嵐の翌日に家の周囲を歩くのは

風や雨で破損した柵や樹木を

適切かつ速やかに手当てするため

・・・なのは夫(英国人)の話でございまして

私は柵だの木だのよりももっと下、

地べたを眺めてその散策に付き合います。

 

 

わが幼き日々からの秘密の夢、

それは嵐で巣から落ちたカラス、

もしくはそれくらいの大きさの

頭のいい野鳥をこっそり

保護して飼いならすこと・・・!

 

知っています、わかっています、

野鳥を飼ってはいけないことは。

 

でもね、私はね、別にそのカラスを

ペットとして始終かごに入れて

眺め暮らしたいわけではないんです!

 

コンラート・ローレンツ的な

理想の関係というんですか、

愛玩動物と飼い主の関係ではなく

カラスは普段は外で自由に暮らしているのが

私が外出から帰ってくると

喜んで車寄せに降りて挨拶してくれて、

私もいつもは餌なんかやらないものの

夕飯でお肉の切れ端が余ったら

それをちょっとだけお裾分けする、みたいな

そういう・・・こう・・・わかるだろう!

 

わかる人にはこれで!

 

 

 

しかしカラスの巣がありそうな

木々の下を嵐の翌日に

歩き回ることを始めてもう数年、

案外カラスのヒナは風に

吹き飛ばされないものですね。

 

まあカラスにしてみたら

そのほうがいいんでしょうけど。

 

他人の不幸は望むものではないというし、

これはこれで喜ぶべき結果というか・・・

 

なお『他人の不幸を望むな』は

私がやはり幼き頃にわが母

(イメージ武将:豊臣秀吉)と

祖母(イメージ武将:石田三成なわが父の

母)にきつく教えられた訓戒の一つ。

 

祖母曰く

「そういう『よくないお願い』は

自分に跳ね返ってきちゃうのよ」

 

わが母の説明は

「不幸になれ!って思っていた相手が

本当に不幸になるとするでしょ?

そうなると後味が悪いというか、

『自分のせいかな?』みたいに

思っちゃうでしょ?そんなの

つまらないから止めておきなさい」

 

先日わが夫が仕事関係で少々

嫌な思いをすることがありまして

とある関係者に

呪詛の言葉を吐いたのですが

三つ子の魂百までと申しますか

私は自分でそれと意識しないうちに

「駄目だよ、そういう時に

相手の不幸を望んではいかんよ」

 

「・・・確かに僕の品格を

傷つける行為でしたね。

反省して発言を撤回します」

 

おお、品格と来たか。

 

「私は思うんだがな、こういう場合

逆に相手の幸せを

願ってやるといいんではなかろうか」

 

「相手の幸せって僕にさらに

嫌な思いをしろってことですか」

 

「違う違う、たとえばだな、

『奴の薄汚さに気付かぬままに

どこかの能天気な同業他社が

奴を本当に優秀な人材と信じて

ヘッドハンティングをかけますように』

と、こうお願いするんだ。虐げられてもなお

敵の成功を祈る、これは神仏だって

優先的に希望をかなえたくなること

間違いなしな自己犠牲の精神だ。

奴が引き抜きでどこかに行ったら

君のストレスは軽減するし

仕事もやりやすくなるだろうし、

それで同業他社ということは

君の立場からするとライバルだろ?

敵に塩ならぬ遅行性の毒薬を贈る

一石二鳥の行為だぜ、これは!」

 

「・・・僕は君のその歪んだ考え方が

嫌いではありません、わかりました、

今日から夕食の席で乾杯する際は

あやつめの転職活動の成功を

心から祈りたいと思います」

 

夫の心が暗黒面に沈むのを

食い止めた私に

天のご褒美的にカラスのヒナが

降ってはこないものでしょうかね。

 

フクロウとかハイタカでもいいんですけど。

 

 

私の進言で心の清さを

取り戻したらしい夫は

その後しばらく考えてから

「でもあれって、ライバル社の不幸を

間接的に祈ることになりませんかね」

 

「いやいや、蓼食う虫も好き好きでな、

世の中には気の合う相手と

合わない相手がいるものだ。

向こう様にとってはあやつめが

真に得がたき逸材である可能性もある、

こっちも幸せ、あっちも幸せ、心配ない」

 

人これを口先三寸という

 

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