どれくらいできるようにならないといけないのかな?



ヒロ水越: そうだな、わかりやすくいえば、今、災害とか何かの理由で、突然、君が日本から出ていかなくてはならなくなったとして、移り住む先が英語が通じる国だとしようか。その移住先で不自由なく生活できる程度の英語力は欲しいね。



K君: それって、やっぱり、ペラペラに話せなきゃいけないレベルってことですか?



ヒロ水越: ペラペラと一口に言っても、実は、色々なレベルがある。例えば、アメリカで生まれ20歳まで暮らした後で日本に帰ってきたというような帰国子女は、それこそアメリカ人と何の遜色もないくらい完璧に英語を操るだろう。でも、そこまでペラペラになることを君が目指す必要はないと思う。



K君: じゃあ、学校の英語の先生とかくらいのレベルかな?ウチの学校の先生、アメリカ人の先生とあんまりしゃべっているの見たことないけど、実際どれくらいしゃべれるのかなあ?




ヒロ水越: 学校の英語の教師が必ずしも英語を話すことに長けているとは限らないね、彼らは「指導のプロ」であって、中には、海外で暮らした経験が全くないという人だっているんだからね。



K君: 外国で生活をしていくのに困らない英語力かあ?なんか今一つピンときませんね。



ヒロ水越: 想像力を働かせてみよう。生活をしていくのに困らないというのは、生活をしていくうえで欠かせないコミュニケーションを取れるということだよね。そういう生活で不可欠なことって何だと思う?



K君: 食う、寝る、遊ぶ、金、・・・? え~っと他には何があるかな?



ヒロ水越: 遊びは、生き延びていくうえでの優先順位はそこまで高くはないけどな(笑)。生活に不可欠な事とは、衣・食・住に、加えて、医療、職業、情報獲得の「医」「職」「情」だね。



K君: 遊びの優先順位は低くないですよ、先生。むしろ、遊びは今先生が言ったことよりも大切だと思うけどな、少なくても僕にとっては。



ヒロ水越: ははは、だけど、腹が恐ろしく減った時、盲腸とかの激痛で死にそうな時、真冬で凍えそうなほどの寒さの中、住むところもなく屋外で生活をしている時、そんな時に「遊び」のことなんて考えてられないだろ?



K君: 確かにそうですけど。なるほど、そういう生きていくうえで限界に近いような場面にいる時に「助けてくれえええ!」って言えるような英語力が必要だっていうんですね?



ヒロ水越: その通り!ただ、できれば、外国で暮らすといっても、そこまでギリギリの生死の境をさまようような生活は送りたくないだろ?だから、そこまでどん底に落ちる必要のないように、積極的に「情報を獲得」して、「職」を得ることができるレベルの英語力が欲しいよな。



K君: 情報を獲得って?



ヒロ水越: 災害やテロの緊急事態が迫っている時、体の不調が続いたり、真冬に暖房が壊れたりした時、とりあえず情報を取ろうとするだろ?今だったら、まずはネットからだろうし、本当に緊急性が高ければ、メールを打ったり、電話をかけたりして、情報を確認しようとするよね。職業だって、日本でも大学3年になればありとあらゆる所から希望する職業や企業に関する情報を獲得しようとする。



K君: なるほど、そういうことを英語でやらないといけないわけですね。



ヒロ水越: そう。で、そういうことができるようになるためには「話す」「聞く」「読む」「書く」「文法」のうち、どの分野を最も重点的に学習しなくちゃいけないと思う?



K君: う~ん。ネットで情報を取るためには「読む」力が欠かせないから、「読む」かなあ、いや、でも、メールを打つためには「書く」力も大切だしなあ。だけど、電話をかけるのなら絶対に「話」せなくちゃいけないしなあ、それに、電話の相手の話を「聞」けなくちゃ話にならないか?それに「読めて」「書けて」「話せて」「聞ける」ためには文法もわかっていなくちゃいけないのかあ。先生、全部、大事じゃないですか?



ヒロ水越: でも、敢えて一分野だけ選ぶとしたら?



K君: 文法?ですか? 



ヒロ水越: ノー。この答えは、次回のレッスンで教えてあげよう。


K君は答えが知りたくてたまらないという顔つきで私を見つめ、その日のレッスンを始めようとしても、なかなかテキストをかばんから取り出そうとはしませんでした。そして、一言、「気になって勉強できませんよ、こんなんじゃ」と恨めしそうに舌打ちをし、腕組みをしたまま、私を睨み続けました。



これでは、レッスンにならないので、仕方なく、私は会話を続けていくことにしたのです。

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2014-08-15 06:58:54

受講生との対話その2:具体的に教えて。英語ができれば人生どう変わるの?

テーマ:中高生の親御さんへの学習アドバイス
進学校で有名な私立中学へ通うK君。学校のテストの点は悪くはないけど、英語の勉強そのものにあまり面白味を感じることもなく、頭の良さと要領の良さを駆使し、最短の学習時間で最大の成果を上げることで今の成績を維持している様子でした。



K君からの質問はまだまだ止まりません。




K君: 英語ができればチャンスが広がるっていうんですね。具体的にできない人と比べてどんなチャンスが広がるっていうんですか?



ヒロ水越: それは「できる人」が実際どれくらいできるのかによっても変わってくるね。ただ、英語ができない人は、例えば、世の中で多くレスペクトを集めるような職業に就くことは難しいと思うよ。



K君: レスペクトを集める仕事って?



ヒロ水越: 医師、弁護士、大学教員、パイロット、一部上場企業のエンジニアや営業職、給与が高いことで有名な大手商社の社員などもそうだな。



K君: 英語さえできればいいんですか?



ヒロ水越: いやいや(笑)、そんなことはないよ。英語以外のその職業にとって不可欠な専門分野での知識やパフォーマンスのほうが圧倒的に重要だよ、もちろん。例えば、面白いエピソードがあって、以前、巨人軍に清原っていう凄いホームランバッターがいてね、彼が高校時代、英語の授業中にいつも居眠りばかりしているので見かねた教師が注意をしたんだ。



K君: 野球部の練習で疲れていたんだろうなあ。で?



ヒロ水越: 「清原、お前将来プロに入って、もしもアメリカのメジャーリーグから凄いお金で誘いが来ても、まったく英語ができなかったら、苦労することになるぞ」とその教師は清原のプライドをくすぐるように上手く指摘したわけだ。



K君: それで、彼はヤル気を出したんですか?



ヒロ水越: いや、その反対。清原は教師に対してこう返したんだって。「先生、メジャーから誘いが来るぐらいなんだから、俺はそれまでに相当の金持ちになっているはずでしょ。だったら、そんなもの、通訳雇ったら済む話じゃないですか」って。



K君: その通り。僕もそう思います。



ヒロ水越: 確かに清原選手くらいに野球の才能が突出していれば英語なんて要らないことは私も認めるよ。だから、君に清原くらいに突出した才能がありそれを開花させるために日々、彼のように鍛錬を重ねていけるのなら、ここまで私が話してきた英語の必要性はあてはまらないね。



K君: でも、そんな才能が僕にあるわけないじゃないですか。ということはやっぱり英語はやらなきゃいけないわけですね。



ヒロ水越: いけないかどうかは君が判断することだけどね。また、実際、先ほど挙げた職業でも、英語が話せなくても超一流の仕事をしている人はいると思う。でもね、君達、中学生でもある程度は気づいているだろうけど、日本という国は他の外国との関わりなしに存在していくことはできないんだよ。いずれ、君も必ず仕事をしなきゃいけないわけだけど、その時に他国との関わりの中でこの国が存在していることに嫌というほど気づく時が来る。



K君: でも、国内のことだけを考えていても十分にやっていける仕事だってあると思うけどなあ。



ヒロ水越: ないわけじゃない。だけど、アジアの中の昔貧しかった国は今、すごい勢いで成長しているんだけど、そういう国で今活躍しているビジネスマンはほぼ100パーセント英語を話せるんだ。彼らは、貧しさから脱出するために国外へ目を向けた、当たり前のことだし、日本だってそうやって豊かになってきたんだけど。日本人はその後、豊たになって、君が言ったように国内のことだけ考えていたって充分に生活していけるって考えるようになっちゃった。



K君: 実際、それってその通りでしょ。



ヒロ水越: 否定はしない。ただ、要は君自身が、そういうレベルの生き方で満足できるかどうかという問題なんだよ。先ほど挙げたような世間からレスペクトを集める職業に就きたいのなら専門知識に加えてハイレベルな英語能力は不可欠なんだ。なにせ、そういう職業は日本の最先端を行く「エリート代表」みたいな人達が行うわけだから、どうしたって海外とのコミュニケーションの矢面に立たされることになってくるわけで。だから、君が片田舎で地元の方言丸出しの外国語の知識ゼロという人達だけとコミュニケイトしていれば済むというような職業を選ぶと決めるのなら、この話はもうこの辺りで止めることにしよう。



K君: 別にエリート代表になんてなりたいとは思わないけど、かといって、片田舎で地元の人だけとコミュニケーションを取るだけの日常も嫌だなあ(笑)




と、ここまで話してきて、彼はどこかでいやいやながらも納得したような表情を見せ始めました。



とはいえ、彼からの質問はここで止まることはなく、この先は、さらに具体的に実際の勉強方法へと入っていくのでした。


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