SDSメソッドにはSDS流身体運用法武術トレーニング法があります。

SDS流身体運用法は目的地までの地図であり、武術トレーニング法は地図をもとに目的地に向かう行為にあたります。

武術トレーニング法には、静的トレーニング動的トレーニングという二つのトレーニングがあります。

今回は静的トレーニングについて書いてみます。


静的トレーニングとは、丹田呼吸法・天地(あめつち)の呼吸法・一つになる呼吸法という三つのトレーニングを指します。

最初に学ぶのが「丹田感覚」です(正確には下丹田)。

丹田感覚を磨くトレーニング「丹田呼吸法」を一番最初に持ってきているのには理由があります。

丹田感覚が磨かれてくると、上半身がゆるみ、下半身がどっしりと安定した状態になってきます(上虚下実)。

つまり身体、動きの安定性につながるのです。

さらには精神の安定性にもつながります。

これは緊急時に技を発揮しなければならない護身術にとって重要な要素となるのです。

いくら優れた技術を持っていても、極度の緊張で気持ちが上ずってしまい、恐怖心に支配されてしまっては役に立たなくなってしまうからです。


そして、丹田感覚が磨かれて身体が安定してくると、自然と軸の感覚が生まれてきます。

この軸の感覚をさらに磨いていくのが、「天地(あめつち)の呼吸法」なのです。

なぜ「天地(あめつち)」というキーワードを入れているのかというと、中心軸というとどうしても身体の中だけを見てしまいがちだからです。

しかしさらに、「地中深くから身体の真中を通って天高く伸びている一本の棒(天地につながった中心軸)」を意識すると、もっと優れた身体感覚につながるのです。

このように武術トレーニング法は、前のトレーニングをベースとして、次のトレーニングにつなげていくという流れになっています。
※ちなみに、順番を逆にして中心軸を最初に磨こうとすると、軸を意識するあまり余計な所に力が入ってしまい、身体がガチガチになってしまいます。


丹田感覚を安定感を表す「横のベクトル」とすれば、天地(あめつち)の呼吸法の天地につながった中心軸を「縦のベクトル」としています。

この「横のベクトル」と「縦のベクトル」をつなげて、「動きに転換」していくのが「一つになる呼吸法」なのです。

一つになる呼吸法はそれだけでなく、「呼吸・動作・意識が同調された身体・技」というのを作っていきます。

つまり筋肉の動きだけにとどまらず、「呼吸」と動きのシンクロ、「意識」と動きのシンクロを目指していくのです。

これが次の「動的トレーニング」への懸け橋となります。

次は動的トレーニングについて書いてみます。




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