体外受精治療において胚移植を行う際に必要なのが黄体ホルモンと卵胞ホルモンです。



黄体ホルモンのお薬には注射薬、膣座薬、経口剤があります。


黄体ホルモンの膣座薬は天然型の黄体ホルモンで、体外受精が始まって以来約30年間、約500万人の体外受精児に補充されており、安全性、有効性は十分に検証されています。



注射薬も天然型の黄体ホルモンなのですが、毎日の注射は大変ですし、有効性は膣座薬と変わらないと考えられているため、海外ではほとんど膣座薬を使用しています。



日本では今までは黄体ホルモンの膣座薬が手に入らなかったため、経口剤を使用したり、数年前までは黄体ホルモンの膣座薬をクリニックで作っていたり、海外から輸入したりしていました。



しかし、最近、日本でも黄体ホルモンの膣座薬が手に入るようになりました。



2014年にルティナス錠が、2016年にはウトロゲスタン、ルテウム、ワンクリノンが順番に発売されました。


それぞれ、全て天然型の黄体ホルモンなのですが、剤形や体内での浸透の仕方、膣内への挿入方法、使用回数などに違いがあります。



患者さんの排卵を利用して移植する自然周期の凍結融解胚移植の場合ですと、ご自身の卵胞から分泌されるホルモンで妊娠の維持は可能ですので、ほんの少しの黄体補充を行うことが多いです。



ホルモン補充周期の凍結融解胚移植や新鮮胚移植を行う場合は、これらの黄体ホルモンの膣座薬を用いるのがグローバルスタンダードとなっていますので、当院でもこれらのうち3種類の黄体ホルモンの膣座薬を使い分けています。



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