父鳥アンビバレンス

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そんなわけで現在

我が家の雄ガチョウ『兄君』は

2羽の配偶者のうち

1羽(『里子1号』)が子育て中で

もう1羽(『里子2号』)が抱卵中。

 

つまり里子1号とその2羽のヒナが

食事と運動を兼ねて

朝から晩まで丘を登ったり

水場で遊んだりしている一方で

里子2号はじっとひたすら

巣の上に鎮座している毎日なわけです。

 

昨年は里子1号と2号の温めていたたまごが

ほぼ同日に孵化を開始したこともあって

その後の子育ては成鳥3羽が一丸となり

7羽の子供を大人3羽が

常に見守る形で行われておりました。

 

しかし今年はそうはいかない。

 

大人ガチョウ、特に雄ガチョウにとって

黄色いヒヨヒヨは無条件に可愛い存在(たぶん)、

兄君も可能な限りは

熱心に子供たちの面倒を見ている、

が、しかし、その気持ちに引きずられて

のこのこと小屋から離れて子供達と

遊びほうけるわけには絶対に行かない。

 

何故なら小屋には

自分のもう一人の配偶者がいて

一心不乱にたまごを

温めてくれているのだから・・・!

 

母鳥である里子1号と

ヒナ2羽がヨチヨチと水場に向かう時、

兄君は当然の如く護衛を務め

目的地のそばまではついていくのですが、

しかし監察していると絶対に

『小屋が見えない位置』までは移動しない。

 

 

小屋に何か怪しい動きがあれば

すぐに引き返せる距離内でしか活動していない。

 

その証拠に特に害意なく

私や夫(英国人)が

そうした時に家の外に出ると

兄君はすぐに緊急時の警戒音を出し

小屋に向かって走っていく。

 

「どうも兄君の中では

抱卵中の配偶者のほうが

子育て中の配偶者よりも

『防衛優先度』が高い様子ですね」

とは兄君見物に余念のないわが夫の意見。

 

「あれはどういう理屈なんだろうな?」

 

「たとえばキツネが襲ってきた時

里子1号とヒナ2羽は

それぞれ走って逃げることができる、

でもたまごを抱えている里子2号は

何があろうと絶対にその場を離れられない、

みたいなことなんじゃないでしょうか」

 

里子1号も

そこらへんのことは理解しているのか

これまでのところは去年に比べて

あまり遠出はしておらず小屋の周辺で

ヒナを遊ばせていることが多いです。

 

 

観ていて楽しいガチョウ社会です。

 

 

ヒナがいると外敵を攻撃するよりも

ヒナを『守る』ことが大事となるのか

我々無翼二足歩行生物に対する

兄君の攻撃性は近頃抑えられ気味

 

里子1号抱卵時代はね、

私、かなり小屋から

距離を取っていたにもかかわらず

手首を齧られましたから

 

 

どういう仕組みになっているのか

よくわからないんですが

クチバシで挟まれたところが

2列の線になって、で、

その下に擦り傷が出来上がったという

 

擦り傷なんて

いったい何でつけられたのか

いまだに私はよくわかっていません

 

わかっているのはあの痛みと

兄君の手加減なしぶり

 

皆様も抱卵中の雌鳥のそばにいる

雄鳥の狂乱にはお気をつけて

 

彼らは捨て身で襲ってきます

 

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ガチョウとアヒルの区別が

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