インク壜
テーマ:ひとりごと幼い頃。
親戚や両親祖父母の知人が家に遊びに来て、「手土産」ではなく、わざわざわたしに「プレゼント」を持ってきてくれることがありました。
それは誕生日だったり、クリスマスだったり。
たまたま来る途中に立ち寄ったデパートで可愛いモノをみつけたからだったり。
最近、どうも記憶力が大幅に低下している中で、不思議と幼い頃の記憶が鮮明だったりするのですが(老人になると昨日食べたものは忘れても、若い頃の記憶は消えないらしい、、、、、、それと同じか)、その「プレゼント」をもらった時の記憶もかなりいろいろ覚えているのです。
その全てに対して、「文房具」「ぬいぐるみ」以外だとがっかりしたこと。
せっかく喜ぶだろうと思って買ってきてくださったものを、がっかり、なんて失礼なのですが、もう時効なのではっきりさせてしまうと、服やバッグやアクセサリーや、お菓子や本はちょっとがっかりだったのです。
そんな中でまだ小学校の子供に壜入りのインクを持ってきてくれた人がいました。
昔、隣に住んでいたお姉さんでとってもきれいな女性でした。引越してからも時々素敵なお土産を持って遊びに来てくれて、その人(とその家族)が当時、一番嬉しいお客さまでした。
その壜入りのインクが今思えばウィンザーニュートンのグリーンアップルでした。
もちろん、青林檎が描かれたインクはもったいなくって使えないまま、机の上を飾るものとなっていました。
この壜がすっかり「そこにいつもあるもの」として定着してきた頃。
わたしは中学生になっていましたが、「青林檎」がとっても流行ったのです。きっかけはわかりませんが、お菓子や香り付き文房具などにも「青林檎」が登場し、それは人気でした。しかも、
「緑色のインクで手紙を書くと思いが叶う」
「赤色のインクは絶交の意味」
………なんてことが中学生の常識のようになり、当時、友だちへ手紙を書くにもみんな緑色インクのペンを使っていました。
「緑色のインク」………。この時、初めて、このインクを使ってみました。もちろんつけペンで。
それ以来、機会があるたびにウィンザーニュートンのインクを集め、もう机の上には並びきれませんが、かなり年代ものの壜がたくさんあります。
大人になった今。
きらら舎でこのインクを販売することにしました。
先に販売していた羽ペンや硝子ペン用です。
まずはいくつか選んで扱い始めて、今日もまた色を追加したのですが、ふと、自分が持っているものと全く同じ揃えであることに、先ほど気づきました。

























