"GOTHIC"の略だが
建築様式とはあまり
関係がない
それは文化であり
ファッションであり
スタイルだ
人間を処刑する道具や
拷問の方法を知りたがり
殺人者の心を覗きこむもの
人間の暗黒部分に
惹かれるものたちが
GOTHと呼ばれる
僕と クラスメートの
森野夜がそうだ
"GOTH"
前書きより
以前の
"予告"
通りに
乙一
さんの
"GOTH"
を読みました...文学ファンからすれば「え~今更~?」とか云われちゃいそうですけど、自分、出来るだけ本は買わないで、図書館で読むのを"趣味"にしてるんで、その辺の"速度"は非常に遅いのです。でも、その代わり図書館の本と云う代物は、なかなかに"Deep de Good"だったりしますので、諸賢も図書館に足を運んでみて、本との思わぬ発見なり出逢いを楽しんで下さればと思う次第です。
と、云う訳で
"GOTH"
です。
ハッキリ云います...
この小説に出てくる登場人物は全員、何処か"まとも"ではありません。主人公の"僕"、クラスメートの"森野夜"を中心にしてStoryは展開されていくのですが
(こいつらが一番"まとも"ぢゃないです)、出てくる登場人物が皆が皆...先述の前書き通りの表現で例えるなら
"GOTH"です。大量殺人者、リストカッター、イヌと少女、木箱の棺桶を作る男etcetc...全員"まとも"な人間はいません。しかも登場人物の周囲に出てくる"僕"の妹の桜や、森野の姉妹ですらも、決して"まとも"な神経ではない。
この小説を最後まで読み遂げられるかどうかは、彼ら登場人物に少しでも"感情移入"が出来ないと無理だと思います。そう云う意味では「読み手が試されている」小説でありますし、この
"GOTH"的な「美しさ」が分からないと、この小説から"脱落"します
(ある意味、江戸川乱歩
先生や、夢野久作
先生の著作を愛読されている方なら入り込みやすいかも知れませんね...彼らの人間描写に似ていると思われます)。
ちなみに、自分も自分で云うとアレかも知れませんが、かなり"まともでない"部類の人間に分けられると思いますし、登場人物の機微が"理解"出来てしまうんですよね。だから、この
"GOTH"
と云う小説を受け入れられましたし、逆に数多の登場人物に"愛"すら感じます
("犯罪"の影に"女"と"金"...と云われてたのは昔の話で、今の"犯罪"の影にあるのは間違いなく"GOTH"的な"暗黒の心理"だと自分は思います)。そんな感じで主人公"の"僕"に感情移入をしながら、先の展開をワクワクと楽しみにして、ページをめくるのです。
そして最後の章で突きつけられる、とある"事実"が...それまで楽しんで読んでいた
"GOTH"な読者に衝撃を与えます。正直、腰が抜けるかと思いました。そこから先は、是非とも
"GOTH"
を、お手にとって最後までお読み下さい
(あと、この"装丁"のDesignが、自分としてはかなり好きです...地味ながら"主張"に溢れる"装丁"ですよね?)。
もともと、
乙一
さんの小説を知ったのは、ちょっち前に文庫版の
"平面いぬ"
を図書館で借りた時の事でした
(昨年の冬に入る頃だったかなぁ?)。スゴく楽しく読めたのを記憶しています...今年は
乙一
さんの著作
"ZOO"
も
劇場映画化
されるみたいですし、なんだか楽しみです。今度、絶対に読もう。
P,S
登場人物の"森野さん"のイメージが、どうしても知り合いの"Sさん"で完全に"固定"されてしまって、頭の中が軽いPanicを起こしています。"Sさん"...勝手に"脳内変換"してしまってゴメンなさい。でも、文中の描写とか性格付けとかが"Sさん"に本当にそっくりで、イメージがすぐに浮かんできてしまいます。自分...小説読む時には、自分の頭の中に「映画のカット割り」や「絵コンテ」みたいなものをイメージしながら読むのですが、それにぴったり収まっちゃうんですよ
(って云うか"Sさん"は"ニライカナイ"
の登場人物"新垣みかみ"にもイメージそっくりです...となると、相方の"Kさん"は"柊乱空"かな?あ、確かに似てるかも?)。
2/7 更にP,S
"GOTH"-リストカット事件- 乙一インタビュー
はコチラ...読了後に読まれたらよろしいかも?