これまで3回に渡って奨学金の話を書いてきましたが(①学生支援機構の奨学金
、②都道府県の奨学金
、③学校の奨学金
)、今回はその4回目です。
④民間の奨学金・その他
【財団法人東京都私学財団の奨学金】
これは学生支援機構の東京都版ですが、高校や専門学校を対象としています(大学は対象ではありません)。財団では、
・東京都育英資金貸付事業
・入学支度金貸付事業
……といった奨学金や支度金の貸付けを行っています。詳細は私学財団のホームページで確認してください。
→ 東京都私学財団のホームページ
その他にも民間の財団の奨学金というのも調べてみるとたくさんあります。奨学金の母体がナントカ財団だったり、民間企業だったりするものです。大学生や留学生を対象にしているものが多く、大学の学務課に行くと、壁にびっしりと奨学生募集の張り紙が貼ってあったりします。入学した学校でどのような種類の奨学金を利用できるのかは、入学後に学校の事務の方に確認をとってみるとよいでしょう。
◎母子家庭自立支援給付金事業など
厳密には奨学金ではありませんが、母子家庭の母親の方であれば、「母子家庭高等技能訓練促進費」を利用する方法もあります。母子家庭の母親が看護学校などに通う場合、生活の負担を軽くするために自治体から援助してもらえるという制度です。該当する方はぜひ調べてみてください。
→ 厚生労働省 母子家庭自立支援給付金事業について
所得が低い場合(市町村民税非課税程度)は、「生活福祉資金貸付事業」なども利用できるでしょう。
→ 厚生労働省 生活福祉資金貸付制度
また、母子家庭の子であれば「母子寡婦福祉資金貸付」、独身の方であれば「女性福祉資金貸付」という制度があります。所得制限などの条件をみたしている場合は、利用を検討されてはいかがでしょうか。
→ 東京都 母子福祉資金の貸付
→ 東京都 女性福祉資金の貸付
なお、こうした支援事業の窓口は学校ではなくて、役所となりますから、注意して下さい。
◎その他
交通事故で親を亡くされた方→交通遺児育英会(http://www.kotsuiji.com/)
交通事故以外で親を亡くされた方→あしなが育英会(http://www.ashinaga.org/)
などの奨学金もあります。
奨学金だけでもたくさん種類はありますし、貸付や教育ローンまで含めれば、選択肢はかなり広がります。お金の問題については、利用できる制度はどんどん利用する、という態度で臨めば、意外と何とかなってしまうものです。ただし、入学後に申請することが多いので、合格後の手続きのときに支払う分(入学金や前期の授業料など)の貯金はしておいてください。決められた期限までに入学金などを払わず、入学手続きを行わない場合は、入学取り消しになってしまいます。
また、奨学金については、ホームページの記事(お金の話 ~学費・生活費が気になるみなさんへ~
)も参考にしてください。
スコレー・アスコルー
http://scholeascholou.web.fc2.com/index.html