書評『日本をダメにするリベラルの正体』”リベラル”は泥棒のはじまり?! | ScorpionsUFOMSGのブログ

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『日本をダメにするリベラルの正体』山村明義著
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リベラルは泥棒のはじまり?!

昨年のイギリスのBrexitやアメリカの大統領選挙でのトランプ氏当選などからも明らかなようにいわゆるマスコミ・知識層に代表される”リベラル”の世界的凋落は火を見るより明らかになってきている昨今。
 
では、日本のリベラルの現状はどうなのか。
ジャーナリストの山村明義先生が書き上げた本書では、この「日本のリベラルの現状はどうなっているのか」という問いかけに対して、明確な答えを導き出しています。
 
それは「日本のリベラルは嘘と欺瞞にまみれている」ということです。
そして、嘘と欺瞞にまみれたリベラルは”多くのもの”を国民から盗み奪っているということも指摘しなければならない事実なのではないでしょうか。
 
ここではリベラルが国民から盗み奪ったものを3つ挙げたいと思います。
 
■リベラルが盗んだもの① 知る権利~イデオロギーを優先するリベラル~
マスコミが”最も優先しなければならない役割”とは何でしょうか?
それは「事実を正しく報道すること」であり、「国民の暮らしや安全に直結する出来事を速やかに報道すること」、すなわち「国民の知る権利」を充足させることが最もマスコミに求められていることであるはず。
  
ですが、この「事実を正しく報道する」、「国民の暮らしや安全に直結する出来事を速やかに報道する」という役割は適切に果たされていると言えるのでしょうか。
 
本書でも左派系メディアのことも含め、

思想的な「左翼」や、「平等主義」あるいは「寛容主義」的な「リベラル」を標榜する人たちは、「中立」を謳いながら、気に入らない相手を攻撃したり、批判したりする。

 

リベラルな人たちは現実と乖離した夢ばかりを語り、他人を批判することによって生きながらえてきた

 
と指摘されていますが、朝日新聞に代表されるリベラル系のマスコミ・新聞・TVなどを見ると、どう贔屓目にみても「事実を正しく報道すること」よりも「自らのイデオロギーを充足させる報道」優先させているように思えます。
 
もちろん人にはそれぞれ個性があるように、マスコミ各社にもそれぞれに個性があって然るべきであり、物事を観る視点や切り口が異なることは否定しませんが、それも度が過ぎると単なる”偏向報道”あるいは”捏造報道”と言われても仕方がないのではないでしょうか。
 
例えば今現在、連日新聞やTV、ワイドショーを賑わせているのは「森友学園問題」「豊洲市場移転問題」です。
一方で、北朝鮮が新型エンジンを開発したことや、トランプ政権が北朝鮮に対して「限定空爆」を含む、金正恩氏を排除する「斬首作戦」を検討していることなどは一体どれほどの時間を割いて報道されているのでしょうか?
 
秋田県では「ミサイルを想定した全国初の住民避難訓練」が実施されましたが、半島有事ともなれば、もしかしたら全国の都道府県で同様の訓練をやる必要が出てくるかもしれません。
それ以外にも北朝鮮から大量の難民が日本に押し寄せてくるケースや、北朝鮮によるテロ、例えば天然痘などを使った生物・化学兵器の使用が日本で行われる可能性も安全保障の専門家からは指摘されています。
(参考)
【日刊SPA!】北朝鮮有事が日本に突きつける8つのリスク【評論家・江崎道朗】 https://nikkan-spa.jp/1302106
 
これらのことよりも「森友学園問題」「豊洲市場移転問題」の方がニュースとして重要なのでしょうか?
 
マスコミが自らが「報道したいこと」を優先させることによって私たち「国民の知る権利」が盗み奪われ、「身の安全に関わることが疎かにされているのではないか」と感じるのは一部の人間だけではないはずです。
 
■リベラルが盗んだもの② 日本の国際社会での地位~いじめに加担するリベラル~
第二に、リベラルを自称する左派団体が盗み奪っているものとして、日本の国際社会での地位が挙げられます。
『慰安婦像を世界中に建てる日本人たち』(杉田水脈著)(http://bit.ly/2mzuMkp)によって明らかにされていることの一つは、人権団体を称する左派系団体が日本の国際的地位を貶める活動に日夜いそしんでいるという事実です。
普通の日本人の感覚でいけば、「日本人なのだから日本が好きなのは当たり前」のはずなのですが、どうやら「そうではない」人たちもいるようで、そういう人たち、すなわち「日本人なのに日本が嫌いな人たち」は中韓など諸外国の反日団体と連携して、「日本は悪い国でした」という悪評を国際社会に発信することに腐心しているというのです。
 
これによって、アメリカでは日系人の子供がいじめの被害に遭ったり、身の危険を感じるような事も発生しているということが『慰安婦像を世界中に建てる日本人たち』では取り上げられ紹介されています。
 
「いじめや差別をなくそう」というのが目的で設立されている”はず”の人権団体は、日本を貶めようとすることで間接的に「いじめ」や「暴力の助長」に加担しているという”事実”を目の前にして、何ら良心の呵責を覚えないのでしょうか?
 
■リベラルが盗んだもの③ 国民所得と経済成長~人権よりも財政再建が大事なリベラル~
最後に、日本のリベラルが盗み奪っているものとして国民所得と経済成長が挙げられます。 
本書でも山村明義先生が指摘されていますが、安倍政権の行っている経済政策は実は「経済左派」の施策に他ならず、むしろ日本のリベラルの唱える経済政策は「経済右派」とも称すべき「シバキ主義」「清算主義」「設計主義」に凝り固まっており、とりわけ特筆すべき点として日本ではリベラルほど”増税”、”財政再建”を主張しているという”ねじれ現象”が生じている点が挙げられます。
 
カルビン・クーリッジ第30代アメリカ大統領は、「必要以上の税を集めるのは合法的強盗である。」という名言を残しました。
 
またブレディみかこ氏という英国在住のリベラリストの著書『THIS IS JAPAN』によれば、「欧州では左派リベラルほど、大前提としてみな”反緊縮”の経済政策を志向している」と述べられています。
緊縮財政政策とは財政赤字削減を優先課題にすることであり、財政支出を削減したり、増税することでこれを達成しようとする政策のことです。
そうなると政府は公共投資を控え、福祉、住居、医療、教育といった最低限必要な分野への支出も減らし始めます。
イギリスでは過度な緊縮財政によって、公的インフラ削減・閉鎖によって公務員が失業または非正規労働者となったり、医者に診療を受けることが至難の業になったり、学校でも1クラス当たりの人数が増え、近所の学校が定員オーバーとなり街はずれの遠く離れた学校に通わなければならない生徒が出てくるという事態が現実に発生していると記されています。
 
極めつけは英国政府による障害者認定であり、障害者への生活補助金を削減するために「片手に指1本あれば就労可能」と皮肉られるほど障害認定の基準が厳しくなり、必要な支援を受けられなかった障害者が死亡するケースも相次いだため、国連から「英国政府は障害者の人権を侵害した疑いがある」として調査に乗り出す事態にまで至っているというのです。
 

「”財政赤字を減らすために人命まで犠牲にするのはおかしい”という庶民の叫びを反映させるために立ち上がったのがイギリスの左派系政党なのだ」


と指摘されています。
   
一方、日本ではどうでしょうか?
「緊縮財政は人権侵害だ」という声が日本のリベラルから聞こえたことはありません
むしろリベラルが率先して「増税しろ、財政再建しろ、そのためには社会保障を、公共投資を削減しろ」と主張しているではありませんか。 
 
ここに取り上げた事柄だけでもいかにリベラルが嘘と欺瞞にまみれているかということが明らかになっていると言えます。
  
■本当のリベラリズムは何処に
では、本当のリベラリズムは一体、どこにあるのでしょうか?
本書『日本をダメにするリベラルの正体』において、山村先生はその答えのひとつとして「あるもの」を提示されています。
「そこ」には「魂の自由」が存在していると。
また「それ」は最近大ヒットしたアニメ映画とも密接に関連しているそうです。
「それ」は日本が古来より持っていたものであり、私たちとってとても身近な存在でもあります。
ですが、戦後ずっと日本古来のものより外国製のものの方が素晴らしいかのように刷り込まれてきた私たちにとっては、むしろ「古くて新しいもの」であり、現代においては極めて「新鮮」に、「最先端のもの」に思えるかもしれません。
 
「それ」が何を指しているのか。
少しでも興味を持たれた方は是非本書を手に取って確かめてみてはいかがでしょうか。
 
お薦めです。