民間療法への警鐘 | 素人サイエンティスト、スーパー糖質制限食に警鐘をならすブログ

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素人サイエンティストが、スーパー糖質制限食を実施中に起きた機能性低血糖(血糖調節異常)症について考察、情報収集および治療に役立てる。糖質制限食はほんとうに大丈夫なのか??副作用について考え、警鐘をならす

またまた、ローカーボ食研究会からの引用です。下の如くスーパー糖質制限食は、やはりというか当然というか民間療法の域をでるものではありませんでしたね。

http://low-carbo-diet.com/low_carbo_food/to_dr/contents-of-review/section1/causion-to-non-scientific-thrapy/

ローカーボ食を実行している患者では3食制限が横行しています。

これは民間療法というべきで,科学的な有効性や安全性を考慮するとむしろ逆に死亡数を増やす可能性もあります。

灰本クリニックでは,HbA1c>12%以上では短期間に3食制限をすることがありますが,HbA1c<11%以下では2食制限でHbA1c7.2%まで下がることが科学的証明されています(リンク)。

ですから,3食制限はきわめて少数の患者,それも短期間に限定しています。

はじめに記載したように,ローカーボ食は発展途上の治療方法です。

こまかな弱点や利点はいろいろあって,欧米では議論が沸騰しています。

しかし,その混乱のなかでハーバード大学による患者の詳細な食事調査に基づく,総死亡数をoutcomeに据えた大規模・長期観察研究は,おおむね間違っていない方向を示してくれており,私たちの道標となるでしょう。

コツコツ一つずつ科学的に安全性と有効性を証明するために臨床研究を積み重ねていく行き方が,患者へ誠実なローカーボ食を届けることになるのです。

私たち医療関係者はそのような心構えが必要です。科学的根拠がない民間療法への対応は慎重でありましょう。