第７１回国民体育大会バレーボール競技、中国ブロック大会の優勝決定戦、広島県戦の風景です。
ここからは、第１セット、１４－１６の２点ビハインドの場面からになりますね。
このセット、序盤に２－４と２点ビハインドにされてから、シーガルズは何度も追いすがって同点まで持ち込みましたが、その都度広島文化学園大学の粘りの守備と変則攻撃に弾き返され、ついに、このセット終盤手前まで、２点ビハインドを維持されたままでくる展開となってしまいました。
岡山シーガルズは、岡山県代表として国体に参戦するようになって以降、一度も中国ブロック大会で敗退したことはなく、かつ、国体本大会では、一昨年、昨年と全国優勝の連覇を果たしています。
全国トップのチームです！
こんなところで負けるわけには、絶対にいきません！！
そして、そのためには、この大事な優勝決定戦の第１セットは、必ず逆転して、シーガルズが取らないといけないですね。
ここからが勝負です！！
頑張れ、岡山シーガルズ！！！！！！
【第１セット、１４－１６場面から】
そして、１４－１６の２点ビハインドの場面から、相手３番のサーブを（多分）金田選手（又は萌選手ですが、どちらだったのかが少し不確実です）がレシーブし、これに反応された川島選手が、もの凄い切れ味のカミソリブロードでクロスに決められ、１５－１６。
宇賀神選手のバックトスも見事でしたが、川島選手の高さは驚異的で、切れ味抜群ですね。
川島選手は以前にも増して、ブロードのスピードが速くなった気がしますね。
そして、さらに、宇賀神選手のサーブから、相手３番の選手が得意のクイックに入りましたが、これを冷静に見極めた川島選手が見事に一枚ブロック！！
ここまでにも、次第にシーガルズの選手の皆さんが、相手の速い攻撃に対応されてきて、シーガルズのブロック陣がワンタッチを取ってラリーになることが多くなっていましたが、ここにきて川島選手は、完全に読み切られ、相手クイックを一枚で見事に防御されました！
これで、１６－１６の同点！！
しかし、まだまだ広島文化学園大学も粘ります！
次のボールは、宇賀神選手のサーブから、相手９番レフトのクロスを川島選手と磯部選手がワンタッチで弾いてラリーとなりましたが、相手コートに返ったボールを、相手４番と５番の選手が、交差する形でセンターに走り込み、最後は相手１５番の選手の上げたボールを４番の選手が見事なターン打ちのクイックで、１６－１７。
再び広島チームが１点リードとなります。
そして、続いて、相手４番のサーブから、磯部選手のセンター近くのアタックが相手ブロックに跳ね返され、そして川島選手のブロードのクロスがかろうじて拾われ、続いて金田選手のクロスも拾われ、さらに川島選手のライト攻撃も拾われと、ものすごいラリーになりましたが、最後は、混戦の中から、相手５番と９番の選手のダブルクイックで、見事にセンターを貫かれ、またまた１６－１８の２点ビハインドに！
うーん、いけません！
しかし、このあたりの広島文化学園大学チームの粘りと瞬時の速攻は、本当にお見事でしたね。
まさに敵ながら天晴れという感じで、シーガルズファンの私としましては、ヒヤヒヤドキドキしながらも、相手の俊敏なプレーに感心しきりでした。
しかし、我らが岡山シーガルズのファンとしましては、相手に感心してばかりはいられません！！
もう得点は、１６－１８の終盤です！
さあ、早く、早く、反撃です！！！
そして、この土俵際から、我らがシーガルズの選手の皆さんは、やってくださいました！！
まずは、１６－１８の場面から、相手４番のサーブを萌選手がきれいに返して、磯部選手が速いＣワイドのクロスで、１７－１８。
お見事でした！！
続いて、金田選手のサーブから、相手９番レフトのクロスを、今度は、磯部選手と川島選手（多分、磯部選手）がドンピシャブロック！！
これで、１８－１８の同点！！
これは、その後のハイタッチの場面ですが、ニコリともしない磯部選手が超カッコいい！
そして、次の１点こそが、ここまでの課題となってきた大事な勝ち越しの１点でしたが、この１８－１８の場面で、金田選手のサーブから、相手５番の選手が得意のクイックに入りましたが、その瞬間に、広島文化学園大学チームとしては、痛恨のタッチネット！！
これで、ついに、１９－１８と、シーガルズが逆転！！！
これは、当日の雑感記事にも書きましたが、やはり、ここまでの間に、最初は全く合わずに翻弄されていたシーガルズのブロックとディフェンス陣が、相手の攻撃に徐々に対応してきて、セット中盤以降は、ほとんどがブロックのワンタッチにかかるようになってきたことや、この直前にはブロックが２本決まっていたことが、かなり影響した結果だったと思いますね。
ついに逆転！！
シーガルズとしては、このチャンスを絶対に逃してはいけません！！
頑張れ、シーガルズ！！！！
しかし、広島文化学園大学も、執拗に粘ります！
続いて、金田選手のサーブから、一度は相手レフト９番の選手のクロスを拾いましたが、相手コートに返ったボールを再び９番の選手がうまいブロックアウトで１９－１９の同点に。
ここでも磯部選手と川島選手がキッチリと二枚ブロックにつきましたが、相手９番の選手が非常にうまく、このブロックを弾いてアウトにさせました。
しかし、ひとたび先手を取ったシーガルズです！
ここでチャンスを逃すわけにはいきません。
続いて、相手サーブをリベロの森田選手がきれいに拾われ、繋いだボールを萌選手がほとんどノーブロックで強烈なクロス！
２０－１９と、再び勝ち越します！
しかし、続いて川島選手のサーブから、少しラリーになった後に、萌選手がうまくストレートに交わしたボールが、惜しくもラインアウトで、２０－２０の再び同点に。
この判定には、選手の皆さんが抗議されましたが、容れられませんでした。
しかし、続いて、相手サーブから、金田選手がうまく拾って、すかさず萌選手が二枚ブロックをものともせずに、鬱憤を晴らす見事なクロスで、２１－２０！
シーガルズは、一度つかんだリードを離しません！！
この２１－２０の場面で、高野選手に代わって、居村選手がコートに入られました。
そして、次の１点が、またまた非常に大事な１点だと思われましたが、ここで、磯部選手のサーブから、相手レフト９番のクロスを居村選手が拾って、宇賀神選手が見事なトス！
その場面が上の①の写真ですが、この時点では、どこにトスを上げるのか、全く分かりません。
居村選手のフェイクがまた素晴らしく、あたかも居村選手にトスが上げられるかのように見えますが、これが、居村選手を通り越して、レフトの萌選手に上げられ、これに呼応された萌選手が、見事にストレートに打ち抜かれました（写真②）！！
相手ブロッカー３番と１５番、完全に居村選手に釣られて、萌選手のブロックが遅れました。
これで、この終盤にきて、ついに、２２－２０の２点差に！！
素晴らしい！！！！
この２２－２０の場面で、広島ベンチはたまらずタイムアウト。
このタイムアウトは、分かりますね。
流れからして、このシーガルズの２点リードは、非常に大きかったと思います。
これは、広島のタイムアウト明けの選手の皆さんです。
もちろん油断はありませんが、やはり自信に満ちた雰囲気が伝わりますね。
そして、続いて磯部選手のサーブが相手を崩し、相手レフト９番のクロスを森田選手が拾って、繋いだボールを、今度は萌選手が絶妙なフェイントで、相手コートに落とし、２３－２０！！
ヨーシ！！！
もう完全に、シーガルズの流れです！！
そして、この１点で、再び広島ベンチがタイムアウトを取られました。
やはりベンチから見ても、ここは何とか流れを断ち切りたいという場面だったと思いますね。
しかし、このタイムアウト明けがまた圧巻でしたが、磯部選手がクロスに放ったサーブが、相手１０番の選手（写真では１５番の選手の背後の選手）の手前にググっと落ちて、これが、シーガルズのセットポイントを導く、見事なサービスエースに！！！！！
素晴らしい！！！！！
２３－２０の３点差としたところで、このセットはほぼ勝負がついたという気はしましたが、さらにここで、磯部選手が、完璧に追い打ちかける見事なサービスエースで、ついに、シーガルズがこのセットのセットポイントを掴みました！！！
そして、最後は、磯部選手がサーブでほぼ同じ位置を狙いましたが、これはこの直前に相手１０番の選手に代わって入った相手５番の選手がオーバーハンドで拾い、
相手レフト９番の選手がクロスを放ちましたが、これは宇賀神選手と居村選手がブロックで阻み、
シーガルズコートに落ちかけたボールを宇賀神選手が弾き上げて森田選手が繋ぎ、
宇賀神選手が相手コートに戻したポールを、今度は相手３番の選手がクイックを放ちましたが、これは萌選手がワンタッチで弾き（上の写真①）、
最後は、萌選手が、レフトから満を持しての豪快なクロスを決められ（上の写真②）、
ついに、シーガルズが５連続得点で、一気に２５－２０と、このセットを取り切ることに成功したのでした！！！！
これは、その直後の選手の皆さんのハイタッチの場面です。
いやぁ、ヒヤヒヤしました。
このセットは、１８－１８の場面まで、一貫してシーガルズが広島文化学園大学に２点リードを許す展開が続き、その間、何度も追いつきながらその都度弾き返されることが繰り返されましたので、セット中盤あたりでは、本当にどうなることかと心配しました。
シーガルズは、この試合までは、２試合連続で圧倒的な大差でのストレート勝利を果たしてきていましたので、この試合は点差以上に苦戦しているようにも感じられ、非常にドキドキしましたね。
しかし、やはりさすがはプレミアリーグのチームです！！
かなり変速かつ速攻を得意とし、非常に粘りもあって巧いバレーを展開する広島文化学園大学チームでしたが、シーガルズの選手の皆さんは、若手選手主体でありながらも、試合が進む中で次第に相手に対応し、相手の速攻の威力を半減させるとともに、自らのリズムをしっかりと掴み取りました！
そして、そのリズムに乗った後には、一分の隙も見せずに、連続得点で一気にこのセットを取り切ることに成功されました！！
非常に素晴らしかったですね。
そして、こうして第１セットを取り切り、試合を支配することに成功したシーガルズは、第２セット、第３セットは、ほとんど危なげない形で連取することに成功し、強敵広島文化学園大学に勝利して、見事、中国ブロック大会優勝を果たしたのでした。！！
おめでとうございました！！！
この１０月初旬の岩手国体本大会では、ぜひ３連覇を果たすべく、頑張って頂きたいですね。
なお、同時に、広島文化学園大学のバレーは、非常に面白いものであり、個人的には大変興味を惹かれました。
ツーセッターやポジションフリーの戦術を採用し、速攻を得意とする攻撃やダブルクイックなど見事なコンビを駆使される点はとても魅力的でしたし、守備の面においても気持ちの入った粘りのあるプレーを連発され、非常に素晴らしいチームだと感じました。
また何かの機会に、再度対戦してみて頂きたい相手チームですね。
今回、第１セットに限って、写真と得点経過を拾いました。
しかし、第２セット、第３セットがどのようなものだったかについて、何もないのも中途半端ですので、次の記事に、基本的に文字情報だけの記事になりますが（少し、拾えるだけの写真を挿入します）、得点経過をメモしておくようにします。
非常に骨の折れる記事になっしまい、すみませんでした。