ゴイサギとササゴイを見分けるには?(浮間公園) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

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雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。


住んでいるのが戸田公園。会社は渋谷ですので、

その気になれば出勤前に毎日浮間公園によることも不可能じゃありません。隣の駅だしね。

ただ、前回の記事にも書きましたが大抵二度寝の誘惑に負けるため、

早起きしても無駄に終わることが多いのですが……。


この日は誘惑を打ち払い、早出して公園に寄りました。

昨年紹介しました桜草祭りはあいにくもう終わっていましたが、

ちょうどカキツバタが見ごろに。シンボルの風車と一緒に、1枚押さえておきましょう。






朝早いためか、アオサギも欠伸しているよう。

真横を向いていると風見鶏のように見えるのもお約束です。

もしくはあの~、あれ、アレだ。シーソーみたいに前後に動きながら水吸う奴。

あまりにも古すぎて名前忘れたよ。知っている方教えてください。



 

浮間公園で注目すべき種といえば、夏に渡ってくるササゴイですね。
バードサンクチュアリの中に営巣しているらしく、近くで撮影することはできませんが

ほぼ毎年初夏になると現れます。それも複数。

過去、かなり離れていましたがヒナの姿を写真に収めたこともありますね。


この日も早朝からバードウォッチャーが来ていましたが、狙いはほぼ確実にササゴイでしょう。

決して極端に広いわけでもない、そこまで自然度が高いわけでもない駅前公園ですが

数のあまり多くないササゴイがコンスタントに見られるということで、結構有名です。

サンクチュアリが離れていて(対岸)人が立ち入れず、なおかつ人が多い公園だけに

天敵があまり来ないことが、飛来数の高さの要因でしょうか?

(ただし、浮間公園にはオオタカ・ハイタカなども毎年のように姿を見せるそうです)






これはササゴイ……ではありませんね。

杭のところまで来てくれましたが、残念ながら(失礼か)ゴイサギです。


同じ「ゴイ」が入っていることからもわかる通り、ササゴイとゴイサギはかなり近い種。

特にこの2種は体型だけでなく、羽の色もよく似ているので遠目だとまず見分けがつきません。

最も区別しやすい点は、ズバリ顔。ゴイサギはご覧の通り紅い目をしていますが……。







こっちがササゴイ。光が入ってしまった上に遠距離だったので見難いでしょうが(汗)

それでも目の色はわかることでしょう。ご覧の通り、黄色です。

あと、ササゴイの方がやや小さいそうですが、これは二種が並びでもしないとわからないかも?


ほぼ普通種と言っていいゴイサギと比較すると、

ササゴイは若干数が少なく、飛来地も局所的で、

適当に都内の公園をぶらついたくらいでは滅多に見られません。

それだけに、都内でありながら高確率で会えるここ浮間公園は、ちょっとした人気スポットなのです。






バードサンクチュアリの一角。

左にアオサギ、右にゴイサギが見えますね。




オオヨシキリが写っているのですが……わかりますか?(汗)

木の枝をよ~く探してみてください。


そういえばこの日は珍しく、バンを見かけませんでした。

毎度足を運ぶたびにオールシーズン無休で姿を見せてくれていたのですが、
子育て中なのか、それとも何か心境変化でもあったのか……。

カワセミもそうなのですが、見飽きたと思いつつ、会えないとやはり寂しく感じますね。


つーかここ数カ月、カワセミ遭遇率がやたら低いのは気のせいだろうか?

一応、小網代では写真は撮れなかったものの見かけはしたんですが……。