海老名にある都の湯。

平常時はとても優しいサウナ室が、ロウリュ時にはとても凶悪になります。 


今回少し前置きが長いです。


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http://www.miyako-yu.com


採点者 : サウニスト虚弱

サウナ : ikiサウナストーブ、温度計80度弱湿度良好、2段シート広め、サウナマットフカフカTV付。日に数回ロウリュサービス有り。 8点
水風呂 : 水温計19度、深めで体感温度はもう少し低め。設定温度は18度らしい。井戸水で水質良し。 6点
休憩 : 浴室内、露天ともに椅子、外気浴デッキなるスペースもあり、滞り無し。7点
清潔感 : 綺麗にしている。 8点
お風呂 : 普通のお風呂。ザクロ酢風呂、壺湯等。 6点

客層 : 土曜日12:30IN、客付き3〜4割、常連のおじさん中心、紳士、ロウリュ時には謎の一体感。 7点
営業時間 : 10:00〜24:00

値段 : 平日¥800

 

総評 : 

冷たい水風呂に入った時、熱いお風呂に入った時に

思わず「あ〜」とか「う〜」とか声が出ちゃうのは理解出来ますが

サウナ室の中で

「あっちぃ、…あっちぃ」

と小声で呟き続けるおっさんの心理がイマイチわからないサウニスト虚弱です。

そんなに熱いなら出ればいいのに、って思っちゃう。


5月中旬のとある日

箱根湯寮に行こう〜、と思ってロマンスカーに乗って箱根に行ったら何と5月いっぱいメンテナンス休館ですと…


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完全に湯寮ロウリュの気持ちになってたけど仕方がない。

アドリブを効かせて天山湯治郷へ。


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謎の奇声を発し続けるおっさんと、やたら短い間隔で出入りをする中国人と、紳士なフィンランド人(!)に囲まれながら釜風呂で蒸されて
さて、お食事どころで一杯やるか、と思ったら何と定休日でした。

今日はとことんついてない、大殺界だからかな…。
と、外のベンチで途方に暮れているとモヒカンパイセンからTEL。

桜館行こうぜ。」

いやー、
折角ロマンスカー乗って箱根まで来たのに今から池上は効率が悪すぎるな…

僕そろそろ箱根出るので
新宿近辺の施設にするか、
それかいっそ小田原あたりまで来て下さいよ、という事で、とりあえず小田原駅前の飲み屋で一杯。

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少し酔いが回って来たところで

モヒ「そう言えば、小田原って新幹線止まるんだよな」

虚弱「そうですね。静岡も近いですね」

モヒ「そうだな。じゃ、行くか」

という流れでしきじへ。

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ここんとこ、週一ペースでしきじに来てるぞ…

静岡に一泊して翌朝

当然、帰りにどっか寄って帰ろうという話になり、海老名にやってきました。
(やっと、ここからが本題です。)


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以前、フォロワーさんからお薦めして頂き、是非一度行きたいと思っていたのですが
いかんせん、我が家からあまりアクセスが良くないので
これは良い機会だと思いまして。

因みに、行きの新幹線の中でこんなツイートをしたのですが




これに対して、こんな反応が





ちなみに、シダトモヒロ氏(@bikk4126)は当施設の副支配人。


何故かいきなり攻撃的で怖い、

一体どうやって返り討ちにされるのかな…?


よく分からないけど返り討ち覚悟で入店、

浴室へ。


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雨天に加え、店内、浴室自体が結構広いというのもあるけど
週末の昼間ながら、意外と空いている。

やっぱり空いてるに越した事はないですもんね。
清掃も行き届いていて気持ちが良い。

ただ、忘れてはいけないのは、我々は狙われの身。しかも丸腰。
背後に気をつけながら身体を清め、息を潜めてサウナ室へ。

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中央にikiサウナがスタンバイ。

温度計は80度弱、体感的にはもう少し低いかな?

返り討ちという割にはビックリするくらいマイルドなセッティング。
ちょっと焦げ臭いような?臭いが気になるものの
かなり穏やかな温度に高めな湿度で、未ロウリュ時のスカイスパに近い体感と言えば分かりやすいでしょうか。
いくらでも居れちゃう系。

先客のおっさんが数名、談笑中。

モヒカンパイセンは

「こいつらの中に刺客がいるかもしれん、気を付けろよ!」

と、ビビり倒している。丸腰で。


このタイプのサウナ室はじっくりと時間を掛けて体を蒸す事になります。

しっかり蒸されたら、汗を流して水風呂へ。


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こちらも水温計は19度強(設定的には18度らしい)とかなりマイルド、
深めなのと、サウナ室のマイルドセッティングも相まって
体感的にはもう少し冷たく感じるかな?

モヒカンパイセンは

「この水に毒が盛られてるかもしれん、飲むなよ!」

と、訳のわからないことを言っていたけど
僕はもともと水風呂の水を積極的に飲む習慣は無いし
実際には何の問題もない、綺麗な井戸水でした。


雨の露天で休憩…。

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晴れてたら相当気持ち良いだろうなー、と思いつつ

雨を浴びながらの壺湯もまた気持ち良い。
これぞアメブロ。

ちなみに、お湯の温度も全体的にそんなに高くない40度前後?。
返り討ち、と言っておきながらとことんマイルドな施設ですね…。

もう、すっかり返り討ちの事なんて頭から消えちゃってたけど、

モヒカンパイセンは

「そこの木陰に刺客が潜んでいるかもしれん、気を付けろ!」

と、壺湯の中でも警戒を緩めていない様子でした。

まぁ確かに、フィンランドには

森に耳あり湖に目あり

なんて諺もある。

15:30からのロウリュに備え、
腹ごしらえしておこうという事で、一旦館内着に着替えてお食事処へ。


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温泉卵に

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山芋短冊揚げ

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ここのご飯は何を食べても美味いのですが、
特にヤバかったのがこちら

華麗スンドゥブ

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本格的な辛さの中にしっかりとした旨味があり、
そこにカレーが入る事により、スープカレーの様相も呈していて、
衝撃的な美味さでした。
ラー油は何と自家製。
僕が今まで食べたスンドゥブの中でも、間違いなくベスト3には食い込みますね。

モヒカンパイセン、

「ここにも毒が入ってるかもしれない、毒味をしよう」

と、またしても訳のわからないことを口走りながらおそるおそる一口。
数秒後には

「俺のスンドゥブ史上1番美味ぇ〜!」

と、スープをガブガブ。
真っ先に毒殺されるタイプだと思う。

でも、それくらい美味しいので
ここに来た人は絶対これを注文した方が良いでしょう。
むしろ、これを食べるためだけに来る価値すらあるかも。


ってな感じで飲み食いをしてると

「あの〜、失礼ですけどSOTさんですか?」

と、優しそうなスタッフの男性が話し掛けてきた。

「シダです。」

いきなりラスボス登場である。

ここで返り討ちにされるのか!
と警戒態勢に入るものの、
何だかシダさん、とにかく気さくで、良い人で、
ちょっと肩透かし。

終始、ニコニコしながら
温浴施設に対する愛や、自分の施設こだわりを語るシダさんを見てるうちに
すっかり我々の警戒心は解かれてしまい、
なんとブログの記事用に水風呂やサウナ室内の写真まで提供して頂きました。

そんなシダさんのブログ

10年以上続き、我々なんかよりもずっと沢山の温浴施設を紹介している凄いブログなのです、是非。

ロウリュに備え、15:00頃浴室にバックアゲイン。
予め1セットをこなし、水通しをしてスタンバイ。

どうやら、水掛け担当、仰ぎ担当の2人態勢のようで、
シダさんは大団扇を手にサウナ室に入室してくる。

僕は最近ロウリュサービスは余裕を持って受ける派なので、下段隅っこに、
モヒカンパイセンは上段、ストーブ正面に陣取り、
シダさん、パイセンを一瞥。

「本日は、サウナーの方が多くいらっしゃっているので、気合をいれてやらせていただきます。」

今にして思えば、ここで2人の戦いの火蓋は切って落とされていたんだろうな…。

ゆっくりとした所作で
サウナストーンにアロマ水が掛けられると
あれだけマイルドだったサウナ室の空気は一変、
体感温度急上昇。

最近メンテナンスしたばかり、というikiサウナは絶好調そのもので
熱いというより痛い、いやむしろ寒い。
マルシン、箱根湯寮クラスで、リアルに火傷をするレベル。
下段でも結構キツい!かなり凶悪。
本当にさっきまでと同じサウナ室か?

途中退出も続出。

まさかここで、冒頭の湯寮ロウリュ欲が解消できるとは…

2セットをこなし、おかわりを募るシダさん。

当然僕らも手を挙げるわけですが、
モヒカンパイセンの番になると、
どこからともなく

「200回!」

という声が上がる。

そう、都の湯のおかわりは、わんこそば方式。
言えば好きな回数だけ仰いでもらえるのだ。

「200回ですね」

不敵な笑みを浮かべるシダさんに対して

「お願いします」

とパイセン。
バカ男らしい!

ちなみに、僕はそのちょっと前に
「10回」
というコールで地味におかわりを済ませて事の成り行きを静観。

シダさん、凄い勢いでモヒカンパイセンを仰ぎ始める。
BPMでいうと180くらいかな?

目を閉じ、バンザイスタイルで熱波を受け続けるパイセン。

「頑張ってね…」

と、続々サウナ室を出て行くお客さん。

しまいには、水掛け担当のもう1人のスタッフの人も

「じゃ、頑張ってね…」

と退出されてしまった。

あとはもう、2人の意地の張り合いである。

「今、何回っすか?」

の問いかけに対して

「110です」

とシダさん。

ん?
もうそんなに仰いだか?

もうちょっと少ない気もしたけど、
まぁ細かい事は言うまい。
この状況で正確な数など誰も数えてないんだから。
(数えてたらごめんなさい)

それからさらに30秒ほど仰ぎ続け
(BPM180だとして90回。あれ、結構正確かも?)

遂に200回達成。

おふろの国の108回を上回る
しかもひと仰ぎひと仰ぎがかなりしっかりしている、
ある意味快挙であり歴史的瞬間を目撃した気がした。
下段の隅っこで。

返り討ちとはこの事でしたか…。

だがしかし、
勝敗を付けるのは難しいところですが、
シダさんの眼鏡がぶっ壊れた事を考慮すると、
我々SOTの完全勝利、と言えるでしょう。



勝利の水風呂の味はまた格別ですね〜

シダさんとパイセンが互いの検討を讃え合っている。
美しい光景だ。

全体的にマイルドセッティングで
ちょっとモヤっとしたセッションになっちゃうかもなー、と思いましたが

結果的に強力な熱波でバキバキにととのわせて頂き、
大満足で施設を後にしたのでした。

やっぱり、
多少の刺激やパンチがあるセッションの方が楽しい。

皆さんも、都の湯に行った際は
是非ロウリュサービスを受けましょうね!

シダさんにおかわり300回って言ったら
きっとやってくれるんだろうな〜

どうもありがとうございました!


ととのう率 : 85%

 


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