スコットランド6月の祭典

ロイヤル・ハイランド・ショウ

The Royal HIghland Show)。

 

農具・工具・重機器などの展示会と

牛馬羊といった家畜の品評会を同時開催、

そこに乗馬技術などの各種競技会も追加した

まさに農園系田園生活者憧れの催し。

 

入場者の笑顔に思わず

某東京ディズニーランドを

思い出してしまった私でしたが

ハイランド・ショウ、敷地の広さも

大型遊園地に負けてはいない。

 

西口から東口に移動しただけで

私の脚は休憩を必要とし

仕方ないので

鹿肉のバーガーなどを食べ

体力回復をはかったのち

パンフレットを眺めて

次の行く先を考えていたのですが

「この地図に書かれている

FORGE(フォージ)』って何だ」

 

私の質問に夫(英国人)は

「行ってみればわかりますよ」

 

家畜の競り場のような鉄製の壁に

『フォージ』と大きく書かれた

建物に足を踏み入れますと

そこでは馬たちが

蹄鉄をつけられておりました。

 

 

「ああ、『フォージ』って『蹄鉄』か!

いや待てよ、『蹄鉄』は

『Horseshoe(ホースシュー)』だな」

 

「『フォージ』は建物の奥にある

あの火が燃えているところの名前ですよ」

 

 

ああ、つまり『炉』、もしくは『鍛冶場』ね!

 

そしてどうやらこの鍛冶場ではこの時

馬の蹄鉄の装着競争が行われていたらしく

炉は6つほどあったでしょうか、

そのすべてで火が轟々と踊っていて

その前で装蹄師(馬の蹄鉄を

つける人のことをこう呼ぶらしい、

私も今知りました)がそれぞれの馬に

物凄い形相で蹄鉄を打ちつけていました。

 

もうね、ほとんど鬼気迫る様子というか。

 

時間制限もあったのでしょうが

『鉄は熱いうちに打て』の意味を

百聞は一見にしかずで

理解させていただきました私です。

 

ざかざかと炉の炭を揺すって

火の勢いを強くしたところに蹄鉄を入れ

さあ、今だ!という瞬間に取り出すと

紅くなったそれを打つ!打つ!打つ!

 

文部省唱歌『村の鍛冶屋』が

何故あそこまでアップテンポであったのか

私は今この時に心から理解できました。

 

そして出来上がった蹄鉄を

速やかに馬の蹄に装着、

その時ものすごい煙と音とニオイが出て

・・・これ、馬は大丈夫なんですか?

 

気の弱い子どもはべそをかいて

逃げ出しておりましたよ、本当に。

 

 

「これはあれだな。歯医者さんの

技量競技会を見学しているような感じだな。

『患者さんに痛みを与えたら減点』だから

そこはお医者さんも

気を付けているんだろうけど

そもそも歯の治療なんて気分的に

嬉しいものじゃないからな、

見ろ、あの患者役の馬たちの顔を。

あれは色々達観してしまっている目だ」

 

 

私と夫が思わず応援してしまったのは

まだ年若い女性装蹄師さんで

「彼女、軽々と鉄を打っていますけど

あの手にしている道具、あれ、相当重いはずですよ。

彼女はかなり腕力がありますよ」

 

「そうなのか。見ただけではわからんな。

でもあの子、馬にちゃんと気を付けて

あげている様子がとてもいいな。

あっちの装蹄師は結構

邪険に馬を扱っているぞ。あ、でも

ちょっとキツめに対応した方が

馬も言うことを聞いて逆に

安全だったりするのかな、わからんな」

 

さてそんな鍛冶場を出た我々が

次に足を向けたのが食品展示場。

 

中学校の体育館くらいの大きさの建物に

みっちりと食品関連業者がブースを出していて

アイスクリーム、ハム、チーズ、調味料、

ジャム、チョコレート、もう何でもあり。

 

 

そして通路にはこれでもかと人が詰まっていて

・・・ここはあれね、ディズニーランドというより

冬の東京ビッグサイトってきっとこんな感じ?

 

それにしても人の熱気でのぼせそうなところに

発酵食品の香りが漂うのって

あんまり食欲がわくような状況でもないですな。

 

 

 

 

それでも健気に

アイスクリームを食べた我々です。

 

次に馬と牛を眺めて回り

 

 

馬のたてがみの編み込みの見事さと

 

 

牛のお尻の美しさに感動いたしましてから

 

 

ふたたび敷地を大移動して

(慣れないと絶対に迷子になる広さ)

重機のデモンストレーションを見物。

 

 

笑いありクイズありのエンタテイメントに

仕上がっているところが流石と思いました。

 

 

しかし私がこのショウで

最も感銘を受けたイベントは

この後に存在したのです。

 

続く!

 

 

伐採された木(枝つき)を抱きかかえ

その枝を切り捨ててから

幹の部分を決められた長さに

切り詰めていくキャタピラつき重機

(正式名称は『油圧ショベル:

ハーベスタ』かと思われます)の実演で

大興奮していたのがわが夫

 

この写真の後方に写っている緑の子がそれ

(手前の黒ぶち馬は『重種馬』、

丸太をずるずる引きずってくれました)

 

「君、これ、好きでしょ?欲しいでしょ?」

 

「・・・欲しくはないし、別に好きでもないな」

 

「いえ、本当は好きでしょう!だってあの動き、

君の大好きなあのトランスフォームする

機械類にそっくりじゃないですか!」

 

 

「・・・いや、私は・・・うん、でも・・・別にそれは・・・」

 

しかしこの機器、使い方によっては

かなり怖さのある代物で、

木を挟み込む部位が長い腕状の

部品の先についているんですけど

デモンストレーションの

司会進行を務めていた白髪紳士いわく

「今日の昼のデモンストレーションでは

操縦士が洒落っ気を出して

あの先端部分で俺をつかもうとしたんだ。

俺が逃げたら追っかけてきたんだ。

言っておくけど俺は本気で怖かったんだ!」

 

・・・あ、それ、見たかったなあ

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英国夏の風物詩、

アグリカルチャー・ショウ

(Agricultural Show、農芸展覧会)。

 

週末ごとに英国のどこかで

開かれている感さえある

青空牧畜品評会兼商品展示会、

そのスコットランド最高峰こそが

毎年6月にスコットランドの首都

エジンバラ(Edinburgh)で開催される

ロイヤル・ハイランド・ショウ

The Royal Highland Show)でございます。

 

・・・行ってきました!

 

夫の目当ては建築および資材関連機器、

私は素直に牛や馬や羊が見たく

「それにしてもこの強気の入場料は何だ。

大人一人27ポンド(約3800円)、さらに

車で行くと駐車料金が8ポンド(1100円)。

夫よ、君、本気で行きたいの、これ?

私は別にわざわざエジンバラまで行かんでも

近所の牛や馬を眺めるだけで十分よ」

 

 

「何事も経験ですから。それに僕、

老朽化した納屋の補強方法について

専門家と相談をしたいんですが、

納屋修理の業者はパースのショウには

来ていなかったんです。エジンバラの

ショウにはそういう人が絶対いるはずですし

見本も展示されているものと思われるんです」

 

「そうか。まあそういうことなら何事も

経験だしな、一度くらいは行ってみるか」

 

「それに別に一日中

会場にいなくても問題はありませんし。

比較的空いているであろう朝のうちに

全体を見て回って、昼ご飯を食べて

帰ってきちゃってもいいんですから」

 

「私の中の吝嗇家の血が

沸騰するような提案だな。

27ポンドも入場料を払うんだ、

朝から夕方まで一日滞在するぞ」

 

「でも入場は早い方がいいですよ。

きっとどんどん混みますから。

入場開始は何時か調べてもらえますか」

 

「・・・朝8時開場とのことだ」

 

「何ですか、その無慈悲な

(merciless)時間設定は!」

 

牧畜関係者の皆様は

早起きが得意なのでございましょう。

 

まあ夫も毎日8時には

仕事を開始している人間ではあるものの

今回は移動時間の確保が辛く。

 

ショウは木曜日から日曜日までの

4日間開催されるのですが

木曜日に見学に行った隣人曰く

「朝8時半の段階で隣接する駐車場は

ほぼ満車状態だったね。車で行くなら

8時半までには現地入りしておいた方がいいよ」

 

「そうですか。ところで楽しかったですか」

 

「うん。僕はずっと重機とか工具を

見て回ったんだけどね。面白かった。

ちなみに僕は土曜日にまた娘を連れて

今度は牧畜コーナーを見学に出かけます」

 

「・・・2回行っても楽しめる催しなんですか」

 

「何言ってるの、4日間

全日参加する人だっているんだよ」

 

そ、そうですか。

 

そんなわけで日曜日、

頑張って早起きし

エジンバラに向かって運転開始。

 

隣人の助言に従い8時半には

駐車場に入ることが出来ました。

 

高速道路の降り口から駐車待ちの

列ができていたらどうしよう、と

不安だったのですが

この時間だとそういうこともなく。

 

入り口で入場券を購入して

さあ入場、と思ったら

「妻ちゃん、プログラムを買いましょう」

 

「プログラム?3.5ポンド?

そんなもの必要か?本当に欲しいのか?」

 

「あると便利ですし、欲しいんです」

 

ではそういうことなら、とプログラムを購入。

 

西口から入場してまずは

家禽コーナーを見学。

 

アヒルヒナとニワトリヒナの競演・・・!

 

しかしこれは小さなテントが1つだけで

「家禽に関してはエグトンの方が

気合が入っていたように記憶するのだが」

 

「何でしょうね、鳥インフルエンザの

影響かもしれませんね」

 

そこから軍関係の展示区画を抜け

 

一瞬何事かと

 

こちらは陸軍憲兵の車

他に空軍憲兵や海軍憲兵の車両も

展示されておりました

 

小物や服飾品の露店街を眺め歩き

(北国で羊を飼うそこのアナタが

欲しいものが満載されている感じ)

(寒々しい朝のぬかるみ、足場の悪さ、

でもそんな時にこのブーツがあれば!

杖とセットでコーディネイトも可、みたいな)

「さあ、では農具工具及び

発動機コーナーに行きましょう」

 

「君がそこら辺を見て回っている間、

私はその隣の『手工芸品コーナー』で

時間を潰していていいかな?」

 

「君が手工芸に興味があるとは。

じゃあ30分後に

この休憩コーナーで落ち合いましょう」

 

もちろん私は手工芸品に

それほど興味はないのですが

でも重機や工具を延々と見て回るよりは

宝飾品や雑貨を眺めていた方が、ええ。

 

というわけで以下は

農具・工具画像となります、

お好きな方、どうぞ。

 

あら、いい色ねえ、としか言えない

 

タイヤは大事ですよ

 

チェーンソー、こんなに長くて何をする

 

このブロワ―は私には重すぎた

 

環境配慮型ボイラー(燃料:干し草)

 

フェンス屋さん

 

家畜柵屋さん

(お父さんが息子を羊に見立て

柵の中に入れ暴れさせ

強度を確かめていました)

(子供は喜んでいたので虐待ではないと思う)

 

いい赤だ

 

「マタビ」って聞いたことないんですけど

日系メーカーだったりするのかしら?

と思ったらどうやらスペイン企業

ブランドネームの一つらしいです

 

しかしハイランド・ショウの神髄は

牧畜関係にこそあるのではないか。

 

ハイランド牛、お庭にどうですか

 

というわけで明日に続く。

 

 

個人的な感想ですがハイランド・ショウは

某ディズニーランドに

雰囲気が似ていると思いました

 

こう、来場者が幸せそうなんですよね

渋々参加している人がいないというか

 

そして馬鹿騒ぎや羽目外しをする人がいない

たぶんここで何かやらかしたらその人は

スコットランド牧畜業界において今後

ものすごく肩身が狭くなるのではないかと

(半分くらいは冗談でございます)

 

 

ハイランド・ショウに興味のあるあなたも

ディズニーランドが懐かしいあなたも

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左大臣の野望

テーマ:

本日もガチョウ話。

 

我が家の最強雄ガチョウ(通称『父君』)の

奥様である雌ガチョウ(通称『母君』)は

5月後半から抱卵中でいらっしゃいます。

 

暦通りに行けばそろそろ

彼女のお腹の下にあるたまごからも

黄色くてヒヨヒヨした生き物が出てくるはず。

 

そして一昨日、私はふと

あることに気が付きました。

 

「そういえば昨日今日と

父君ガチョウの姿を

外で見かけていないぞ」

 

「風が強いですからね。

大事を取って屋内に

退避しているのかもしれませんよ」

 

いや、あのガチョウは

そんなに繊細な性質ではないはず、と

こっそりガチョウ小屋を覗き込んでみると

抱卵を続ける母君ガチョウの右後方に

威儀を正して丸くなっている父君の姿が。

 

 

何だ君、それは左大臣気取りか。

 

私の姿を見て本来なら

喉も避けよとばかりに

金切り声を上げるべき父君は

しかし妙に声を潜めて

通常比4割程度の威嚇音しか出さず。

 

これは怪しい。

 

事の真偽を確かめたくはあったのですが

左大臣父君が母君と私の間に

体を入れて視界を遮ってきたので

これは今が退き時、と踵を返そうとしたところ

母君も少し体を横にずらしまして

 

 

・・・あら、奥さん、それは何。

 

「どうやら孵化が始まったぞ」

 

私の指摘に夫(英国人)は

「えーと、母君は結局

たまごをいくつ温めているんでしたっけ」

 

「記録によれば5個だ。

まあ今年はそこから2羽くらいが

無事にヒナになってくれれば御の字だ」

 

「去年は確かたまご6個で

ヒナ1羽でしたものね」

 

抱卵に関してはもう

かなりの経験を積んでいる母君は

ヒナが1羽登場しても動ずることなく

そのまま巣の上に座りこみを続ける姿勢で

そうなると自動的に左大臣父君も

朝から晩まで小屋の中に

引きこもっておりまして。

 

何かしら、これも一種の

立ち合い出産・・・みたいな・・・?

 

父君は乱暴で無思慮で臆病で

浮気性の残念ガチョウですが

子煩悩な父性あふれる男でもあるのです。

 

翌朝、母君の寝室に

お食事をお持ちしたところ

どうやらヒナの数は増えている気配。

 

しかしその日は私と夫は用があり

ヒナの数を悠長に数える余裕はなく

そのまま急いで外出し夕飯時に帰宅して

「僕らのゴハンよりまず先に

ガチョウたちに餌を差し入れましょう」

 

「うむ、そうしよう」

 

大人ガチョウとヒナ2羽分の餌を持って

ガチョウ小屋に足を向けた夫は

小屋を覗き込むなり驚いて飛び上がり

(本当にびよんっと縦方向に痙攣した)

「僕、餌を追加で持ってきます」

 

「おや、ヒナ数、増えていたか」

 

「ええ。どうやら3羽います」

 

3羽!

 

それは豊作!

 

しかし餌を取りに戻った夫の代わりに

小屋の入り口に経った私が目撃したのは

 

 

・・・これは・・・

 

これは3羽どころではないのでは・・・

 

 

4羽いますよね?

 

というわけで母君が孵化させた

ヒナの数は現時点で4羽。

 

 

母君は今も抱卵を

続けていらっしゃいます。

 

父君ガチョウが黄色いヒヨヒヨを従えて

胸を張ってふんぞり返る日が

刻一刻と近づいてきているのでございます。

 

 

いやしかし『生まれたて』は小さいですね

 

ついこの間たまごから孵ったばかりの

里子2号のところのヒナ、

今朝の段階でこの大きさですよ

 

 

・・・一応色はまだ多少黄色ですけど

体型は明らかににょろっと伸び始め

 

子供の成長は早いですね

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現存黄色ヒヨヒヨ数が2羽という

我が家のガチョウ状況ですが(うっ・・・)

6月上旬孵化組が3羽から2羽になった

影響なのかどうなのか、近頃の

兄君・里子姉妹のガチョウ成鳥トリオは

以前よりも黄色組を

気にかけている様子です。

 

 

大人が子供に配慮していると同時に

子供達も『大人のそばにいる事』の

重要性を理解したのか

移動の際には必死に大きな白いお尻

ついていこうとする根性を見せているというか。

 

 

そうそう、君たち、自分より大きい

白いフワフワ第一主義こそが

身の安全をもたらすものなのよ、

よかった、やっとわかってくれたのね。

 

成鳥3羽と生後2ヵ月の

白いにょろにょろ2羽と

集団生活の何たるかを

やっと理解し始めた黄色2羽は

徒党を組んで

我が家の敷地をあちこち徘徊。

 

この日は我が家の夏の居候

種牡羊(通称:おっさん)たちが

寝転がる草原を横断。

 

 

・・・羊の蹄は結構硬い、そして

おっさん羊はかなり重量がある。

 

これは放っておいて大丈夫な事態なのか。

 

結果から言えば大丈夫でした。

 

 

この日の羊たちは久々の直射日光に

すっかり上機嫌で

(のぼせかけていた可能性も否定できない)

それぞれぐったり草の上に横たわり

その真横をガチョウ家族が移動しようが

馬の耳に念仏、羊の鼻先にガチョウヒナ。

 

微笑ましいといえば非常に微笑ましいこの光景、

しかし気が付くと黄色ヒナ2羽が集団から遅れていて

おいおい何をする気だと眺めていたら

 

 

・・・あのね、君らが追っかけるべき

白色はそれではなくてね。

 

 

 

 

目の離せない黄色たちです。

 

 

 

・・・いたずらっ子の顔をしておる!

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とあるお店で流れていた

ポップソングに

耳を傾けていた夫(英国人)が

「妻ちゃん。この女性ヴォーカル、

誰だか君はわかりますか」

 

「うん、わかるぞ。君はわかるのか」

 

「僕が思うに・・・マドンナですかね?」

 

正解はカーペンターズの

『Top of the World』。

 

 

 

 

 

「違う。全然違う。マドンナのほうは

自分がカーペンターズに間違えられても

笑って許してくれるかもしれないが

カレン・カーペンターは激怒すると思う」

 

「カレン・カーペンターというのは

最近の人ですか」

 

「待て。君は

カーペンターズを知らないのか」

 

「知りません」

 

私はカレン・カーペンターの

栄光と悲劇を

かいつまんで夫に説明し

「それにしてもこんな優等生ポップスを

どうしてまたマドンナの歌と勘違いできるかね」

 

「最近のマドンナの曲かと思ったんです。

ほら、マドンナって昔はいつも怒っていて

世間に対して挑戦的だったでしょ。

でも最近は丸くなってこういう感じの歌

作っている印象じゃないですか」

 

それにしてもカレンとマドンナじゃ

声が全然違うだろ、と思った私ですが

よく考えたらカレンは『ポップ曲を歌うための

理想の声の持ち主』と言われていて

またもう一方のマドンナも長年

ポップソング界に女王として君臨する

実力者、案外共通する声質が

両者の根底には

隠されていたりするのでしょうか。

 

 

 

 

ともあれそんなわけで

わが夫は音楽には間違いなく

疎い人間であるのです。

 

そんな夫がまた別の日に

私の買い物に付き合って

スーパーにいた時のこと。

 

お店で流れていたのは

ディズニー映画『アナと雪の女王

(FROZEN)』の主題歌『Let It Go』。

 

 

 

 

棚の間を歩いていたら突然夫が立ち止まり

まるで天啓を受けたかのような表情で

「この曲は・・・映画『FROZEN』で

主人公の女王が歌っていたアレですね!」

 

「・・・そうだ!すごいぞ!なんてことだ、

君がそんなことを思い出せるなんて!」

 

「どうです、僕もなかなかでしょう!」

 

にこにこと買い物を続けた夫は

しばらくしてから笑顔をいっそう深くして

「さっきのね、あの曲を耳にしていたら

映画で女王様がこう袖を振って

そこからお城がにょきーっと生える場面が

脳裏によみがえったんですよ!

あれは素敵にすごかったですよね!」

 

これはたぶん夫がすごいのではなく

ディズニーの演出家がすごかった、という

話なのではないかと思うのですが

『トップ・オブ・ザ・ワールド』も

『レット・イット・ゴー』も

両方素敵な歌であると私は思います。

 

 

あれ、でも待てよ、

『アナと雪の女王』は我々は

東京のわが実家に遊びに行った時に

遊びに行ったわが実妹の家で

姪甥とともに吹き替え版で観ただけのはず

 

 

 

 

これは松たか子がすごいということなのか

 

なおその時の私と妹の会話

「どうよお姉ちゃん、この神田沙也加は」

「噂には聞いていたが、これはすごいな」

「すごいでしょ。下馬評を

すべてこの歌声で覆したからね」

「そりゃこれだけ見事だと

世間だって手のひらを返すよなあ」

「文句の付け所がないもんね。

頑張ったんだなあ、沙也加って

皆思うもんね。今まで見くびっていて

ゴメンと思わず謝罪してしまう声だよね」

 

横で夫が不思議そうに

「あの、君たちはこのアナの声優さんの

話をしているんですか?僕もこの人は

普通に上手な役者さんだと思いますけど、

君たちは何故この人に

そこまで思い入れがあるんですか?」

 

こればっかりは君にどう説明してもねえ・・・

 

私も妹も別に松田聖子のファンではない、

神田正輝のこともそんなに

知っているわけではない、

芸能ゴシップを本気になって

追っかけるほうでもない、

それでも世間の人間のはしくれとして

沙也加ちゃんの活躍には胸に迫る感慨がある

 

・・・何の話でしたっけ

 

マドンナが好きなあなたも

カレンに憧れるあなたも

沙也加ちゃん草の根応援隊の

一員であるあなたも

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