「イクメン」さわとん-ファザーリング・スクール | さわとんのブ〜ログ。今。

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5年半のうつ病、マンション最上階からの飛び降り、大腸全摘出、、、その後カウンセラーとして起業し、気づけば早10年。。「ありがトン(サンマーク出版)」、「人生をやめたいと思ったとき読む本(東洋経済新報社)」等の著者さわとん(澤登和夫)が、今、思うこと。今。

 

ぼくさわとんは、「イケメン」と言われたことは

36年間の人生で一度も、たった一度もありません!

(誰か~、待ってます^^)



けど、「イクメン」なら、これから呼ばれるかもしれない。



「イクメン」という言葉、ご存知ですか?



検索すればわかるように、実はメディアでも多数とりあげられています。

2010年、ひそかな流行語です。

先日、SMAPの香取くんの番組でも取り上げられていました。



「イクメン=育児をするメンズ」


です。



これを聞いてどう思いますか?


「男が育児に対して力を入れる」


ことに対して、男性も女性も色々な意見があると思います。


わかっちゃいるけど、仕事がどうしても忙しくって、、、

って言う人もいると思います。



ぼくは、パパになったことはありません。

だから当事者ではない視点からではありますが、

「イクメン」いいなぁって思います。

その思いが、今回さらに強くなりました。



ファザーリング・スクール、知っていますか?


先日の日記に少し書きましたが、パパを学ぶための学校です。


ファザーリングとは、「パパであることを楽しむ」ってこと。


パパにここまで興味をもったきっかけは、
豊橋のまさしくん、たくみくん、けんたくん3兄弟。


彼らと一緒に接したり、卒園式に出させてもらったりして
たった2、3日一緒にいただけですが、
お父さんの楽しさと、お父さんの大変さを
少しだけ体感させてもらいました。


そして、3人の遊びの相手をしている、っていうよりは
一緒に遊ばさせてもらいながら、
自分も学ばせてもらっている、
成長させてもらっているなぁっていうのを
とっても強く感じていました。


さらには、お母さんの3人への接し方を見てるだけで
「へぇ~」って、自分もたくさん考えさせれらました。


きっとパパから学ぶことはたくさんあると思う。

ちょうど、自分力、「和夫力」も身につけたい。

そんなとき、お友達のあづまさんが
「パパのための学校」を開いている、というのを思い出して、
えいやって申し込んじゃいました。


パパじゃないからこそ、学べるパパもあるはず。





実際に行ってみると、参加者は約10名。


そのうち、独身は、、、2名でした。


実際のパパが3名で、
この数カ月でパパになる予定の人が5人かな、


受講したきっかけを一人一人話しましたが

一番多かったのは

「妻にすすめられたから」

奥さんの、だんなの育児に対する願いは強いみたいです^^



独身のくせに、一番前に陣取って、
めっちゃ真剣にメモをとっちゃいました。

 


(あはは、ひとり私服で超真剣^^)




実は昨日は、日本テレビさんと共同通信さんも
取材に来ていました。


受講者は10名なのに、それ以外のメディアや
スクール関係者さん、OBの方々が20人以上?
いて、ちょっと物々しい雰囲気でした。


それだけ、このファザーリング・スクール、
そして、パパのことが注目されているということ。


(日テレの女子アナウンサーがいらっしゃって、
 インタビューされました。
 「笑顔が素敵ですね」って言われて、
 もっと笑顔になっちゃいました^^)


昨日、第1回の開講式の講師は安藤哲也さん

http://ando-papa-profile.seesaa.net/archives/200612-1.html

ファザーリング・スクールの母体となっている、
ファザーリング・ジャパンの代表の方です。


48歳と、ぼくと一回り違いの寅年ですが、
講演をしている姿がめっちゃくちゃ楽しそう。


安藤さんは3児のパパです。


講演中、安藤さんの近くに3人の子どもがいるのが
見え隠れしている、もちろん実際にはいないんですが
そんな感じがしました。


講演も年間200回ひっぱりだこだそうです。


そりゃそうだなぁって思いました。

自分自身の経験をふまえながら、
自分の信念をきちんともって活動している。

そして

楽しく活動している。


安藤さんは、以前は楽天の部長さんをしていたそうで、
そこから今は、NPOの理事などをしていますが、
年収は半分に下がったそうです。

けど、とってもいきいきとした生活をしている。


お金よりも(もちろんある程度のお金は大切だが)、

「家族との時間」を選びました。


そして、安藤さんが得たものは時間だけではありません。


「父親ほどすばらしい仕事はない」

と言い切り

「育児は期間限定のプロジェクトX」

「育児は自分の眠っていた能力に気づかせてくれる機会
 (たとえば料理、コミュニケーションなど)」

「育児ができるパパは、仕事もできる。

 子育てを楽しめるようになると、
 仕事でのアイディアも湧き出てくる」


と、続いていきました。


安藤さんの楽しそうな話し方を見ていると、
そうだよなぁ~ってとっても勉強させられます。


日本の、育児の現状についても話していただきました。


・母親学級はあるけど、父親学級はなくって
 父親業を教えてくれる場所がない。

 父親業をしっかりやりたい気持ちはあっても、
 やれる技術、心構えがわからず困っている父親も多い。

 (ファザーリングスクールはその受け皿になっている)
 

・母子家庭は日本に140万世帯いるが、
 父子家庭も20万世帯いる。
 
 父子家庭は支援する制度も少なく、
 全てをやらなくちゃいけないので、
 それはそれで相当な負担である。


・07年、育児休暇を取得したパパは1.56%、
 08年には1.23%と逆行している現状。


・日本人のパパが育児にかける時間は、33分。
 家事にかける30分とトータルでも1時間程度。

 (ちなみに、安藤さんは約6時間!)


・パパの「ブルーフライデー」問題

 「ママに自由を与えなくっちゃ!
  週末は自分ががんばらなくっちゃ!
  でも、、、うまく接しられない。。。
  週末が苦痛だなぁ。。。」


・育児と仕事を同時に重視したい男性は7割いるが
 現実は。。。。


・帰宅時間が、21時以降のパパが46.4%
 (20時までには帰るのが理想)


・子どもとどう向き合っていいかわからない
 パパが増えている

 だっこできない
 一緒に遊べない
 叱り方がわからない
 かわいくない

 その原因のひとつは、
  ・子どものころに、群れ遊びをしていない
  ・モノ消費文化世代が、子育て期へ入ってきた


・家が、ホームではなく、アウェー化している。
 
 家に父親の居場所がない

 何千万円かけて、「ハウス」を購入するのに、

 それが愛や楽しさや笑顔がある
 「アット ホーム」に変化していかない。

  
・子どもが生まれてから夫婦関係が悪化することが増えている

 年間結婚するカップルは75万組

 年間離婚するカップルは25万組


・離婚が悪いとは言わないが、
 母子家庭(父子家庭)が増える

 →どうしても貧困におちいる家庭が多い

 →貧困の子どもも増える


・夫婦関係の悪化が、子どもに及ぼす悪影響に気づかず、
 満たされない子どもが増えている

 例)父親の不在 x 母親の過干渉によって

  ・子どもの自己肯定間の欠如
  ・自尊心が育たない
  ・恋愛、感性、自立障害

 
・「圏外パパ」

 妻のSOSに気づかない、アンテナが全然立っていない、
 無反応なパパが増えている


・母性は「ここにいてもいいよ」

 父性は「遠いところにいってこいよ」

 どっちも、とっても大事


 何気に、母子家庭、父子家庭は、
 ひとり親が両方の親をバランスよくやっている家庭が多い

 むしろ、父親が多忙で帰ってこない家庭のほうが
 割合的には問題が多い


・よく親が
 「思いやりのある子に育ってほしい」

 というけど、

 その子どもが認められてなければ、満たされてなければ、
 そうはならない。


・1950年代~70年代は、
 「父親」「家庭」「地域」「会社」がうまくバランスを保っていた。

 バブル期からは
 「会社」の中の「父親」
 「地域」と「家庭」は、遠くなっている


・現在の出生率が低下していることも、
 男性の育児と密接に関係している

 第1子に対して(特に父親が)どういう育児をするかで、
 それ以降産みたいか産みたくないかが変わってくる




現実の問題、個人的にも知らないことが多くって
とっても勉強になりました。


改めて、

男性が育児に関わるメリットをこう話されました。


・母親の育児ストレス軽減


・夫婦関係が強まる


・子どもの成長にいい
 言葉や社会性が早く身につく


・子どものよきモデル
 -親の背中を見て、子供は育つ
 (価値観などの80%が親の影響)


・自活力がつく


・地域に友達も増え、定年~老後も安心


・父親自身の世界観が広がり、 
 人生が楽しくなる

 →子どもも成長する!


『ファザーリング

=父親を楽しむこと』


安藤さんは最後に言いました。


「よい父親、マニュアルに頼る父親ではなく

 笑っている父親を目指そう!」


「父親が変われば

 家庭が変わる

 地域が変わる

 企業が変わる

 そして

 社会が変わる」


自分もたった1時間ちょっとでしたが、
そんな可能性をたくさん感じました。


30代~50代の働き盛りの男性の
会社での精神的ストレスはどんどん増えています。


「パパ!変わろうよ!」

って言って、変えられる部分と
変えられない部分があります。


そしたら社会の仕組みづくりも必要。

ぼくはまだまだ勉強不足なので、もっともっと
制度のことも勉強しながら
家庭円満を自分なりに考えていきます。

と、並行して

自分自身も、家庭円満考えなくっちゃな。


これから8回の講義、とっても楽しみです。

これからもできればシェアしますね。

ちなみに、各回ごとの、個別参加も可能みたいです。

http://www.fathering.jp/school/school.html


イクメンさわとん、始動しました!