さて、幼き日々、というか若かりし頃に

散々セメント袋(45キロ入り)を

運んだという話のわが夫。

 

もちろんセメントを練るのも

大の得意であったそうなのですが

(今も時々練っている)

(あれは配合にコツがあるらしいです)

「当時は僕、45キロ前後のものなら

肩に担ぐだけでその重さを

たいてい当てられましたよ」

 

・・・昔テレビでお米屋のお兄さんが

同じ技を披露していたような気がいたします。

 

「非常に珍しい特技だとは思うが

日常生活においてはその特技には

どのような利点があるのかしら」

 

「そう尋ねられても答えに窮しますけど、

あ、ほら、僕たちが出会ったばかりの頃、

僕がその技能について自慢したら

『じゃあ検分しよう』って君が僕に

君のことを担がせてくれたでしょ?

覚えていますか?あれは役得でしたよ!」

 

・・・若かりし日の私もまた何をしているのか・・・

 

「その時の私、間違いなく酔っていただろ」

 

「どうでしょうねえ。でも僕は君を担いで

『セメント袋よりちょっと軽いくらい、

45キロより少し下でしょ』って言ったはずです!」

 

「私はセメント袋より軽かったのか?」

 

「ええ、案外簡単に

持ち上げられた記憶があります」

 

「なるほど・・・しかしな、夫よ、

君の美しい思い出を壊すようで申し訳ないのだが

君と出会って以来私の体重が

45キロ前後だったことなんて絶対にないぞ」

 

「えっ」

 

「私の現在の体重は知っているだろ?

今の私は身長約170センチ体重約60キロという

非常に覚えやすい数値の体格だ。

そして若い頃の私は今よりももっとむっちり

がっちりどっしりしていた。そうだろう?」

 

「・・・あっ」

 

「然るに君の誤解は何によってもたらされたか。

1.実は君には重さ当ての能力はない。

2.記憶の改ざんが生じている。

3.他の女と私のことを間違えている。

さあ、好きなものを選びたまえ。

ただ『3』を選んだら

この後の話し合いは長くなるぞ」

 

「妻ちゃん、わかりました。きっと僕は

あの時君に『お世辞』を言ったんだと思います。

だって僕は君に好印象を与えたかったんですもの」

 

「女の体重はとりあえず

軽めに言っておけば安全という

その考え方が気に食わない。

君、もしかしてアレか、女性の体重は

45キロ以上にはならず

ウエストは60センチ以上にはならず

でもバストは小玉スイカみたいな形になる、

とか頭から信じている

可哀そうな若造どもの末裔か」

 

「・・・じゃあ君はあの時僕が

『うーん、セメント袋で勘定すると1袋と

さらにもう半分って感じですね』とか言ったら

その後僕と口をきいてくれたんですか」

 

男女の仲において

正直さが大事であると同時に

それ以上に嘘も大事であるということが

よくわかるお話であれば幸いです。

 

 

そういえばわが母(東京在住、

イメージ武将:豊臣秀吉)も

今は亡きわが祖父のために

1日三食特別食を作っていた頃

(病気のため『高カロリー低たんぱく』な

食事を摂るようにお医者に指導されていた)、

鶏肉の切り身なら切り身、野菜なら野菜を

洗って切って片手で持つと1グラム単位で

その重さを推察することができておりました

 

「あ、これ、切りすぎたわ、30グラム無いわ」

と秤で確かめると29グラムだったり

人間の感覚というのはすごいものですね

 

なお秘密結社『大女同盟

(参加資格:性別が女性で身長が

170センチ以上であること)』において

体重の『ちょっと危険な大台』は

70キロ台を意味します

 

あ、いかんいかん、

これはフリーメーソンの

入会の秘儀と同じく

同盟内の秘密だったわ

 

この神秘の数字がよく理解できる貴方も

嘘だっ!そんなのあり得ないよっ!と

涙目になってしまう貴方も

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37kg×24枚

テーマ:

先日、夫(英国人)は

外出から帰ってくると

趣味のお店(建築資材店)を

2時間近くうろついていたことを告白し

「僕、色々散財しちゃいました」

 

「散財した割には手ぶらなのは何故だ?」

 

「買った品物は後日

届けてもらえる手配なんです。

大きいものを色々買いましたから」

 

数日後、威風堂々たる

運搬トラックが我が家に横付けされまして

何やら迫力のあるクレーンを使って

どしどし荷台から降ろされる

素人である私にはよくわからない

板やら棒やらの山。

 

荷物の運び込みを終えたトラックに

笑顔で手を振った夫は私を振り返り

「申し訳ないんですけど、この資材を

倉庫に運ぶのを手伝ってもらえますか?

トラックの運転手さんに

手を貸してもらおうと思っていたんですが

今日はこの後も色々配送があるらしく

時間がないと断られてしまったもので」

 

「君を助けたいのはやまやまだが

私は潜在的腰痛持ちの人間だぞ。

運搬は運搬で他の人を

雇うわけにはいかないのか」

 

「それも考えたんですけど、

今から人を手配するとどうしても

作業開始が数時間後になるでしょう。

空を見てください、この怪しい雲行き。

雨が降り出す前にこの『防火板』だけは

屋内に運び込んでしまいたいんです」

 

夫の指差す先には

畳より少し大きめの厚みのある

長方形の平板が積み上げられておりました。

 

「でもこれ、全体を防水ビニールが

覆っているじゃないか。

少しくらい濡れても大丈夫なのでは?」

 

「妻ちゃん、君は本当に

建築素材のことを知らないんですね。

こういうビニールの防水性を

絶対に信じてはいけません」

 

というわけで『防火板』24枚を

倉庫に運び込むことになったのですが

これ、表面が何やらフェルトの様な生地で

加工されていて、下手に動かすと

それが擦れて落ちてしまうという繊細さ。

 

「しかも1枚1枚が思った以上に重いな。

これは私、どう手伝えばいい?」

 

「ここから倉庫に運び込むのは

僕一人で出来ますから、君はこの

積み重なった板の横に立って

僕が板を抱えるのを

そのたびに補助してもらえますか?」

 

つまり平たく積み上がった板の

片側を持ち上げ『縦』にするのに力を貸し、

そこで夫が板の下部に手を入れられるよう

さらに少し持ち上げる、というのが私の担当。

 

こう書くと非常に簡単そうでございましょう?

 

まあ実際難しい作業ではないのです、

問題はこの板が1枚につき

37キロの重量を誇ることで、

平行状態のそれを垂直に持ち上げるだけで

これが私の膝には結構な運動に。

 

何故夫はこれを小脇に抱えて

倉庫に持って行けるのか・・・

 

えっちらおっちらと数枚の板を

屋内に運び込む夫の姿を眺めたところで

「夫よ、気づいたんだが、この板、

裏面に『必ず2人以上でお運びください』って

注意書きがしてあるぞ。我々は非常に

危険な作業をしているのではないだろうか。

厳密に言えば私はともかく君の作業が

健康及び安全の観点から

問題アリアリな気がするのだが」

 

「そうですね、僕が工場や作業所に

雇われている作業員なら、こういう仕事を

一人で請け負ってはいけないんでしょうけど」

 

「私は愛する配偶者に怪我を負わせる

手助けをするのは御免だぞ。こうなったら

私も板を運ぶ過程を手伝うよ、ふたりで板を持とう」

 

「いえ、君の腰はこの作業に耐えられません。

倉庫に入る際に少し中腰にならなくては

いけない個所もありますし。君は絶対そこで

背筋を使おうとして腰を駄目にするでしょう」

 

「しかし気をつければ・・・」

 

「これから秋が本格化する中、君には

色々やってもらわなくてはならない仕事があります。

雨どい掃除とか落ち葉掃きとか。

今、君に腰痛になってもらう余裕はありません。

だいたいですね、僕が子供の頃はこの『防火板』は

1枚ずつではなく2枚一組で売られていたものなんです。

つまり1セット74キロが基本だったんです。

確かに74キロの資材は2人がかりで運ばないと

危険というか無理があります。資材製造者も

そこらへんを考えて1セット1枚で37キロという

売り方をしているんでしょう。現場によっては

作業員がひとりだけ、という場合もあるでしょうし、

その時に1人じゃ対応できない資材を届けられたら

大迷惑じゃないですか。でも言い換えれば

1セット37キロなら一人でもなんとかできるんですよ。

『運搬は2人以上で』は万一事故が起きた時に

『うちはこういう注意書きを出していたでしょ』と

製造者が説明できるための、いわば言い訳です」

 

「それは詭弁だ。これを1人で運ぼうとして

実際に危険な目にあった人間がいたからこそ

こうした但し書きがついていると考えるべきだろう」

 

「そうですけど、ねえ妻ちゃん、僕は父

(わが義父、趣味は『建築』)を手伝って

本当に小さいころからセメントを混ぜたり

工具を運んだりしていましたが、

その頃はどんな資材にもこんな

注意書きは出ていなかったんです。

こういうのは本当に最近の風潮なんですよ」

 

「私も大概懐古主義的なところはあるがな、

君のそれは『煙草の煙が充満していた

職場が懐かしい』と同レベルの発言だ」

 

「違いますよ、僕が言いたいのは、昔は

使用者の常識と判断力がもっと尊重されていた、

ということなんですよ。当時の僕は父のために

よくセメントを用意したのですが、

あの頃のセメントは1袋45キロでした。

今はそんなセメント、どこにも売っていないんです。

大きくて25キロです。で、それにも

『2人で運んでください』とか書いてあるんです」

 

夫の言いたいことはわからないでもないのですが、

私が反論の言葉を考えているうちに

夫は残りの板を倉庫に運び込んでしまいました。

 

いい子の皆さんは絶対に真似をしないでください。

 

夫が作業を終えた数分後に

我が家は雨に見舞われました。

 

板が濡れなくて何よりでした。

 

 

わが東京の実家に昔夫が遊びに来た時

夫が『畳運び』を手伝ってくれたことがありました

 

その時奴はひょいと軽やかに畳を抱え

すいすいすいーと一人でそれを持ち運び

見る者の度肝を抜いたことがあったのですが

(我が家では通常2人一組で

1枚の畳を運ぶのが普通であった)

なんとなくその馬力の源泉を理解した私です

 

素人は真似をしてはいけない、絶対に

 

いやでもNorizoさん、そこはご夫君は

前もって『運搬手伝い』の人を

手配しておくべきだったでしょ、というそこの貴方、

そうね、その通りね、でもそもそもの『資材』が

いつ届くのか、トラック到着の10分前まで

わからないのが当地の流儀なわけだから

 

「・・・いよっ!奥さん!今隣町の仕事が終わったよ!

道が混んでなきゃ10分でお届けだよっ!」

という非常に明快な電話を受けた私

 

それでも前もって電話があっただけ

『素晴らしい顧客サービス』というべきなんです

 

重い荷物を運ぶのが得意な貴方も

不得意な貴方も

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というわけで『ブラッド・ピットと

アンジェリーナ・ジョリーが離婚へ』の

ニュースが世に出たその翌日の

英国高級紙『デイリー・テレグラフ』の

一面の構成はこんな様子でした。

 

 

他に大きいニュースがなかったから、

ということも言えるかとは思うんですが

シリアにおける誤爆のニュースの続報をもっと

大きく扱ってもいいだろうと私は考えますが)

(あ、その記事はこの1面の下のほうに

ちゃんと『一面記事』として載ってはいました)

(しかし扱いは小さい、ブランジェリーナ記事に比べ)、

ちなみにこのブラッドとアンジェリーナの

写真右横の記事はコラムニストの

ブライオニー・ゴードン(Bryony Gordon)さんの

署名記事で、これがもう読者の深層に潜む

下種下郎根性を絶妙に満足させてくれる内容です。

 

いわく「新しいハンサムな夫と

輝かしいキャリアを得ているジェニファーは

このニュースを鼻で笑ったに違いない」、

「ブランジェリーナ離婚なんて

大ニュースの後ではオバマ大統領が

国連で全裸で演説をしても

ニュースにはならない」、

「まあ驚いちゃいけないのかもですけど、

特に今年は英国のユーロ離脱とか

国民的人気を持つテレビ番組『ベイク・オフ』の

BBC離脱とかありましたし」

 

・・・何、このノリは。

 

あ、なお上記抜粋分は

いつものごとく意訳が入りまくりです、

原文はこちらでご確認ください。

 

さてそんなわけで私も今さら

英国新聞界における

高級紙(クオリティ・ペーパー)と

大衆紙(タブロイド)の区分について

説明する気もございません。

 

が、『テレグラフ』は一応堂々の高級紙。

 

日本でいうところの

朝日・読売・産経な位置づけ、

スポーツ紙とは品格が違います、が

基本姿勢、である・・・はず

 

その一面にこのコラム。

 

わたくし個人的に『テレグラフ』の人気の秘密は

そのレイアウトにあると思っておりまして、

いや、他の高級紙(『タイムズ』とか)に比べ

『テレグラフ』は非常に目に優しいデザインなんです。

 

つまり非常に読みやすい。

 

見た目だけでなく文体も非常にわかりやすい

英語初心者にも優しい作りとなっている印象。

 

故に読者層年齢は割と高めなのではないか、

というのが私の推察なんですが

そんな年を経た善男善女にまた

一面から何を読ませているのか、という・・・

 

朝日新聞がこのコラムをトップに持ってきたら

新たな不買運動が起きる事態になると私は思う。

 

そう考えると我々日本の新聞読者は

まだまだ祖国の新聞業界に

夢と希望と理想を抱いているのですね。

 

英国の一般大衆の反応としては

「ま、こんなもんでしょ?高級紙とはいえ

売れないと商売にならないわけだから」

みたいな感じなのではないかと・・・

 

しかし本当に『ブランジェリーナ、

出会いから別れの軌跡を年表で』とか

そんな情報が高級紙に必要なのか。

 

私はじっくり読んじゃいましたけど。

 

ついでにそのままの勢いで

他のページの記事も読んでしまった私は

『論評(Comment)』ページで手が止まりました。

 

デボラ・ロバートソン

(Debora Robertoson)さんという方が

あの品行不方正な人々と

煙草の煙に満ちた日々が懐かしい』と題し

「最近の我々は健康志向になりましたよね、

喫煙率も劇的に下がりましたし、

もちろんそれはいいことなんですけど」と

前置きした上で「それでも実は昔の

あの酒と煙草と不健康自慢の日々に

懐かしさを感じてしまう」と書き綴っており

まあそれは個人の感じ方の問題なので

特に問題はないと私は受け止めるのですが

(英国の公共施設及び屋内施設において

禁煙が絶対化されて以来、私は他人の

『煙草のけむり』で嫌な思いをすることが

なくなったため、喫煙者に対し以前より

広い心を持てている自信があります)、

その文章の中で彼女は「近頃の若者は

煙草も吸わないし、前の世代に比べて

お酒を飲む量も減ったし、ついでに

独身率も高くなっている」と指摘、続けて突然

「日本の若者はセックスさえほとんどしていない。

温かく柔らかい、しかし複雑な実体を持つ

他人と抱きあうことよりも、彼らは

ポルノとの病的な抱擁にそそられている」。

 

・・・そうなの?

 

いや、本当に、最近の日本の若い者(もん)は

そんなことになっているのっ?

 

しかもこの人、英国の若い世代について

述べているところでは

「複数の報告によると」と注釈を入れたうえで

「独身率も低くなっているんです!」

と発言しているのに、日本のこの若者たちの

懸念すべき事態については何の引用もなく

堂々とこんなことを書いちゃっているところが

・・・何かしらね、もうこれは彼女の中では

『疑問の余地なき既定の事実』に

なってしまっているのかしらね?

 

まあ確かに一部の日本の若者が

二次元もしくは三次元のアイドルに心を捧げ

純潔を守っているような状態は

絶対にないのかといえば

どこかにはあるのかもしれませんけど、

そして私はこの私よりも少し前の世代の

『人間、セックスはしたほうが勝ち』みたいな

固定観念をまったく好まないんですけど、

というか私はこの筆者と考え方が

まるで異なりはするんですけど、

でも何かしらね、

この彼女の断定の迷いのなさ

 

「日本ではこういうことが起こっている」と

彼女が頭から信じてしまったその背景、

思考の土壌はどこで形成されたのか。

 

そしてたぶんこれを読んだ

多くの善なる『テレグラフ』読者も

「まあ日本の若者って大変」と

心から心配してくれちゃうんだろうな、と・・・

 

ただ『テレグラフ』はある部分では

日本における『東スポ』の位置にもあるわけで、

そういう媒体の不真面目記事に

真面目に反応することが

そもそも間違いなのかもしれない。

 

しかし歴史を振り返るに多文化間の

紛争や衝突の原因は実は些細な

悪意のない誤解にあったりもする。

 

これ、どう受け止めるのが正解なんでしょうねえ。

 

彼女の主張の本筋とは関係のない部分で

さらっと出てきた表現であるからこそ

私はちょっと怖いものを感じるのでございました。

 

 

本人にしてみたら

「ほんのつけたしジョーク」みたいな

つもりだったのかもしれませんし

おわかりのように『テレグラフ』は

高級紙の皮をかぶったゴシップ紙ですし

 

それにこれ、ネタにされているのが日本だから

我々もちょっとムッとしますけど

我々だって似たようなことは無意識に

悪意なくよくやっていると思うんですよ

 

前フリを『国力が減退している』にしてたとえば

『某国では国力が減退している、

まああの国の人間は日が沈むと

ウォッカで泥酔する酔っ払いばかりだから』

 

『某国では国力が減退している、

まああの国の人間は朝から晩まで

実はセックスのことしか考えていないから』

 

『某国では国力が減退している、

まああの国の人間は真面目なことを考えていても

サンバのリズムが流れ出すと踊りだしてしまうから』

 

『某国では国力が減退している、

まああの国の人間は

ピザとドーナツとコーラがあれば幸せだから』

 

こういう冗談めかした文章を皆様

これまでどこかで目にしたことがおありでは

 

冷静に考えればその某国にも絶対に

深酒などしない人、性的事柄に淡白な人、

踊りの苦手な人、ピザもドーナツも嫌いな人が

存在するはずなんですが、そんなこと

真面目に考えてどうするの!そこは笑うところでしょ!

と読者は考えてそこを読み流す

 

そしてもう少し深く考えればそんな

飲酒事情や恋愛事情やダンス事情や食事事情が

どれだけ国力の問題と関係があるのか

そんなことを調べた研究が本当に存在するのか

そういう話にまでなっていくと思うのですが、

でも怖いのは普段は気にしないこういう言辞が

何か『よくない』事が起きた時に人の脳裏によみがえり

「・・・そういえばあの国の人間は・・・!」

みたいな思い出され方をしてしまうということ

 

良識と常識を持つ冷静な読者になりたいものです

 

歪んだジョークを笑い飛ばす胆力を兼ね備えつつ

 

しかし生身の人間よりポルノを愛する人は

実際のところ増えているのかしら減っているのかしら

そしてそれは日本だけの問題なのかしら

 

我が家では先日まで有機物(ガチョウ)が

熱烈に無機物(ゴミバケツ)を愛する事態

発生しておりましたが最近は彼も生身の配偶者

2羽と子供達と幸せそうだったりします

 

 

まあでも本当、幸福の形は

人それぞれ鳥それぞれですよね

 

何その悟ったような語り口

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火曜日の夕方、ラジオ(BBC1)で

ニュースを聴いていたら

「今日の午後にネット上でもっとも多く

検索されたワード・人名は

『ジェニファー・アニストン』でした」

 

ジェニファー・アニストン?

 

『フレンズ』のレイチェル役の?

 

 

 

 

何故彼女の名前が突然そんなに

世間に注目されることに?

 

何か悪いニュースでも?

 

思わずニュースに聞き入る私に

アナウンサーは続けて

「何故こんなことが起きたのかと申しますと

それはブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリー、

かの『ブランジェリーナ』カップルが

離婚することが明らかになったためです!」

 

・・・えーと、うん、確かに

ジェニファー・アニストンはブラッド・ピットの前妻、

しかし待ってほしい、ジェニファー自身は去年

新しい殿方と結婚したし、離婚して以来

ブラッド・ピットとアンジェリーナのことを

悪く言うことは避けてきたような印象がある、

つまりジェニファーとブランジェリーナには

現在特につながりはない、少なくともジェニファー側は

ブランジェリーナと関わりを持ちたがっていない感じ

・・・つまり関西弁で言うならば

『ジェニファー関係ないやん!』な

事態ではないでしょうか、これは。

 

まあでもこのニュースを聞いてつい

『ジェニファー・アニストン』と検索してしまう

人々の心もわからないではない

ええ、私もゲスでございます。

 

なおアナウンサーは続けて

「ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーの

出会いと結婚の経緯は皆さんご存知とは

思いますが、ここで確認しますと・・・」と

ブラッド・ピットが当時配偶者ジェニファーが

ありながら映画で共演したアンジェリーナと

関係を持ち、ジェニファーと離婚、そして

アンジェリーナと再婚したことをご丁寧に説明。

 

 

 

 

しかしすごい話ですよね、

映画スター同士の結婚とはいえ

普通は当人たちの秘密にしておきたい

そうした愛憎劇の概略がこうまでしっかり

世間に知られてしまっているというのは。

 

いや、待てよ?

 

アナウンサーは『皆さんご存知』と言ったが、

そしてその通り私は

その内容を『ご存知』ではあったが、

いくらなんでもこれを『皆さんご存知』まで

言いきってしまうのはちょっと誇張があるのでは。

 

考えられる可能性としては:

 

1.いや、実際この話は世間周知、

『皆さんご存知』で間違いない。

 

2.奥さん、これはラジオ・ニュースにおける

『許される範囲の言葉の飾り』ですよ!

 

3.BBCラジオ1(軽佻浮薄ポップ局)の

ニュースを聞くような人々にとっては

『皆さんご存知』の話であることに疑いはない。

 

というわけで帰宅した夫(英国人)に

「ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーが

離婚するという話だが、このニュースの背景を

君はどの程度知っている?」

 

「離婚が確定的になった、ということですか?

ずいぶん前からその可能性については

ニュースになっていましたよね。

女性のほうが男性側の資質に問題アリとして

離婚を申請したんですよね、確か」

 

あら、芸能ゴシップに興味ゼロの夫までもが

ここまで詳しく経緯を知っているとは、

さすがブランジェリーナ、というところかしら。

 

「ブラッド・ピットがこの結婚の前に

ジェニファー・アニストンという女優と

結婚していたことは知っているかね?」

 

「いえ、その女優さんの名前はわかりませんね。

でもあれでしょ、離婚闘争にあたり彼の前妻が

彼に有利な発言をしてあげたりしたんですよね。

それはニュースで見た記憶があります」

 

・・・いや、ちょっと待って。

 

「これは『本日離婚申請提出』って話で

前妻のジェニファーはまだ何もコメントを

出していないはずだぞ。君、そもそも

ブラッド・ピットが誰かわかっているのか?」

 

「『パイレーツ・オブ・カリビアン』の

ジャック・スパロウ船長でしょう?」

 

 

 

 

それはジョニー・デップです。

 

「違う。惜しい気もするが全然違う。

ブラッド・ピットはスパロウ船長ではありません」

 

「最近だとどんな映画に出ている人ですか?」

 

「最近だと・・・ああ、あれだ、『The Big Short

(邦題:マネー・ショート)』に出ていた。

眼鏡をかけて世を隠遁した男の役」

 

 

 

 

「映画を観終わった後に『脚本も役者も

ほぼ最高に近い秀作の足を

ひとりで引っ張った駄目役者』まで

君が罵倒していた、あの人がブラッドですか?」

 

・・・私、そこまで言ったかしら・・・?

 

いや、あの映画におけるブラッド・ピットは

明らかに演技が周囲から『浮いて』しまって

いたと思うの、ほら、制作陣にも名を連ねていて、

自分の名前でお客を引っ張れることもわかっていて、

でも目立ち過ぎたら他の役者に悪いってのもあって、

色々考えてのあの演技だったことはわかるの、

わかるんだけど・・・でもあれは残念であった。

 

主演も監督も製作も務められる

クリント・イーストウッドの

鬼才ぶりがよくわかりました。

 

それにしても

ブランジェリーナ離婚のニュースは

こちらではほぼトップ扱いで

しかしこうした記事を一面に持ってくる

新聞が高級紙を名乗っている現状は

いかがなものかと私は思うわけです。

 

 

読んでいて楽しいことは認めますけど

(堂々品性下劣宣言)。

 

そのお話はまた明日。

 

 

なお離婚協議を進めるに当たり

アンジェリーナ側はローラ・ワッサーという

弁護人を雇ったらしいのですが

この方がなんでもハリウッドでは名うての

離婚調停仕事人でいらっしゃるらしい

 

この間までジョニー・デップの離婚劇で

デップ側について事をしきっていたとのこと

 

・・・Norizoさん、ここぞとばかりに

ゴシップ記事ばっかり読んでいるんでしょ、今

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「ブラッド・ピットはスパロウ船長ではありません」の文が

「ジョニー・デップはスパロウ船長ではありません」に

なっておりましたので訂正しました

 

コメント欄でのご指摘ありがとうございました

正しい白菜のありかたとは

テーマ:

わが夫(英国人)の野菜畑、

大根列の隣には白菜列がございます。

 

 

先日味見を兼ねて

ある程度の大きさにまで

育ちあがった白菜を

食べてみることにいたしました。

 

畑から白菜を持ってきた夫は

「スーパーで売られている白菜に比べると

巻きが甘いというか、葉の隙間に余裕が

あるように思えるんですが、どうでしょう」

 

うーむ、どうだろう、でも大きさが

スーパー売りの白菜よりも一回り大きめだし、

と一番外の葉を剥いたところ

・・・そうか、われらの畑の白菜は

地の虫たちの休息施設であったか・・・

 

割とね、種々多様な虫君たちがね、

和気藹々と白菜葉にくっついておりました。

 

ほら、私もなんのかんので

所有欲というか独占欲が強い性質でして、

どんなに仲のいい女友達とも

男と歯ブラシは共有できないのと同じ理屈で

毛虫やナメーとは白菜葉を分かち合いたくない。

 

虫々のひっついた葉を

容赦なく捨てるべし捨てるべしと

もったいない精神を放棄して

クッキング断捨離を実践したところ

結果的にまな板の上に登場したのは

スーパーで売られているのと

同じサイズの白菜でした。

 

でもね、スーパー売り白菜と何が違うって

ああいう町売り白菜はざっと水にさらして

ざくざく包丁を入れるんで問題ないでしょ、

我が家の庭育ち白菜はそれでもまだ

中心部に近い葉の裏にこっそりと

灰色のナメーが隠れていたりして

もう本当に気を抜いていい瞬間がない。

 

世間の白菜はどうやってあの純潔を

守っているのかしら・・・

 

土壌?

 

気候?

 

農薬?

 

ともあれナメーと関係を持った白菜葉を

容赦なく切り捨て、

残った身持ちのいい葉っぱ嬢を

ざくざく切ってベーコンと一緒に

お鍋に入れて蒸し煮に。

 

で、調理途中というか後半で

気になったのが

鍋から漂ってくる湯気のにおい

 

・・・なんか・・・

 

花の香りがするんですけど・・・

 

いやこれが本当に。

 

お鍋を洗いそこなって

内側に洗剤が残っていたのか、と

一瞬不安になってしまうくらい

しっかりとした強い香りで

・・・白菜ってこんなに

いい匂いのする野菜でしたっけ?

 

で、これを食べると、かすかに舌に

痺れに似た刺激を感じたんでございます。

 

白菜ってそういう食感をともなう野菜でしたっけ?

 

少なくともここ数年間

私がこっちで購入して食べていた白菜は

香りも味も弱めというか

あまり主張するところがなく

いえ、そりゃ『白菜らしい』においと味は

ちゃんとしていたんですけど

我が家の庭育ちのこの白菜は

そうした匂いと味が強いうえに

さらに花の香りと軽い刺激をともなう

出来上がりだったのでございます。

 

これはいいこと・・・なのかしら。

 

疑問を装った自慢ではなく

本当にわからない私です。

 

美味しいは美味しいので

今後も食べ続けていきたい

所存ではあるのですが、

しかし白菜を食卓にあげるたびに

台所では私と虫の戦いが繰り広げられるのか・・・

 

軽い眩暈を感じる初秋でございます。

 

 

まあ虫の気持ちもわかるの

 

朝夕の冷え込みが強く

感じられるようになってきた今日この頃

いい匂いがする美味しい白い巨塔が

目の前にそびえていたら

それは入室しちゃうのが当然

 

 

しかしわが台所は虫の立ち入り厳禁が基本

 

特に「ナ」から名前が始まる

粘着質のお前、お前は駄目だ

 

Norizoさん、ナメー対策には

インディアンランナーですよ

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