● 第19回 チャリティー食事会_2010.11.15
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■開催概要:
日時:2010年11月15日(月) 19:00開宴
会場:ウェスティンホテル東京 B2Fギャラクシールーム
会費:15,000円(チャリティー費1,500円含む)
チャリティー先:社会福祉法人日本聴導犬協会
ご参加人数:178名
チャリティー金額:267,000円 》》》収支明細
募金箱への寄付額:18,443円
(株)ベストラン:11,000円
※ラーメン即売の寄付金(売上の20%)
エコロジーデポ株式会社:16,400円
※シーガルフォー販売の寄付金(売上の20%)
特別協力:ウェスティンホテル東京/会場提供・料理協力
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■協賛:
キリンビール株式会社
サントリー食品株式会社
株式会社ディス・エクスポール ジャポン
株式会社ノーザンエクスプレス
株式会社はせべ
■Special thanks to:
沼尻 寿夫・ニコラ シュヴロリエ・鈴木 一夫
古賀 順二/シェ・イノ
島田 哲也/アルヴィナール
フィリップ・バットン/ル・プティ・トノー
栗原順子/司会
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【お飲物紹介】
スパークリングワイン: Cremant de Limoux
白ワイン: Viognier wich
赤ワイン: Chateau de Rieux Minervois
水:シーガルフォーで浄化した恵比寿ナチュラルウォーター
その他:ビール・ソフトドリンク
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第19回チャリティー食事会は、フレンチフルコースシリーズの第三弾。
新たに<ウェスティンホテル東京> 沼尻寿夫 総料理長にご協力をいただくと共に、ウェスティンホテル東京からさらに、レストラン「ビクターズ」 ニコラ・シュヴロリエ料理長 と、鈴木一夫パティスリー料理長も加わり、チャリティー食事会史上初となる総勢6名のシェフによる料理競演となりました。
秋の一夜、あいにくの雨模様となりましたが、ウェスティンホテル東京のロビーにそびえるクリスマスツリーに迎えられると、わくわくして心も温まるようです。
会場の<ギャラクシールーム>はダークブルーを基調としたシックな印象。ステージ横の大きなスクリーンに、『料理の鉄人』を思わせるシェフ紹介のオープニングビデオが上映されると、いよいよチャリティー食事会の開幕です。
乾杯のご発声は、ウェスティンホテル東京 ホテル支配人 フランク・ボックマン様よりいただきます。
6人のシェフ達も一緒に乾杯!さあ、シェフ達が厨房に戻ると料理競演の始まりです。
それぞれのシェフの技を極めた一皿は、アミューズからメインまで「これぞフレンチ!」とうなる出来栄えです。チャリティー食事会のリピーターも絶賛した<本格フレンチフルコース>の料理の数々をご紹介いたしましょう。
< amuse by Nicolas Chevrollier >
サーモンマリネと茄子のコンポートのルーラード 青海苔のゼリー添え
ニコラ・シュヴロリエ/ウェスティンホテル東京「ビクターズ」料理長
パルミジャーノとサワークリームを加えてミキサーがけした茄子のコンポートを、マリネしたサーモンでくるりと巻きました。サーモンの下に敷いてあるものは、なんと青海苔のゼリー。昆布とかつおの一番だしにゼラチンを加え、冷めてから青のりを入れると写真のように鮮やかな発色が出るのだそう。サーモンとの色の対比がきれいです。小ぶりな一品ですが、サーモンは肉厚で一品目としては十分な食べごたえです。
< cold hors d’oeuvre by Philippe Batton >
伊勢海老のジュレ ピペラードソースとキャビア添え
フィリップ・バットン/ル・プティ・トノー オーナーシェフ
濃い色の層が伊勢海老のジュレ、淡い色の層がピペラードソース。海老をそのまま食べているかのような、旨味が凝縮されたジュレと、濃厚なピペラードソースを混ぜて食べると、それぞれが引き立てあってさらに味わい深くなります。ほんのり胡椒も効いて、ワインが美味しくいただけます。
< hot hors d’oeuvre by Toshio Numajiri >
雉とフォアグラ、茸とクリのパイ包み焼き
沼尻 寿夫/ウェスティンホテル東京総料理長
フランス産の雉を丸ごと使ったパイ。骨はソースの出汁に、肉はミンチにしてパイにと、雉のおいしさを余すことなくいただけます。雉肉・マッシュルーム、しめじ、しいたけ、エシャロット・栗の様々な歯ごたえや、フォアグラのなめらかさ・・・と食感の変化に飛んだパイ料理。赤ワインをたっぷり使ったソースと共に召し上がれ。メインとしても通用する、存在感十分な一皿。
< fish by Junji Koga >
ブルターニュ産ヒラメのブレゼ アルベールソース セップ添え
古賀 純二/「シェ・イノ」料理長
淡白な白身魚に相性ぴったりというアルベールソースは、ノイリー酒をベースにした濃厚ソース。運ばれてきた時の香りの良さに、思わず歓声が上がります。付け合せは、マッシュルームのピュレに、ローストしたセップ茸が寄せてあり、「きのこ料理とも言えますね」との古賀シェフの解説どおり、秋の山の幸がふんだんに使われた香り高い一品。
< meat by Tetsuya Shimada>
とちぎ牛の岩塩包み焼き ラベンダーソース
島田 哲也/「アルヴィナール」オーナーシェフ
モンドセレクションで特別金賞を受賞したという、サシと赤身のバランスに定評がある「とちぎ牛」フィレ肉の、岩塩包み焼き。岩塩を通して間接的に加熱されることで、肉の仕上がりがとても柔らかくなるそうです。イタリアの岩塩にはピンクペッパー、タイム、ローズマリーなど様々な香辛料を加えてあり、塩と香りの風味付けはバッチリ。ラベンダーの香りがきいたソースで上品な仕上がり。
付け合せは、とちぎ産の椎茸とフランス産のフォアグラ、パリッと焼き目をつけたパン粉とチーズの焼き物を重ねて、トリュフソースをかけたもの。
Petite salade et fromage de chêvre
シェーブルチーズと小さなサラダ/ウェスティンホテル東京
< dessert by Kazuo Suzuki >
クレメ・ダンジュ
鈴木 一夫/ウェスティンホテル東京ペストリー料理長
<本格フレンチフルコース>の最後を締めくくるのは、フロマージュブランとメレンゲで作られたフワフワ感たっぷりのムースとフルーツ。“クレメ・ダンジュ”は、ロゼワインの産地として知られるロワール地方が発祥の菓子。プチフールと合わせて、フランスのエスプリ感を堪能できるデザートでした。
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【厨房中継】
チャリティー食事会恒例の厨房中継。いつもは会場から呼びかけるスタイルですが、今回は司会者が厨房に入って直接、シェフにマイクをむけてみました。
まずは沼尻シェフから、料理にかけるソースの調理風景を中継。
司会者:いい香りですね~♪
沼尻シェフ:パイに使う雉の足の部分を入れて、たっぷりの赤ワインで煮込んでありますからね。サクサクしたパイ生地、パイの具材、ソースと食感の違いを楽しんでお召し上がりください。
続いては古賀シェフから、材料と盛り付けの様子を中継。
司会者:厨房では、フランスから空輸されたというヒラメが焼き上がっているところです!古賀シェフ、よろしくお願いいたします。
古賀シェフ:ヒラメはパン粉をまぶしてから焼き目をつけてカリカリに仕上げてあります。ヒラメにかける“ソースアルベール”はノイリー酒、マッシュルーム、魚だしなどをギリギリまで煮詰めました。付け合せはマッシュルームのピュレにヤップ茸。トリュフを上に乗せて完成です。トリュフは秋トリュフですが、香りは十分。ヒラメ以外はほとんどがキノコという料理です。まずは香りを、そして味わいを楽しんでいただけたらと思います!
続いては、会場から島田シェフの肉料理のカービングを中継。
島田シェフを中心に、シェフがずらりと並んで、肉の切り分けと盛り付けを行いました。
頑丈に焼き固まっている岩塩を、ナプキンをかけて割り、塩をきれいに取り除き始めると、岩塩に混ぜたハーブがいい香りを漂わせます。そして肉を切り分けると・・・きれいな赤身が現れました。
隣にいたバットンシェフも思わず「いい焼き方ですネ」。さらに「でもお肉はこれだけしかないから、皆さんに分けるとほんのちょっとずつしか配れませ~ん」とジョークで会場を沸かせます。
ご安心ください、ちゃんと行き渡りますからね。
スターシェフ達が手分けして盛り付けた料理は早速、お客様の元へ配られました。柔らかくて、ジューシーで、香り豊かな肉料理に、思わず赤ワインもすすみます♪
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【聴導犬デモンストレーション】
デザートの頃には、寄付先である日本聴導犬協会によるデモンストレーションを披露していただきました。今回のデモ犬は、ベテラン しろ君(8才) と 日も浅い だい君(3才) です。どちらも飼い主を失った犬たちですが、協会スタッフに適性を見いだされ、今では聴導犬として活躍する毎日です。
しろ君は身体障害者のサポートをする介助犬でもあるので、落としたカギを拾ったり、冷蔵庫からペットボトルを持って来るデモンストレーションを披露してくれました。有馬会長の「shut」という合図で、ちゃんと扉も締めます。
目覚ましの音を知らせるデモンストレーションは参加者の中からご協力をいただきました。ベットに横たわり、目覚ましが鳴ると・・・
左:だい君/上:しろ君
体の大きなだい君はベットの横に立ち上がり、前足を胸に乗せて教えます。
体高の低いしろ君は、、、ジャンプして胸に飛び乗ります。
起こされ役のお客様は、しろ君の迫力ある起こし方に思わず「うわっ」とびっくり。
有馬会長から「どちらの犬の起こし方がいいですか?」と感想を尋ねられ、
「しろ君なら、確実に起こしてもらえますねー」としろ君に一票。
デモンストレーションに慣れていない だい君 はステージの上で少しオロオロしてしまうところがありましたが、一方の しろ君はさすが、年間100回のデモンストレーションをこなすだけあって落ち着き払っていました。特に、目覚ましが鳴るのを待ちきれない、といわんばかりに構えている姿は聴導犬としての使命を背負っているようで、とても印象的でした。
有馬会長に伺った話では、聴導犬を訓練する際は、決して叱らないのだそうです。褒めて伸ばす。これを繰り返す中で、人間を信頼しサポートしたい、と思う聴導犬の心が育まれるとのこと。
デモンストレーションに寄せられるお客様からの温かい拍手が積み重なり、だい君もベテランに育ってゆくのでしょう。しろ君・だい君、これからもがんばってくださいね。
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【寄付金贈呈/感謝状受け取り】
チャリティー食事会では寄付金額は明確であるように心がけています。そのため、寄付金はあらかじめ会費の中に含め、お一人1,500円と明記してご案内をしています。
今回の寄付金総額は、178名様のご参加により267,000円となりました。寄付金額は司会より会場の皆様に伝えられ、チャリティー食事会のご賛同シェフでもいらっしゃる、和食の大御所・乃木坂神谷の神谷昌孝さんより目録を贈呈いただきました。
有馬会長の「取って来て」という合図に、しろ君が目録を受け取りに行き、会場には笑いと拍手が湧き起こりました。
続いては、日本聴導犬協会からシェフとウェスティンホテル東京に感謝状が贈られます。ボランティアで腕を振るっていただいた6名のシェフと、この会を全面的にサポートいただいたホテルに感謝状が渡されます。
閉会後にはもちろん、シーガル倶楽部にも感謝状を頂戴しました。この感謝状は、ご参加いただいた皆様に贈られたものです。ご参加に心よりお礼を申し上げます。
こうして、チャリティー食事会も閉会の時を迎えます。会場から拍手で見送られた6人のシェフは、ロビーでご挨拶に立ちます。会場を出たお客様はシェフと握手をしたり、写真を撮ったりと和やかなひと時を過ごします。
ロビーに設けた、日本聴導犬協会のコーナーに立ち寄り、名残惜しそうに しろ君やだい君をなでる方もいれば、本や絵葉書を購入したり募金箱に寄付をしてくださる方もいらっしゃいました。
なお、株式会社ベストラン(ラーメン販売)とエコロジーデポ株式会社(シーガルフォー販売)のコーナーにもたくさんのお立ち寄りをいただきました。両社とも、売り上げの20%を日本聴導犬協会にご寄附いただきました。※金額は冒頭にてご紹介しております
おいしく、楽しく、そして社会貢献につながるイベントとして、今回のチャリティー食事会も無事に終えることが出来ました。
次回は2011年、ついに20回目を迎えます。これからも皆様と共に、チャリティー食事会を続けて参りますので、末永くご支援のほどよろしくお願いいたします!
★チャリティー食事会の模様は こちら からもご覧いただけます
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シーガル倶楽部東京では、引き続き様々な企画をご用意しております。