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2010年02月05日

人工結晶

テーマ:カフェ・イベント

2月6日・7日のカフェイベント『人工結晶マーケット』で販売予定の人工水晶とビスマスです。


基本的にきらら舎ではできるだけ加工されていない鉱物を扱っています。

インクルージョンを観察するため、結晶面に沿って研磨したものや、宝石用にカボションカットされたもの、劈開に沿って割られたものなどはいくつかありますが、人工結晶は扱っていませんでした。


しかし、今回は人工結晶というテーマのため、わざとこんなものを展示販売してみることにしました。


まずは人工水晶



天氣後報



天氣後報

人工水晶は、電子機器・通信機器・光学機器などの部品に広く使われています。

天然の水晶(石英)は混入物があるため、人工のものでなければ部品にはできません。


天然水晶は、地球内部の高温・高圧で水の存在する場所で成長します。低温型水晶は三方晶系、高温型:水晶は六方晶系に結晶します。

人工ではオートクレーブと呼ばれる大型の圧力容器を用いられます。これで地球内部の高温・高圧の環境を作り出します。製造の方法は水熱温度差法と呼ばれていて、オートクレーブの下部(原料域)で加熱された溶液が膨張し軽くなってバッフル板を通過して上昇します。上部(育成域)は下部に比べて温度が低いため、上昇した溶液はここで冷めて溶けきれなくなった成分が二酸化珪素の結晶として析出します。これがまた沈んでいきます。こうして対流ができ、ぐるぐる回るうちに数ヶ月経過すると大きな人工水晶ができあがります。

人工水晶とはいえ、原料はラスカと呼ばれる、クラックや気泡の多い岩石状の水晶を砕いたもので、育成も結局は二酸化珪素の結晶が自分で育つのを助けているわけで、それはそれで美しい結晶です。


明礬などの結晶育成も溶液の表面と容器の下の温度の差が大きいと上手く育ちますし、結晶生成管内で育つ結晶も結晶が析出する際に発生する結晶熱によって起こる対流に、結晶が乗って育っていくので、人工水晶の製造と共通点があります。


もう一つの人工結晶はビスマス(Bismush 蒼鉛)です。天然のビスマスは自然蒼鉛(Bi)、輝蒼鉛鉱(Bi2S3)、蒼鉛土(Bi2O3)などとして産出されます。



天氣後報-ビスマス


天氣後報


天氣後報-ビスマス/

自然界で自然蒼鉛として産出されたものは赤みを帯びた銀白色の鉱物です。

写真のものはドイツで製造されたもので、虹色は、表面に張られた酸化膜によるものです。

黄銅鉱の表面を酸化させて酸化膜を作り孔雀色に輝かせた、ピーコック・オアというものがあります。斑銅鉱として販売されたりすることもあります(割ってみると違いがわかります)。


合成鉱物も、成分や製造方法を知った上で、鉱物とはまた違った視点からコレクションしてみるのも楽しいとおもいます。


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