http://www.janjanblog.com/archives/49689

平針里山開発差止め裁判。ついに審理を開始

もうじき、昨年愛知県で開催されたCOP10から一年たちます。
COP10の開催期間中に発生して、
開催国期間中に、こんなことが起こるなんて、日本は議長国として、会議の意味がわかっているのか、
という顰蹙を世界からかった事件がありました。

ひとつは「上関原発工事再開」
ひとつは「平針里山の伐採開始」
です。

裁判のあと、裁判所前で話をする原告、支援者、弁護士の面々。みな表情が明るい。「減税日本」の議員の野田留美さんの姿も見える。

裁判のあと、裁判所前で話をする原告、支援者、弁護士の面々。みな表情が明るい。「減税日本」の議員の野田留美さん(左から四人目)の姿も見える。


上関原発周辺は、生物多様性の宝庫であり、
そこに原発を作ること自体、どうなのか、という話なのですが、
この会議の期間中に、しばらく止まっていた工事が再開され、
COP10の会場内ではハンストが行われ 、内部の会議でも議題にされました。
無理のある工事計画が祟ったのでしょうか、
台船が座礁し、計画は中断 されました。

愛知県にある「平針里山」は、
戦前にはよくみられた、日本の田園風景や、沼地、竹林、果樹園などの地形が、
とても狭い地域にコンパクトにまとめられて存在しており、
また、愛知県ではかなり昔に絶滅されたとされていた植物がまだ生えているところでした。
この里山をひそかに守ってきたご老人が亡くなり、相続の関係で土地が人手に渡り、
開発の話が持ち上がったため、地域住民が保全に立ち上がりました。
COP10の開催にあたり、河村たかし市長も「保全してCOP10の象徴に」と言っていましたが、
開発業者が値をつりあげた為に交渉は難航。
COP10の開催期間中に、暴力業者が「みせしめに大きな木から切ってやる」といいながら伐採を開始しました。

無残に破壊された平針里山。往時の面影はない。木々は伐採されて、土砂が運び込まれ、さらに造成をされつつある。写真中央付近には、調整池のための巨大な穴が掘られて地層のようなものが見えている。

無残に破壊された平針里山。往時の面影はない。木々は伐採されて、土砂が運び込まれ、さらに造成をされつつある。写真中央付近には、調整池のための巨大な穴が掘られて地層のようなものが見えている。

破壊された平針里山を北側の住宅地より望む。「トトロの森を守って」という黄色い旗が見える。この場所には近所の子供達が「生き物達の墓」を作っていた。

破壊された平針里山を北側の住宅地より望む。「トトロの森を守って」という黄色い旗が見える。この場所には近所の子供達が「生き物達の墓」を作っていた。


●「平針の里山破壊」のその後

この突然の「駆け込み伐採」の様子は、COP10の会場内で訴えられ、国会質問も行われ 、各国の活動家があまりの内容に驚く結果となりました。

この二つの事件は「COP10開催期間中にで発生してしまった2つの日本の恥」であると言えます。
とくに「平針里山」の事件は、COP10で日本政府が「里山イニシアティヴ」を打ち出していることを踏まえ、
COP10終了後では開発しにくくなるから、早く切れと、融資元の十六銀行からの圧力があった と言われています(開発業者談。新聞記事にもなっている)。

平針里山は、開発を阻止しようとする地域住民と暴力業者が睨み合いました。
当初は地元警察も地域住民を敵視するような行動 をとり、騒然となります。
(その原因として、開発業者の社長が警察長官と懇意であったから、という話があります)
ところが、暴力業者は警察のみていないところで地域住民に暴力を振るいまくり、
係争中の土地の境界を破壊 したり、工事日程表に地域住民を誹謗中傷する内容を書いたり、
無理な操作をして重機を沼に沈めたりボヤ騒ぎを起こしたりため池を破壊して水害を発生させたり 、しました。

被害届けが2件出されるにいたって、地元警察は改心したのでしょうか、やっとで業者の肩を持つことを止めたようです。

●糸口が見えてきた工事差し止め査証
地域住民は、業者の不手際と嫌がらせで危険な目にあっていることも含め、工事差し止めの訴訟を起こしました。

9月8日、その訴訟は第六回目の後半を迎えました。
当初は「原告適格があるのかどうか」ということが問題にされていましたが、
第六回目で「原告適格の件は保留して、審理を開始する」ことが決められました。

平針里山は、開発業者が買い取った私有地であり、
土地の境界や、区画内に存在していた公有地がどうなったのかなど、不明瞭な部分があって問題ではあるものの、
原則としてはどう開発しようが所有者の勝手です。

おおくの「環境裁判」でも、同様の問題があり、裁判に訴えても門前払いをされることがおおいです。
ですが、今回は「門前払い」はされないことになり、審理を進めることになりました。
弁護士によると、このような裁判で原告適格が認められることは珍しく、大きな前進だそうです。

9月8日の公判では、原告側代表の山路さんが、トウカイコモウセンゴケについての意見陳述をしました。
また、原告側が出している意見に対しての、名古屋市側からの反論の番でしたが「とくに意見陳述はしなくてよい」ということでした。

今後、平針の里山の裁判で原告側は、


・無理な工事による災害の可能性。
・土地の境界問題。区画内にあった公有財産である赤道がどうなったのか。
・里山を失ったことに対する周辺住民の環境権。


を中心に戦っていく予定のようでした。

「環境権」というものが認められることは稀であるので、現実的には災害と土地の境界問題が争点になるのではないかと思います。

すでに平針里山は完全に伐採されて、往時の面影はありませんが、地域住民のみなさんは、まだあきらめずに戦っています。

この日に読み上げられた、トウカイモウセンゴケの陳述書。

この日に読み上げられた、トウカイモウセンゴケの陳述書。

筆者宅に「亡命中」のモウセンゴケ。トウカイコモウセンゴケなのかどうかは、よくわからない。普通のモウセンゴケとも交雑するらしい。

筆者宅に「亡命中」のモウセンゴケ。トウカイコモウセンゴケなのかどうかは、よくわからない。普通のモウセンゴケとも交雑するらしい。


平針の里山工事開発許可差し止め裁判、7回目公判
日時:2011年11月17日11時
場所:名古屋地方裁判所・第一法廷

平針・里山伐採イニシアティヴ特集:
騒音と粉塵で大迷惑の平針里山に不気味な静寂
http://www.janjanblog.com/archives/37741
針里山、伐採地で火災発生か 多数の消防車が急行中
http://www.janjanblog.com/archives/27121
開発業者が係争中の里道破壊! 刑事は「大人気ない」と苦言
http://www.janjanblog.com/archives/27028
開発業者が逆切れ? ダンプ急増。裁判で係争中の里道の伐採強行
http://www.janjanblog.com/archives/26879
破壊された平針の里山の写真帳2・開発前と開発後の比較
http://www.janjanblog.com/archives/26637
平針里山問題、第一回の仮処分の審尋が行われる。
http://www.janjanblog.com/archives/26378
平針里山、大量の土砂搬入中。カメが地域住民宅に亡命。
http://www.janjanblog.com/archives/26189
平針、破壊された里山の写真帳
http://www.janjanblog.com/archives/25564
平針里山・地域住民宅にて、タヌキの亡骸が見つかる。
http://www.janjanblog.com/archives/25388
アーティストが多少政治的なのは当たり前? 「消えゆく森・水谷イズル展」にて
http://www.janjanblog.com/archives/25168
平針里山・伐採地に残る生物達の救出作戦を展開
http://www.janjanblog.com/archives/25040
平針里山、地域住民らが工事停止の仮処分申し立て
http://www.janjanblog.com/archives/23941
平針里山・タタリで重機が水没?! 開発業者が「いらんこと」をし放題。
http://www.janjanblog.com/archives/23835
平針の里山、土砂の搬入開始。溜め池が壊され水害発生
http://www.janjanblog.com/archives/23611
平針里山、十六銀行に申し入れ。返答は「何故批判されるのかがわからない」!?
http://www.janjanblog.com/archives/23076
「COP10・SATOYAMA・伐採・イニシアティヴ問題」が国会質問される。
http://www.janjanblog.com/archives/22803
「平針・里山伐採イニシアティヴ」を、年表にまとめてみた。
http://www.janjanblog.com/archives/22627
平針の里山、住民と業者が睨み合い。刑事、アルジャジーラが登場。
http://www.janjanblog.com/archives/22332
無残に破壊された平針の里山。周辺住民に話を聞いた。
http://www.janjanblog.com/archives/22193
平針の里山を次の世代に残したい「いのちの旅のパレード」開催。
http://www.janjanblog.com/archives/21812
平針の里山を暴力業者が伐採中 現場の人の話と各種報道を集約してみた。
http://www.janjanblog.com/archives/21460


関連映像:
Esa Tube – 平針里山の消防車騒ぎに急行。閑静な住宅地で大騒動。2010.12.26 15:50頃
http://www.youtube.com/user/esamanihi#p/a/u/0/cJb6VDaZGko
Esa Tube – 平針里山で係争中の土地境界を破壊する開発業者。2010.12.22 15:30頃
http://www.youtube.com/user/esamanihi#p/a/u/1/Th7ViFNWL6Y
Esa Tube – 2010.12.22 11時頃。係争中の土地境界を破壊して、さらに埋める開発業者。
http://www.youtube.com/user/esamanihi#p/u/0/1_zhkLSds_8
Esa Tube – 2010.12.22 10:30頃。平針里山で係争中の土地境界を破壊する開発業者。
http://www.youtube.com/user/esamanihi#p/u/1/vPl5cw545YU
Esa Tube – 水谷イズル展・消えゆく森 in ガレリア フィナルテ
http://www.youtube.com/user/esamanihi#p/u/6/-WzdEhH8jJ8
YouTube – 平針の里山の現状 2010.11.26(動物写真家・小原玲さんの報告)
http://www.youtube.com/watch?v=ZYll3Kv2hlo
YouTube – 国会で阿部知子議員が平針の里山の問題と十六銀行に対して質問
http://www.youtube.com/watch?v=-5grPl0kxm8
YouTube – 十六銀行さん 私たちのお金を里山開発に使わないで
http://www.youtube.com/watch?v=iWwwqiVzmIw
YouTube –【多様な人々】宗宮弘明さん(平針の里山保全協議会)
http://www.ustream.tv/recorded/10485945
・hirabarisato on USTREAM .(伐採に対する抗議活動の様子が見れる)
http://www.ustream.tv/channel/hirabarisato
YouTube –【平針の里山】10月26日、伐採の様子。
http://www.youtube.com/watch?v=htjR7N8zDTY&feature=related
YouTube – disappearing urban satoyama of Nagoya, 平針里山開発問題、訴訟記者会見2-1
http://www.youtube.com/watch?v=Ad3Zkgpunsc&feature=mfu_in_order&list=UL
YouTube – 平成22年2月8日 河村たかし名古屋市長記者会見 その3(平針里山の開発業者からの市提訴の方針について)
http://www.youtube.com/watch?v=MEhDoZlGZbg&feature=mfu_in_order&list=UL

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平針里山・差し止め訴訟

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平針里山・差し止め訴訟


昨年のCOP10騒ぎからもうじき1年ですが、
COP10の最中に発生した「日本の恥2つ」を忘れないための情報をお知らせします。

ひとつは、上関原発の工事強行(台船が座礁し撤退)、
もうひとつは、COP10開催地である愛知の平針里山の破壊です。


●平針里山・差し止め訴訟


日時:9月7日(水)15:00~
場所:名古屋地方裁判所 1号法廷にて。


昨年のCOP10の最中に、暴力業者が伐採を始めてしまった平針の里山。
(融資したのは十六銀行)
日本の原風景が残っていたといわれていた奇跡の里山は、
残念ながら暴力業者に伐採されてしまいました。

そのあと、暴力業者に代わって別の業者(アートプラン・土屋組)が入り、
宅地造成中です。


地域住民のみなさんは工事差し止め訴訟で戦っています。

名古屋市を相手にした開発許可取消訴訟は、
原告適格で却下されず次への一歩に進みつつあります。


環境保護の戦いでは、守ろうとしていた自然が破壊されてしまうと、
地域住民のみなさんがあきらめてしまうことが多いです。

また、裁判に訴えても原告適格が却下されて裁判も進まないことも多いのですが、
平針里山では、どちらも克服して前に進んでいます。


今回は、開発許可が不法ではないかと原告が訴えている点について市側が反論をします。

もし、お時間がありましたらぜひ傍聴にお越しください。

お知り合いで関心がある方がいらっしゃいましたら、お伝えいただけると幸いです。

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http://eco.chunichi.co.jp/eco-college/cource/2011/06/000445.html


「CBD市民ネット生命流域部会」講座レポート

2011年06月15日

~都市の緑をどう守る? 野生生物の宝庫だった「平針の里山」の開発現場を視察~

1.JPGのサムネール画像

COP10の精神を継承するために何ができるか皆で考えたいと、CBD市民ネット生命流域部会が総力を挙げて企画した「名古屋の生物多様性保全を考える」シリーズ。

5月21日(土、10:00~16:00)に行われた2回目は、開発か保全かで今も揺れている天白区の「平針の里山」を視察。森林伐採された開発途中の現地を周り、貴重な都市の里山が破壊される過程と実態とを自分の目で確認しました。後半では「平針の里山保全協議会」代表の宗宮弘明さん(中部大学教授)の講義に耳を傾けながら、緑地の保全と開発について皆で考えました。

が伐採され開発される前の、美しかった「平針の里山」

2.JPGのサムネール画像

かつてはトウカイコモウセンゴケなどの

希少種や絶滅危惧種が数多く生息し、生物多様性の宝庫だった

3.JPGのサムネール画像

タケノコを収穫していた竹林

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通常「赤道」といわれる公道

■背景■
全体で15ヘクタールある緑地帯、「平針の里山」のうちの5ヘクタールを開発して宅地と学校にする開発計画が2009年5月に判明。地権者の一人が約1ヘクタールを農地や果樹園として活用していたが、相続税支払いのため売却することがこの開発のきっかけだった。里山保全を要望する3万人超の署名も追い風とし、COP10の象徴として「平針の里山保全をめざす」と言明した河村名古屋市長。土地買い取りの努力をしたが、市の鑑定額19億5千万円に対し、開発業者は金利や諸経費などを加えた25億円を提示。国への支援要請も叶わず、市長は購入を断念、2009年12月に開発許可を出した。161戸の戸建住宅が建設される予定だが、申請過程でいくつもの問題があり、日本環境法律化連盟が見解文を提出。「平針の里山保全協議会」は名古屋市に対して開発許可取消訴訟を提訴中。今後も粘り強く保全・再生に向けての活動を継続していく予定だ。

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COP10期間中に突然、森林伐採が始まった

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業者の提示価格の差額5億円をまかなえず、名古屋市長は保全のための買い取りを断念

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「平針の里山保全協議会」の会員から、開発の様子を聞く参加者たち

会員の案内でまず目に飛び込んできたのは、赤茶けた一面の平地。近隣住民の都会のオアシスのような里山はCOP10会期中(2010年10月)に突如始まった工事で1本残らず樹木が伐採され、4つの溜め池は埋めたてられてしまいました。「緑地を5%ほど残す予定だったのに・・・」と悔しそうな表情の会員。かつてはコナラを中心とした雑木林や梅・柿の果樹園、竹林、棚田、湿地、絶滅危惧種のメダカやヒメタイコウチ、数十匹ものニホンイシガメが生息していた溜め池があり、希少昆虫類や貴重植物などが多数生息し、緑地公園では再現困難とされる東部丘陵固有の生態系が存在していた「平針の里山」。そこは平安・鎌倉末期の“山茶碗”が多数出土したロマンのある里山でした。残った緑地からはキジの鳴き声が聞こえていました。

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平針黒石市民緑地でランチタイム。市民緑地とは、緑地として保全する条件で

固定資産税や都市計画税を免除されている土地のこと

すさまじい勢いで都市の緑が消失する理由を宗宮さんは、「貴重な自然を守ることのできない日本の社会システムに問題がある」と言います。緑地保全の施策として
 ・市街化区域の緑地を全て市街化調整区域に指定した横浜市 
 ・森の保有者に固定資産税の9割を減免している米国のシアトル市 
 ・地上げ防止措置として、地下鉄乗り入れによる地価高騰分を、市の財産としたパリ市 
などの例をあげ、他に
 ・アセスメントを必要とする開発面積の規模を小さくする 
 ・金融機関の監視:環境破壊目的の融資を規制する国際的な「赤道原則(せきどうげんそく):熱帯雨林などの環境破壊を伴う融資を規制する行動原則」という民間金融機関による自主協定を法令化する 
 ・業者と行政の馴れ合いや癒着の撤廃による市政の近代化 
などを提案しています。


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トトロの森(淵の森:埼玉県)を保全運動により開発から守った宮崎駿監督から、

なごやのトトロの森へエールが送られる

名古屋市内ではこの20年間に農地や丘陵地の宅地開発が主な原因で、天白区とほぼ同面積の緑地が消失、緑被率を2010年の23%から2020年までに27%に引き上げることを目指し、全国で初めて「緑化地域制度」(大規模な敷地に建物を新築する際、一定割合以上の緑地を義務化)を導入しました。そしてついに、民有地を主な対象とした緑地保全の法令化にも着手したのです。条例化されれば全国初の事例になるというこのプランは、「緑地保全地域」に指定された地域では開発に届け出が必要とし、開発時には6割以上の緑地を残し建ぺい率は2割に制限することとしました。税の優遇措置はなく、「市民緑地制度」(市民が市に土地を貸して公園のように活用する制度で、地権者は固定資産税や都市計画税が非課税となり、20年以上続けば相続税も2割減免される)との併用が可能。指定手続きに1年以上かかるため、保全を網羅する目的で別途、「保全配慮地区」を設定します。「平針の里山」がもしも同地区に指定されていたならば、開発を免れたに違いありません。

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「平針の里山保全協議会」代表の宗宮弘明さん

「今は自然を自然資本として考えそこに投資する時代。キーワードは次世代」とも語る宗宮さん。「なごや環境大学も、都市の緑を残すことに真剣に取り組んで欲しい」と結び、ニューヨーク市の水源保全に活躍した弁護士であるロバート・ケネディ・Jrの以下の言葉で締めくくりました。
『経済か環境かという問題が起こるときは、いつでも短期利益だけをめざすからだ。もしこの地球を単に商売道具としてだけ扱うのなら、お金は儲かり見せ掛けの繁栄に酔うことは可能だが、その愚行のツケを払うのは次の世代の子どもたちだ』

周囲の自然を眺めるときは、同時に未来の子どもたちの顔も思い浮かべてみませんか?

CBD市民ネット生命流域部会

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http://www.janjanblog.com/archives/42663

平針里山からの「亡命者」花を咲かせる

筆者宅には、平針の里山保全協議会のみなさんから預かっている「平針里山の地表」があります。
「地表」というと大げさですが、粘土質の土に、モウセンゴケやヒカゲノカズラなどの植物がいくつか生えているものです。

モウセンゴケ(トウカイコモウセンゴケ?)の花。ピンク色をしたとても小さいものである。

モウセンゴケ(トウカイコモウセンゴケ?)の花。ピンク色をしたとても小さいものである。

この「地表」に生えているモウセンゴケ(トウカイコモウセンゴケ?)が、ここ数日、花をつけています。
平針里山は開発業者によって、既にサラ地になっていますが、地域住民のみなさんは開発阻止の裁判を継続しており、今後の展開が注目されています。

かつての平針の里山には、起伏にとんだ土地の中に、ため池、湿地帯、竹林、雑木林、シダ林、水田、果樹園などが集まっており、非常に多様性に富んだ土地ですので、この「地表の一部」が、平針の里山の生態系を代表しているわけではありませんが、往時の雰囲気は出ていると思います。

鉢植えに収まっているモウセンゴケ(トウカイコモウセンゴケ?)。鉢植えなどは、すべて100円ショップで手に入れたものである。

鉢植えに収まっているモウセンゴケ(トウカイコモウセンゴケ?)。鉢植えなどは、すべて100円ショップで手に入れたものである。

今回成功しているモウセンゴケの植え方を図で示す。水を切らさないことがポイントである。

今回成功しているモウセンゴケの植え方を図で示す。水を切らさないことがポイントである。

関連記事:
平針、破壊された里山の写真帳
http://www.janjanblog.com/archives/25564
平針の里山を、私達に繋がる命を守ろう「いのちの旅のパレード」(11/3)
http://www.janjanblog.com/archives/21495

関連リンク:
平針の里山保全協議会 Hirabari Satoyama
http://www.wa.commufa.jp/~hirabari/
生物図表ウェブ – トウカイコモウセンゴケの起源
http://bio.hamajima.co.jp/topics/2010/07/12/toukaikomousen2010/
針山里平の里山レジスタンス
http://ameblo.jp/satoyama-initiative/

鉢植えには、モウセンゴケのほかにも、スギカズラなどの植物が生えている。

鉢植えには、モウセンゴケのほかにも、スギカズラなどの植物が生えている。

モウセンゴケ(トウカイコモウセンゴケ?)の花のアップ。いくつかが連なっており、1日に1つづつ咲く模様。

モウセンゴケ(トウカイコモウセンゴケ?)の花のアップ。いくつかが連なっており、1日に1つづつ咲く模様。

http://www.janjanblog.com/archives/37741

騒音と粉塵で大迷惑の平針里山に不気味な静寂

「日本の原風景の残る」里山として注目を集め、宮崎駿監督や河村市長が保全の声を上げ、
とくに河村市長は当初「COP10(生物多様性条約締約国会議)の象徴にしたい」とも言い出していた平針の里山。
しかしながら、買取交渉に入った名古屋市に対して、開発業者は市の査定額を大幅に上回る金額を提示。
そして、そのCOP10が名古屋で開催されているその期間中に伐採が開始されてしまった平針の里山。

かつて「メダカ池」のあった場所は一度、埋め立てられたが、水が湧き出し池が再びできた。

かつて「メダカ池」のあった場所は一度、埋め立てられたが、水が湧き出し池が再びできた。


伐採に抗議する地域住民に対して、開発業者(*1)暴言や暴行を繰り返し 、警察沙汰にまで発展。
中東カタールの衛生局アルジャジーラが現場に急行 して取材を行いました。
この平針里山の開発には、十六銀行が融資 をしており、報道によると「銀行が融資引き上げを示唆した」ことが開発強行の発端となっていた模様。
ただし、この開発業者の語る情報は虚偽、あるいは不正確なものも多いので注意を要する。(*2)(*3)

COP10開催期間中に伐採を強行してしまったことについては、
「COP10で里山イニシアティヴが採択されてからでは遅いから」という見方も出でいます。

また、伐採当初は警察も地域住民を一方的に悪者扱いしており、かなり態度がおかしかった のですが、
この背景にはどうやら、市の体育協会の会長や、藤が丘の商店街組合の理事長もしている、シィールズの加藤常文氏が、警察に対して
「地域住民が工事の妨害をしている、なんとかしてくれ」ということを吹き込んでいたことが要因としてあったようです。
ですが警察も、業者による暴行事件で被害届けが出される事態となり、最終的には業者寄りの態度も改まったようです。
開発の経緯だけでなく、現場での対応からも、なにやら「背景の怪しい」感じのする平針の里山。
その現在の状態を取材しました。
2010年末、公道の破壊やボヤ騒ぎを引き起こした開発業者は、連日大量のトラックで土砂を搬入。
1月~2月には、一日200台を越えるトラックが、狭い里山の入り口を往復する事態となりました。
このため、地域住民宅では騒音、粉塵などの被害が多く発生。
開発業者に対処を求めるも、無視されたり、よくわからない対応をされたりしたそうです。
騒音と粉塵の被害はすさまじく、開発現場の入り口から反対側にある、平針の里山保全評議会代表の宗宮さん宅でも、
終日、重機やトラックの音が鳴り響き、屋内にいても会話が聞き取りにくくなるほどの音量となっていました(筆者も実体験)。

多量のトラックの往来でヒビ割れした路面を補修したが、それもズレてヒビ割れている。

多量のトラックの往来でヒビ割れした路面を補修したが、それもズレてヒビ割れている。


また、粉塵被害も相当なもので、開発現場入り口の住民宅だけでなく、入り口反対側の宗宮さん宅にも粉塵が飛来。
ガラスが曇って室内の照度が下がるほどになっていました。
もちろん洗濯物は外に干せません。

開発現場入り口の通路は狭いため、大量のトラックによる行列が発生。
ずっと大型トラックで渋滞しており、子供は危なくて通れない事態となっていました。
また、狭く舗装も薄い道路に多数のトラックが行き来するため、道路の舗装にひび割れが発生。
開発業者はアスファルトで補修をしましたが、その上を大量のトラックが行き来するため、補修したアスファルトがずれていく、という問題も発生しました。

このように、閑静な住宅地でありながら、大変わずらわしい状態となっていた平針里山ですが、
3月に入って以来、工事はすべて止まっているそうです。
平針里山には、重機も人影もなくなっており、
土砂がつまれているだけの現場には、水が湧きでできたり、鳥が飛来したりしているそうです。

下請けのダイワの加藤氏が地域住民に語ったところによると
「本来もらえるはずの金が貰えなかったので、2月いっぱいで引き上げる」との説明だったとのことでした。

地域住民の皆さんは、粉塵と騒音で大迷惑していた工事が止まるのを大歓迎したそうですが、
過去にいくつか虚偽の説明をしている加藤氏 (*2)の話を鵜呑みにするのは、どうなのかな、という疑問をもっているそうです。
地域住民を油断させるための「困ったフリ」かも知れません。

地域住民の間では、菊和&シィールズは、次の段階の工事を進める開発業者を見つけることができず(ダイワは伐採や土砂搬入までしかできない)、工事が頓挫しているのではないか、という話でした。
また同時に、ダイワに支払う金が滞っている(ダイワの加藤氏主張…信憑性に問題あり)ということは、菊和&シィールズは資金繰りに難渋しており、開発地域を暴力団関係に売りに出したりするのではないか、ということが心配されていました。
不可解な経緯で、突然の静寂を取り戻した平針里山の今後に注目です。

かつて果樹園のあった場所も更地に。行き場のなくなった水が滲んでいる。

かつて果樹園のあった場所も更地に。行き場のなくなった水が滲んでいる。

かつて「トトロの木」のあった辺りか? 埋めたれられた池の跡地に水が沸いている。

かつて「トトロの木」のあった辺りか? 埋めたれられた池の跡地に水が沸いている。


*1 暴言や暴行を繰り返す平針里山の開発業者
菊和(株)とシィールズ(株)のこと。
平針里山は2/3を株式会社シィールズ、1/3を株式会社・菊和が保有している。
シィールズの会長は、名古屋市の体育協会の会長 加藤常文氏(藤が丘中央商店街振興組合理事長)である。
下請企業にダイワ、三光林業などがいる。
この現場での関係は、菊和&シィールズ(元請)→ダイワ(一次下請)→三光林業(二次下請)、という構造になっていた。

なお「暴言」とは、主に菊和の三島利和氏による「みせしめに大きな木から切ってやる」「バーカ」「クソババア」などの発言(地域住民から非常に多数の証言がある)のことを指し、
「暴行」とは、ダイワの加藤氏による地域住民への暴行(被害届けが2件出ている)のことをさす。
また現場にある工程表の看板には、工事日程とはまったく関係のない、近隣住民に対する誹謗中傷とも取れる内容が書かれていたこともある。

*2ダイワの加藤氏
地域住民の間では、ダイワの加藤氏は曲者であり信じてはいけない。というのが通説になっている。

根拠としては…
・ダイワの加藤氏は当初、開発阻止に立ちはだかった若者たちに対して「自分は末端の下請けで、本当は切りたくない」ということを言っていたが、実際には一時下請けで、その時点での現場監督と似たような立場であった。
・地域住民の証言によると、警察がいるところとそうではないところで態度が著しく違う。2回にわたる暴行事件を起こしたときも、単独行動している地域住民を狙い撃ちしている。
などの事件がある。

*3「銀行が融資引き上げを示唆した」ことが開発強行の発端
10/29付けの読売新聞の記事に「当初、COP10終了後に開発を始める方針だったが、「複数の金融機関から融資を受けているが、開発を始めないことを理由に融資引き上げを示唆されて、やむを得ずに作業を始めた」と説明」とあることが根拠。
新聞社による取材記事であるので、開発業者がそのようなことを説明したのは事実かもしれないが、前述(*2)のような業者もかかわっており、情報の正確性としては疑問が残る。
日本の森を守る地方銀行有志の会 」に参加していることをHPでアピールしつつも、平針里山という「日本の森」を伐採することになんの躊躇いもない十六銀行の対応 も不可解な点があり、実態としては、銀行と業者の関係が逆である可能性も、あるかもしれない。

風で倒れたフェンス。平針里山の上(擁壁の上)のほう。平針台の住宅地側の境界線。

風で倒れたフェンス。平針里山の上(擁壁の上)のほう。平針台の住宅地側の境界線。ここはよく子供が遊んでいる場所である。立ち入りを禁止された入り口に、子供たちが「いきものたちの墓」を作っていた。


関連記事:
平針里山、伐採地で火災発生か 多数の消防車が急行中
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アーティストが多少政治的なのは当たり前? 「消えゆく森・水谷イズル展」にて
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平針里山・伐採地に残る生物達の救出作戦を展開
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平針里山、地域住民らが工事停止の仮処分申し立て
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平針里山・タタリで重機が水没?! 開発業者が「いらんこと」をし放題。
http://www.janjanblog.com/archives/23835
平針の里山、土砂の搬入開始。溜め池が壊され水害発生
http://www.janjanblog.com/archives/23611
平針里山、十六銀行に申し入れ。返答は「何故批判されるのかがわからない」!?
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「COP10・SATOYAMA・伐採・イニシアティヴ問題」が国会質問される。
http://www.janjanblog.com/archives/22803
「平針・里山伐採イニシアティヴ」を、年表にまとめてみた。
http://www.janjanblog.com/archives/22627
平針の里山、住民と業者が睨み合い。刑事、アルジャジーラが登場。
http://www.janjanblog.com/archives/22332
無残に破壊された平針の里山。周辺住民に話を聞いた。
http://www.janjanblog.com/archives/22193
平針の里山を次の世代に残したい「いのちの旅のパレード」開催。
http://www.janjanblog.com/archives/21812
平針の里山を暴力業者が伐採中 現場の人の話と各種報道を集約してみた。
http://www.janjanblog.com/archives/21460


関連リンク:
平針の里山保全協議会
http://www.wa.commufa.jp/~hirabari/
ふじた和秀 名古屋市議会議員 公式WEBサイト(伐採前の写真がある)
http://fujita-kazuhide.jp/blog/entry-80.html
針山里平のブログ(新聞記事がまとめられている)
http://ameblo.jp/satoyama-initiative/
株式会社 菊和(伐採を監督している企業)
http://www.kikuwa.jp/

http://www.janjanblog.com/archives/27240

煙の原因は粉体発火か? 平針里山・無事に「消火活動」終了

先日、速報でお伝えいたしました、平針里山の伐採地での「山火事騒動」について、ある程度の詳細が分かりましたので報告します。
この山火事騒動は、12月27日の朝日新聞でも報道されています。


前回記事:平針里山、伐採地で火災発生か? 多数の消防車が急行中
http://www.janjanblog.com/archives/27121


この事件の動画:
Esa Tube – 15時半頃 平針里山の山火事騒ぎに急行。閑静な住宅地が大混乱。
http://www.youtube.com/user/esamanihi#p/a/u/1/Th7ViFNWL6Y
Esa Tube – 15:50頃 平針里山の消防車騒ぎに急行。閑静な住宅地で大騒動。
http://www.youtube.com/user/esamanihi#p/a/u/0/cJb6VDaZGko


平針里山の伐採地で「消火活動」をする消防隊。(提供:平針里山の保全協議会)

平針里山の伐採地で「消火活動」をする消防隊。(提供:平針里山の保全協議会)


事の発端は、12月26日の14時頃。
平針の里山を散策中(*1)の近隣住民が、平針の里山の伐採に積み上げてある伐採された「木くずの山」から、煙が出ているのを発見しました。
この「木くずの山」は、実は伐採された竹を、現地に持ち込んだ機械でチップ状に加工したもので、それをそのまま山積みにして放置していたものです。

この煙を発見した人は、この日は風も強く、伐採地には乾燥した可燃物が多数放置されていることから、119番通報。
多数の救急車が駆けつけ、現場は騒然となりました。

現場に駆けつけた消防隊は「煙を出している木くずの山」を調査。
開発業者に連絡。

多数の消防隊員のほかに、これまた多数の警察官が現地に駆けつけました。
開発業者は心配する周辺住民(通報をしてくれた人達)を伐採地に近づけないように色々と文句をいっており、警察も多数出てくることになったようです。
消防と警察によって現地に呼び出された開発業者は、公道である里道を通り、消防隊員が集まっている現場に近づいて見ていた近隣住民(*2)をみかけるや否や、
「あいつらを捕まえて来い」などと警察に大声で怒鳴ったり(ダイワの加藤氏*3)、みかけた近隣住民の名前を意味もなく大声でまくし立てたり(シィールズの八幡氏*5)しており、かなり騒々しく、騒ぎを起こした反省の色は、全くなかったそうでした。


日曜日の午後。閑静な住宅地は無数の消防車によって埋め尽くされた。(12/26筆者撮影)

日曜日の午後。閑静な住宅地は無数の消防車によって埋め尽くされた。(12/26筆者撮影)

「木くずの山から煙がでていた」という伐採地を調査する消防隊員。オレンジと緑色の隊員がいる。警察官も見守っている。(提供:平針里山の保全協議会)

「木くずの山から煙がでていた」という伐採地を調査する消防隊員。オレンジと緑色の隊員がいる。警察官も見守っている。(提供:平針里山の保全協議会)


消防隊は調査後、周辺にあった可燃物の枯れ木の山に対して、泡状の放水を行い火災を予防する処置をとりました。
かなりの量の放水を行った後、開発業者はかけつけた警察と消防関係者の監視する中で「木くずの山」をショベルカーで崩してならし、発火防止の処置をとらされていました。

この一連の「事件」は、筆者の映像による第一報にありますように、伐採地の北川にある住宅地からは見えない「くぼ地(クロメダカの池の北部の竹林地帯)」で行われていたので、現場の様子はよくみえなかったのですが、
筆者にいる場所からも、ショベルカーが「木くずの山」をならしているであろう動きは、上のほうだけ少し見えました。
また、その際には、かなりの量の「煙(蒸気?)」が、空に舞い上がっており「木くずの山」の温度の高さが、伺われました。

このあと、消防関係者より
「火災ではなく、積み上げられた木屑から煙が上がっていたため、消火活動を行いました」というアナウンスが行われていましたが、それを聞いていた地域住民の一人が

「煙が上がって消火するなら立派に火事だ。よくてボヤだよ」とボヤいたのが印象的でした。
日曜日の午後。
閑静な住宅地を相当に騒がせた「山火事(ボヤ?)騒動」は、周囲が暗くなる頃(17時頃)に、やっとで収束しました。


◇◇◇


●「木屑の山から煙」の正体は堆積された粉体の発熱発火?
平針里山の開発業者は知らなかったようですが、
粉上やペレット状の可燃物は、元々、発酵したり吸湿したり何かに反応したりなどの要因で熱を持ちやすいのですが、
それらを山積みにしておくと、熱がこもって自然発火に至ることがあります(*6)
今回の「木くずの山からの煙」も、そのような原因で「煙が発生」したのかもしれません。

●この事件の新聞報道
翌日の朝日新聞には、次のような報道が出ていました。

天白区の里山で野積みから煙(朝日新聞・2010・12・27・朝刊)
26日午後2時50分ごろ、名古屋市天白区で造成中の「平針の里山」で、竹やぶから煙が出ていると近くの住民から110番通報があった。市消防局によると、宅地造成のため切られたとみられる竹のチップが敷地に野積みされ、煙が出ていたという。同局は煙が出た原因を調べている。


北部の住宅との境目に有る里山の伐採地の入り口も閉鎖された。なお、この要壁沿いの空間は、誰でも入れる道である。(12/26筆者撮影)

北部の住宅との境目に有る里山の伐採地の入り口も閉鎖された。なお、この要壁沿いの空間は、誰でも入れる道である。(12/26筆者撮影)

駆けつけた消防隊員が「煙の出ている木くずの山」を調査している。このあと「消火活動」を行った。(提供:平針の里山保全協議会)

駆けつけた消防隊員が「煙の出ている木くずの山」を調査している。このあと「消火活動」を行った。(提供:平針の里山保全協議会)


*1 平針里山を散策中
既に平針里山は伐採されていますが、里山内を通っている里道は干そうされていなくても生活道路であり、利用者もおおいものでした。
この里山にあった里道については、公共財産であったはずの公道を、開発のために不透明な手続きによって、業者に勝手に委譲してしまったのではないかということが疑われています。
また、一部の里山の里道は道として残っており、現在、法的にも問題なく「散策」できる場所となっています。


*2 里道で見ている近隣住民を捕まえろ?
これらの近隣住民は、文字通り「公道」にいるだけであり、伐採地に不法侵入をしているわけではない。
ダイワの加藤氏の文句は言いがかりである。


*3 ダイワの加藤氏
平針里山の開発業者・菊和の一次下請けの産廃業者。ダイワの下請けに三光林業がいる。
伐採当初、現場にかけつけた若者達には「自分も下請けで本当は伐採などやりたくない。故郷の山の保全活動をしていた。この開発からはもう手を引く」などの「嘘八百」を並べ立てていた、なかなかの役者である。
現場に駆けつけた若者達は、菊和の三島利和氏(*4)の「いかにもチンピラ風で無茶苦茶な対応」に対して、加藤氏の、まだ話ができる態度をみて、そのまま信用してしまい、USTREAM では「ダイワさんは悪くありません、悪いのは菊和です」などと放映していたが、コロっと騙されていただけであった。
ハーレーに革ジャンで現場に乗りつけたりする、あまり作業員には見えない人物である。高倉健に似ている。


*4 菊和の三島利和氏
三島利和。里山開発の監督企業である菊和(株)の担当者。
「弁護士なんか来るわけねーだろ、バーカ」
「見せしめに大きな木から切ってやる」
「邪魔だ、どけクソババア」などの数々の暴言で注目される。
また、三島氏は関連会社で建築物のデザイン・設計・販売をしている「アーレックス(社長は菊和と同じ)の取締役でもある。


参考:求人情報サイト「リクナビNEXTインタビュー~社員に聞く~」より。
三島 利和(38) 取締役
■アーレックスの強みは、何より『商品力』です。
当社は競合他社と比べ、商品力ではどこにも負けないと自負しています。
つまり、経験者であればすぐ高収入を得られる可能性が高い。
当社の営業スタイルや商品知識は、じっくりお教えしますので心配いりませんよ。
http://rikunabi-next.yahoo.co.jp/rnc/docs/cp_s01800.jsp?fr=cp_s00890&rqmt_id=0007335186


*5 シィールズの八幡氏
八幡陽吉。「ロビィスト」を名乗る(株)シィールズの担当者。
「伐採地の中心部に枯れ木を一本だけ残せ」という指示をして、地域住民から「ハチマンツリー(後に十六銀行伐採記念樹と改名)」と呼ばれていた「みせしめの木」を作った人物。
よくかぶっているヘルメットには、名古屋市のマークを模した「まるはちマーク(手書き)」が書かれているが、これは名古屋市のマークを擬態したものであり、名古屋市ではなくハチマンの八であろうと、もっぱらの噂である。
なお、里山の開発業者の菊和・シィールズともに、不動産がらみで他にも色々と問題を抱えている業者のようであるが、名古屋市とは「20年来の仲(市の担当者)」であるそうである。


*6 粉上やペレット状の可燃物を山積みにしておくと自然発火する?
可燃性の粉体を野積みにしておくと、酸化、吸着、分解、発酵、重合反応等の熱が累積されて、発火する場合がある。危険物取扱者の試験問題にも出題されている。
2003年に三重県で発生した、ごみ固形燃料(RDF)貯蔵所の爆発事故もこの堆積された粉体による爆発事故だった。


参考:
ごみ固形化燃料(RDF)の爆発・火災の危険性と安全な取扱いについて(2003年の事故にも触れて)
http://www.jniosh.go.jp/publication/SG/pdf/SG-No3.pdf
西置賜行政組合消防本部・火災基礎知識編(野積みされた粉体による火災の例が紹介されている)
http://www.west-fire.jp/syobo/kasaityousa/kagaku.pdf


COP10・平針・里山伐採イニシアティヴ:
平針里山、伐採地で火災発生か? 多数の消防車が急行中
http://www.janjanblog.com/archives/27121
開発業者が係争中の里道破壊! 刑事は「大人気ない」と苦言
http://www.janjanblog.com/archives/27028
開発業者が逆切れ? ダンプ急増。裁判で係争中の里道の伐採強行
http://www.janjanblog.com/archives/26879
破壊された平針の里山の写真帳2・開発前と開発後の比較
http://www.janjanblog.com/archives/26637
平針里山問題、第一回の仮処分の審尋が行われる。
http://www.janjanblog.com/archives/26378
平針里山、大量の土砂搬入中。カメが地域住民宅に亡命。
http://www.janjanblog.com/archives/26189
平針、破壊された里山の写真帳
http://www.janjanblog.com/archives/25564
平針里山・地域住民宅にて、タヌキの亡骸が見つかる。
http://www.janjanblog.com/archives/25388
アーティストが多少政治的なのは当たり前? 「消えゆく森・水谷イズル展」にて
http://www.janjanblog.com/archives/25168
平針里山・伐採地に残る生物達の救出作戦を展開
http://www.janjanblog.com/archives/25040
『水谷イズル展 ~消えゆく森~』(11/29-12/11)
http://www.janjanblog.com/archives/25024
平針里山、地域住民らが工事停止の仮処分申し立て
http://www.janjanblog.com/archives/23941
平針里山・タタリで重機が水没?! 開発業者が「いらんこと」をし放題。
http://www.janjanblog.com/archives/23835
平針の里山、土砂の搬入開始。溜め池が壊され水害発生
http://www.janjanblog.com/archives/23611
平針里山、十六銀行に申し入れ。返答は「何故批判されるのかがわからない」!?
http://www.janjanblog.com/archives/23076
「COP10・SATOYAMA・伐採・イニシアティヴ問題」が国会質問される。
http://www.janjanblog.com/archives/22803
「平針・里山伐採イニシアティヴ」を、年表にまとめてみた。
http://www.janjanblog.com/archives/22627
平針の里山、住民と業者が睨み合い。刑事、アルジャジーラが登場。
http://www.janjanblog.com/archives/22332
無残に破壊された平針の里山。周辺住民に話を聞いた。
http://www.janjanblog.com/archives/22193
平針の里山を次の世代に残したい「いのちの旅のパレード」開催。
http://www.janjanblog.com/archives/21812
平針の里山を暴力業者が伐採中 現場の人の話と各種報道を集約してみた。
http://www.janjanblog.com/archives/21460
宮崎駿監督の「平針の里山」保全決議受け「なごやのトトロの森基金」発足
http://www.janjannews.jp/archives/2479340.html
宮崎駿監督が河村市長宛て「平針の里山」守る決議を公表
http://www.janjannews.jp/archives/2437019.html
平針の里山「保存」から急転「開発」のナゼ?
http://www.news.janjan.jp/area/0912/0912234702/1.php
危機にある名古屋の里山保全に宮崎駿監督がエール
http://www.news.janjan.jp/area/0909/0909099967/1.php


関連映像:
Esa Tube – 15時半頃 平針里山の山火事騒ぎに急行。閑静な住宅地が大混乱。
http://www.youtube.com/user/esamanihi#p/a/u/1/Th7ViFNWL6Y
Esa Tube – 15:50頃 平針里山の消防車騒ぎに急行。閑静な住宅地で大騒動。
http://www.youtube.com/user/esamanihi#p/a/u/0/cJb6VDaZGko
Esa Tube – 2010.12.22 11時頃。係争中の土地境界を破壊して、さらに埋める開発業者。
http://www.youtube.com/user/esamanihi#p/u/0/1_zhkLSds_8
Esa Tube – 2010.12.22 10:30頃。平針里山で係争中の土地境界を破壊する開発業者。
http://www.youtube.com/user/esamanihi#p/u/1/vPl5cw545YU
Esa Tube – 水谷イズル展・消えゆく森 in ガレリア フィナルテ
http://www.youtube.com/user/esamanihi#p/u/6/-WzdEhH8jJ8
YouTube – 平針の里山の現状 2010.11.26(動物写真家・小原玲さんの報告)
http://www.youtube.com/watch?v=ZYll3Kv2hlo
YouTube – 国会で阿部知子議員が平針の里山の問題と十六銀行に対して質問
http://www.youtube.com/watch?v=-5grPl0kxm8
YouTube – いのちのたびのパレード(11/3に名古屋の中心部で開催された里山の保全を訴えるパレード)
http://www.youtube.com/watch?v=K7tGSjUfSwc
YouTube – 十六銀行さん 私たちのお金を里山開発に使わないで
http://www.youtube.com/watch?v=iWwwqiVzmIw
YouTube –【多様な人々】宗宮弘明さん(平針の里山保全協議会)
http://www.ustream.tv/recorded/10485945
YouTube –【平針の里山】10月26日、伐採の様子。
http://www.youtube.com/watch?v=htjR7N8zDTY&feature=related
YouTube – disappearing urban satoyama of Nagoya, 平針里山開発問題、訴訟記者会見2-1
http://www.youtube.com/watch?v=Ad3Zkgpunsc&feature=mfu_in_order&list=UL
YouTube – disappearing urban satoyama of Nagoya, 平針里山開発問題、訴訟記者会見2-2
http://www.youtube.com/watch?v=Sqlm01JDz-E&feature=mfu_in_order&list=UL
YouTube – 平成22年2月8日 河村たかし名古屋市長記者会見 その3(平針里山の開発業者からの市提訴の方針について)
http://www.youtube.com/watch?v=MEhDoZlGZbg&feature=mfu_in_order&list=UL


関連リンク:
平針の里山保全協議会
http://www.wa.commufa.jp/~hirabari/
ふじた和秀 名古屋市議会議員 公式WEBサイト(伐採前の写真がある)
http://fujita-kazuhide.jp/blog/entry-80.html
針山里平のブログ(新聞記事がまとめられている)
http://ameblo.jp/satoyama-initiative/
株式会社 菊和(伐採を監督している企業)
http://www.kikuwa.jp/
・hirabarisato on USTREAM .(伐採に対する抗議活動の様子が見れる)
http://www.ustream.tv/channel/hirabarisato

天白区の里山で野積みから煙

26日午後2時50分ごろ、名古屋市天白区で造成中の「平針の里山」で、竹やぶから煙が出ていると近くの住民から110番通報があった。市消防局によると、宅地造成のため切られたとみられる竹のチップが敷地に野積みされ、煙が出ていたという。同局は煙が出た原因を調べている。


針山里平の里山レジスタンス-101227朝日新聞

http://www.janjanblog.com/archives/27121

平針里山、伐採地で火災発生か? 多数の消防車が急行中

平針里山の伐採地で、山火事騒動が発生している模様です。

全くの偶然ですが、12月26日の15時頃、筆者は平針の里山の伐採地の「斜め隣」にある、島田緑地を取材していました。
関係者の方のご好意で案内してもらっていたのですが、平針里山の伐採地に多数の消防車が急行しているのを見て、筆者も現場にかけつけました。


平針里山の北の住宅地と境目にある入り口から、消防隊員が駆け込んでいる。(12/26撮影)

平針里山の北の住宅地と境目にある入り口から、消防隊員が駆け込んでいる。(12/26撮影)


現場(島田緑地からあるいて数分)では平針里山の伐採地の北側にある住宅地の狭い道路に、かなり多数の消防車(5~6台)とパトカーがズラッと並んでおり、消防車からは消化ホースが伸ばされ、平針里山の伐採地に伸びていました。

この日、平針里山の伐採地には、かなりの乾いた強風が吹いていました。
また、伐採地には、無計画に伐採された木々が、いつまでも放置され乾燥しており、それらに引火した可能性もあります。

地域住民の目撃証言によれば、


木を積み上げた場所から、白い煙があがっていた
日曜日で業者はおらず、現場は無人だった
伐採地では機械で粉にした材木を無造作に積み上げており、そこから自然発火したのではないか
消防隊が枯れ木に放水して消火作業をしていた
開発業者は火災をすばやく発見して通報した近隣住民に逆切れして誹謗中傷している。逆恨みだ


などの証言があり、現場は騒然としています。

詳細がわかりしだい報告します。


Esa Tube – 15時半頃 平針里山の山火事騒ぎに急行。閑静な住宅地が大混乱。
http://www.youtube.com/user/esamanihi#p/a/u/1/Th7ViFNWL6Y
Esa Tube – 15:50頃 平針里山の消防車騒ぎに急行。閑静な住宅地で大騒動。
http://www.youtube.com/user/esamanihi#p/a/u/0/cJb6VDaZGko


平針里山の伐採地の奥地に、消化ホースが延びる。この日は風が強く、伐採地には長らく伐採された木々が放置されており、よく乾燥していた。(12/26撮影)

平針里山の伐採地の奥地に、消化ホースが延びる。この日は風が強く、伐採地には長らく伐採された木々が放置されており、よく乾燥していた。(12/26撮影)

平針里山の伐採地の北部に面する住宅地の道路には、無数の消防車両と警察車両が駆けつけていた。(12/26撮影)

平針里山の伐採地の北部に面する住宅地の道路には、無数の消防車両と警察車両が駆けつけていた。(12/26撮影)

平針里山の伐採地の北側に面する住宅地の駐車場には、近隣住民が不安そうに集まっていた。風の強い今日のような日に山火事が発生したら人事ではない。(12/26撮影)

平針里山の伐採地の北側に面する住宅地の駐車場には、近隣住民が不安そうに集まっていた。風の強い今日のような日に山火事が発生したら人事ではない。(12/26撮影)

伐採地での消火作業の様子。泡状のものを枯れ木の山にかけている。(平針の里山保全協議会提供)

伐採地での消火作業の様子。泡状のものを枯れ木の山にかけている。(平針の里山保全協議会提供)


関連リンク:
平針の里山保全協議会
http://www.wa.commufa.jp/~hirabari/
ふじた和秀 名古屋市議会議員 公式WEBサイト(伐採前の写真がある)
http://fujita-kazuhide.jp/blog/entry-80.html
針山里平のブログ(新聞記事がまとめられている)
http://ameblo.jp/satoyama-initiative/
株式会社 菊和(伐採を監督している企業)
http://www.kikuwa.jp/

http://www.janjanblog.com/archives/27028

開発業者が係争中の里道破壊! 刑事は「大人気ない」と苦言

「100年前の日本の原風景が残されている」といわれていた、平針里山。
3万名の署名が集まり、河村市長、宮崎駿監督なども保全に尽力したその里山は、
十六銀行からの融資をうけた開発業者によって、COP10期間中に伐採が開始されてしまいました。

大半の木々は伐採されてしまいましたが、開発を止めるために、工事差し止めの仮処分を申請
11月14日、工事差し止めをもとめて、地域住民が申し立てた仮処分申請の第一回目の審尋 がありました。
地域住民らは、環境権、土地境界の曖昧になっている、交通被害が出ている、などを根拠に工事の差し止めを求めました。

すると、仮処分申請の「しかえし」とばかりに、第一回の審尋の翌日から、
工事現場には大量のダンプが投入され、交通被害は大きく拡大。
交通費外を申し立てた地域住民の目の前の「地域住民のみなさまへ」と題された看板には
「従業員様へ」などというわざとらしい文句とともに、地域住民に対して「あてこすっている」としか思えない内容を落書き
非常に挑戦的な態度出ました。

次には「土地の境界が曖昧になっている」と申し立てられている「里道」の木々を伐採。
なんと、その伐採エリアは、業者自身が「このテープより先は(曖昧なので)伐採しない」と自ら引いた線を越えるものでした。


前回記事:
・開発業者が逆切れ? ダンプ急増。裁判で係争中の里道の伐採強行
http://www.janjanblog.com/archives/26879


土地の境界について裁判で係争中の里道を破壊する開発業者。地域住民が体を張って抵抗している。(12/22撮影)

土地の境界について裁判で係争中の里道を破壊する開発業者。地域住民が体を張って抵抗している。(12/22撮影)


●今度は里道を破壊して証拠隠滅?! 最後には警察に「大人になりなさい」と説教される。

前回の記事での報告から間もない22日、開発業者は「境界で係争中の里道」の伐採だけでは飽き足らず、今度は里道自体を破壊しはじめました。
これは、裁判で係争中の土地にたいする証拠隠滅ともとれる行為です。
またこれは、業者が自らテープを張って設定した「伐採しないエリア」を無視した行為です。


現場の映像:
Esa Tube – 2010.12.22 11時頃。係争中の土地境界を破壊して、さらに埋める開発業者。
http://www.youtube.com/user/esamanihi#p/u/0/1_zhkLSds_8
Esa Tube – 2010.12.22 10:30頃。平針里山で係争中の土地境界を破壊する開発業者。
http://www.youtube.com/user/esamanihi#p/u/1/vPl5cw545YU


地域住民の人の話によると、この「里道破壊」は、地域住民の抗議により最小限になったものの、
昔からある道の痕跡部分(仮処分申請でも申し立てている)を意図的に破壊するもので、
また、里道を破壊して、さらにまた埋め戻す、という意味不明の行為をしていたそうです。
これは、破壊に反対する地域住民(業者は営業妨害と主張していますが、地域住民からすると係争中の自分の土地です)
にたいする嫌がらせと威圧のために、わざと座っているところの間近を掘ったのではないか。
また、埋め戻す際に、かつての里道の痕跡となっていた水路後も埋めており、かつて存在した土地の境界を破壊する行為ではないか、とのことでした。

地域住民が破壊行為に反対しているとき、手書きの「まるはちマーク」のヘルメットをかぶったシィールズの八幡陽吉という人物(*1)が、かなりの大声で、しきりに「なんとか条違反がどーのこーの」と言っていましたが、居合わせた警察官に「いい加減に大人になりなさい」と、たしなめられるという事件も発生していました。
なお、地域住民の体を張った抗議行動にたいして、警察では「危ないので、そこまでして行動することはないのではないか」という話はあったものの、特に法律違反である、という話は出ていなかったようです。
裁判で係争中の、自分たちの土地かもしれない場所を守る行動ですから、これは当然の対応といえます。


裁判で係争中の里道の破壊を阻止する地域住民にショベルカーが迫る。警察が「命を大切に」と意見中。(12/22撮影)

裁判で係争中の里道の破壊を阻止する地域住民にショベルカーが迫る。警察が「命を大切に」と意見中。(12/22撮影)


●開発業者の背後には「地域の名士」が存在?

また、地域住民の方の話によると、当初警察は地域住民にたいして偏見をもって接していたものの、
現場での開発業者の横暴で無法な実態をみて、また、すでに刑事事件の被害届けが2件も提出されていることから、
最近では地域住民に対する対応も軟化してきている、とのことでした。

当初、警察の対応が、かなり一方的に地域住民を悪者扱いしていた背景には、ここの開発業者・シィールズの会長に、加藤常文(*3)という人物がいて、商店街の理事長や体育協会の会長なども勤めるこの人物が、名東区の警察署長に自分たちの土地の開発にたいして地域住民が妨害活動をするので、なんとかしてくれ、ということを言い、それが事情をしらない名東区の警察署長から天白区の警察署長に伝わって、それが現場の警察官に一方的に伝わっていた、ということが真相ではないか、との話であった。

なおこの話は、実際に開発業者に暴行を受けて被害届けを出した地域住民と、関係各所への聞き取りにより判断されている話であり、ただの噂よりは根拠のあるものです。


●安全対策のためなら危険行為も問題ない? 里道破壊後はフェンスを設置

裁判で係争中の里道をショベルカー破壊した翌日の23日、今度はその里道にフェンスを設置しました。
もともと狭い里道に、無理矢のフェンスを設置して、道はかなり狭くなっており、かなり不自然な構造です。
開発業者は地域住民に対して「安全対策のためなら何をしてもよいことになっている名古屋市の開発指導課も許可している。」などと説明しつつ、里道の破壊とフェンス設置を行っていたそうです。


業者の言い分では、ショベルカーで立っている人のすぐ隣を無理やり掘ったり、大声でよくわからない条文を読み上げて地域住民を威圧して警察官に「大人気ない」といわれるのも「安全対策」の一環だということのようでした。


本当に「名古屋市の開発指導課が許可しているのか」については、裁判での係争中の私有地の可能性のある土地、そうでなくても公共財産であるはずの土地を破壊する許可などを本当に出しているのかを確認中です。

地域住民が菊和の担当者の三島氏(*4)に、何故急にフェンスを設置したのか? と質問したところ、
「もともと、ここは崖なので設置するつもりだった」との説明だったそうであるが、そもそも業者側が伐採しないエリアと指定したテープを大きく超えて伐採をしていることが異常なのではないか、ということを完全に無視した発言に、あきれてものも言えなかったそうです。

なお「崖」といっても里道の盛り土は2メートルもないもので、斜面はなだらかなものであり、木があれば落ちて転ぶような人などいない場所でした。

地域住民らは、今回の業者の危険で横暴な証拠隠滅にを記録して、裁判所に証拠として提出する予定だそうです。


勝手に伐採された上にフェンスを張られた里山の東側入り口。ここは裁判で係争中の土地である。(12/23撮影)

勝手に伐採された上にフェンスを張られた里山の東側入り口。ここは裁判で係争中の土地である。(12/23撮影)


上記と同じ場所の12/20の写真→http://www.janjanblog.com/archives/26879/imgp1729-2


すっかり伐採された上にフェンスまで張られた里道。ここは裁判で係争中の土地である。(12/23撮影)

すっかり伐採された上にフェンスまで張られた里道。ここは裁判で係争中の土地である。(12/23撮影)


上記と同じ場所の12/20の写真→http://www.janjanblog.com/archives/26879/imgp1712


係争中の土地に勝手に張られたフェンス。ここは業者が「崖」と称する危険な場所だそうである。ショベルカーの爪痕のある場所には、かつて果樹園があった。(12/23撮影)

係争中の土地に勝手に張られたフェンス。ここは業者が「崖」と称する危険な場所だそうである。ショベルカーの爪痕のある場所には、かつて果樹園があった。(12/23撮影)


*1 シィールズの八幡陽吉という人物
「ロビィスト」を名乗る(株)シィールズの担当者。
「伐採地の中心部に枯れ木を一本だけ残せ」という指示をして、地域住民から「ハチマンツリー(後に十六銀行伐採記念樹と改名)」と呼ばれていた「みせしめの木」を作った人物。
生物学者の方によると、八幡氏のヘルメットの「まるはちマーク」は、名古屋市のマークを擬態(*2)したものであり、名古屋市ではなくハチマンの八であろう、ということでした。ハチの格好を真似るアプのように、名古屋市のマークを真似て権威付けをしているのではないか、との話でした。

なお、里山の開発業者の菊和・シィールズともに、不動産がらみで他にも色々と問題を抱えている業者のようであるが、名古屋市とは「20年来の仲(市の担当者)」であるそうである。


*2 擬態
植物や生物が、隠蔽や獲物獲得、天敵の忌避などの生存のために、色や形、行動様式などを使って、背景や他生物の真似をすること。
捕食者から隠れるためのものを隠蔽擬態、獲物から隠れれるためのものを攻撃擬態、毒や攻撃力のある他の生物を真似るものをベイツ型擬態と呼ぶ。今回、八幡氏が取っている擬態がどれにあるたのかは、専門家による議論がわかれるところと思われる。


*3 加藤常文
株式会社シィールズ会長、藤が丘中央商店街振興組合理事長、(財)名古屋市体育協会会長、(株)あららぎ社長。
名東区に本拠を置く人物。この事件に関わる開発業者の表の立役者である。


*4 菊和の担当者の三島
三島利和。里山開発の監督企業である菊和(株)の担当者。
「弁護士なんか来るわけねーだろ、バーカ」
「見せしめに大きな木から切ってやる」
「邪魔だ、どけクソババア」などの数々の暴言で注目される。
また、三島氏は関連会社で建築物のデザイン・設計・販売をしている「アーレックス(社長は菊和と同じ)の取締役でもある。


参考:求人情報サイト「リクナビNEXTインタビュー~社員に聞く~」より。
三島 利和(38) 取締役
■アーレックスの強みは、何より『商品力』です。
当社は競合他社と比べ、商品力ではどこにも負けないと自負しています。
つまり、経験者であればすぐ高収入を得られる可能性が高い。
当社の営業スタイルや商品知識は、じっくりお教えしますので心配いりませんよ。
http://rikunabi-next.yahoo.co.jp/rnc/docs/cp_s01800.jsp?fr=cp_s00890&rqmt_id=0007335186


COP10・平針・里山伐採イニシアティヴ:
開発業者が逆切れ? ダンプ急増。裁判で係争中の里道の伐採強行
http://www.janjanblog.com/archives/26879
破壊された平針の里山の写真帳2・開発前と開発後の比較
http://www.janjanblog.com/archives/26637
平針里山問題、第一回の仮処分の審尋が行われる。
http://www.janjanblog.com/archives/26378
平針里山、大量の土砂搬入中。カメが地域住民宅に亡命。
http://www.janjanblog.com/archives/26189
平針、破壊された里山の写真帳
http://www.janjanblog.com/archives/25564
平針里山・地域住民宅にて、タヌキの亡骸が見つかる。
http://www.janjanblog.com/archives/25388
アーティストが多少政治的なのは当たり前? 「消えゆく森・水谷イズル展」にて
http://www.janjanblog.com/archives/25168
平針里山・伐採地に残る生物達の救出作戦を展開
http://www.janjanblog.com/archives/25040
『水谷イズル展 ~消えゆく森~』(11/29-12/11)
http://www.janjanblog.com/archives/25024
平針里山、地域住民らが工事停止の仮処分申し立て
http://www.janjanblog.com/archives/23941
平針里山・タタリで重機が水没?! 開発業者が「いらんこと」をし放題。
http://www.janjanblog.com/archives/23835
平針の里山、土砂の搬入開始。溜め池が壊され水害発生
http://www.janjanblog.com/archives/23611
平針里山、十六銀行に申し入れ。返答は「何故批判されるのかがわからない」!?
http://www.janjanblog.com/archives/23076
「COP10・SATOYAMA・伐採・イニシアティヴ問題」が国会質問される。
http://www.janjanblog.com/archives/22803
「平針・里山伐採イニシアティヴ」を、年表にまとめてみた。
http://www.janjanblog.com/archives/22627
平針の里山、住民と業者が睨み合い。刑事、アルジャジーラが登場。
http://www.janjanblog.com/archives/22332
無残に破壊された平針の里山。周辺住民に話を聞いた。
http://www.janjanblog.com/archives/22193
平針の里山を次の世代に残したい「いのちの旅のパレード」開催。
http://www.janjanblog.com/archives/21812
平針の里山を暴力業者が伐採中 現場の人の話と各種報道を集約してみた。
http://www.janjanblog.com/archives/21460
宮崎駿監督の「平針の里山」保全決議受け「なごやのトトロの森基金」発足
http://www.janjannews.jp/archives/2479340.html
宮崎駿監督が河村市長宛て「平針の里山」守る決議を公表
http://www.janjannews.jp/archives/2437019.html
平針の里山「保存」から急転「開発」のナゼ?
http://www.news.janjan.jp/area/0912/0912234702/1.php
危機にある名古屋の里山保全に宮崎駿監督がエール
http://www.news.janjan.jp/area/0909/0909099967/1.php


関連映像:
Esa Tube – 2010.12.22 11時頃。係争中の土地境界を破壊して、さらに埋める開発業者。
http://www.youtube.com/user/esamanihi#p/u/0/1_zhkLSds_8
Esa Tube – 2010.12.22 10:30頃。平針里山で係争中の土地境界を破壊する開発業者。
http://www.youtube.com/user/esamanihi#p/u/1/vPl5cw545YU
Esa Tube – 水谷イズル展・消えゆく森 in ガレリア フィナルテ
http://www.youtube.com/user/esamanihi#p/u/6/-WzdEhH8jJ8
YouTube – 平針の里山の現状 2010.11.26(動物写真家・小原玲さんの報告)
http://www.youtube.com/watch?v=ZYll3Kv2hlo
YouTube – 国会で阿部知子議員が平針の里山の問題と十六銀行に対して質問
http://www.youtube.com/watch?v=-5grPl0kxm8
YouTube – いのちのたびのパレード(11/3に名古屋の中心部で開催された里山の保全を訴えるパレード)
http://www.youtube.com/watch?v=K7tGSjUfSwc
YouTube – 十六銀行さん 私たちのお金を里山開発に使わないで
http://www.youtube.com/watch?v=iWwwqiVzmIw
YouTube –【多様な人々】宗宮弘明さん(平針の里山保全協議会)
http://www.ustream.tv/recorded/10485945
・hirabarisato on USTREAM .(伐採に対する抗議活動の様子が見れる)
http://www.ustream.tv/channel/hirabarisato
YouTube –【平針の里山】10月26日、伐採の様子。
http://www.youtube.com/watch?v=htjR7N8zDTY&feature=related
YouTube – disappearing urban satoyama of Nagoya, 平針里山開発問題、訴訟記者会見2-1
http://www.youtube.com/watch?v=Ad3Zkgpunsc&feature=mfu_in_order&list=UL
YouTube – disappearing urban satoyama of Nagoya, 平針里山開発問題、訴訟記者会見2-2
http://www.youtube.com/watch?v=Sqlm01JDz-E&feature=mfu_in_order&list=UL
YouTube – 平成22年2月8日 河村たかし名古屋市長記者会見 その3(平針里山の開発業者からの市提訴の方針について)
http://www.youtube.com/watch?v=MEhDoZlGZbg&feature=mfu_in_order&list=UL


関連リンク:
平針の里山保全協議会
http://www.wa.commufa.jp/~hirabari/
ふじた和秀 名古屋市議会議員 公式WEBサイト(伐採前の写真がある)
http://fujita-kazuhide.jp/blog/entry-80.html
針山里平のブログ(新聞記事がまとめられている)
http://ameblo.jp/satoyama-initiative/
株式会社 菊和(伐採を監督している企業)
http://www.kikuwa.jp/

http://www.janjanblog.com/archives/26879

開発業者が逆切れ? ダンプ急増。裁判で係争中の里道の伐採強行

「100年前の日本の原風景が残されている」といわれていた、平針里山。
3万名の署名が集まり、河村市長、宮崎駿監督なども保全に尽力したその里山は、
十六銀行からの融資をうけた開発業者によって、COP10期間中に伐採が開始されてしまいました。

北東部の住宅地から望む。かつてシダの群生地があった丘の部分(写真中央左)には、白い粘土層が見えている。(12/20撮影)

北東部の住宅地から望む。かつてシダの群生地があった丘の部分(写真中央左)には、白い粘土層が見えている。(12/20撮影)

大半の木々は伐採されてしまいましたが、開発を止めるために、
11月14日、工事差し止めをもとめて、地域住民が申し立てた仮処分申請の第一回目の審尋がありました。
この仮処分申請は、地域住民らが、

・平針里山から得ていた利益をもとにした環境権。
・隣接する土地の境界の曖昧であること。
・南部の工事通路を出入りする大量のトラックによる振動、騒音、汚染などによる被害。

の三つの争点から、工事の差し止めを求めているものです。
代理人の弁護士らによると「環境権」をもとにした主張は、日本ではまだまだ認められない分野のもので、画期的な申し立てとのことでしたが、土地の境界の問題と、大量のトラックによる被害とは、非常に現実的な問題であり、工事差し止めが成功する可能性は高い、とのことでした。

現場入り口にある「ご近所のみなさまへ」と書かれた掲示板には「従業員様へ、太りすぎは百害有って一利無し! 社会の害に成りますので注意しましょう」と書かれている。作業員への連絡を装った地域住民への「あてこすり」か?(12/20撮影)

現場入り口にある「ご近所のみなさまへ」と書かれた掲示板には「従業員様へ、太りすぎは百害有って一利無し! 社会の害に成りますので注意しましょう」と書かれている。作業員への連絡を装った地域住民への「あてこすり」か?(12/20撮影)

●逆切れでトラック大増量。「太りすぎは社会の害?」

その仮処分の第一回の審尋の翌日、15日、平針里山には急に大量のダンプがなだれ込みました。
160台を超えるダンプにより土砂を搬入。
この数は先日の仮処分で業者自身が指定していたトラック数を大きく超える台数とのことでした。
しかも、それらのトラックのタイヤは、かなり「ぬかるんだ」状態であるにもかかわらず、まったく洗浄などの処置はとらず、そのままで行き来しており、周辺の道路はしたのアスファルトが見えないほど、土砂で汚されてしまいました。
さながら、騒音と振動による被害を訴える地域住民にたいして「逆切れ」しているかのような一日でした。

16日にも130台ほどのトラックが土砂を搬入。
さらには、工事掲示板(「ご近隣の皆様へ」と書かれている)の部分に、工事の一時下請け業者のダイワの加藤氏が工事とはまったく関係ない落書きを慣行。
「従業員様へ、太りすぎは百害有って一利無し! 社会の害に成りますので注意しましょう。」などということを書き連ねました。

・開発業者のの作業員には「太りすぎ」と見られる人はいなかったように思われる。
・そもそも作業員宛の伝言を「地域住民の皆様へ」とかかれた掲示板に書くのはおかしい。

などの事柄から、地域住民にたいする「あてこすり」の可能性が濃厚な落書きです。

このような業者が作業をしているというのは、まさに「社会の害」といえるかもしれません。
(太りすぎで害が出るのは当人の健康状態であり、社会に対してではない)

すっかり伐採されてしまった平針里山の東部の入り口。道から左側が開発地域、右側が地域住民宅。この里道の境界については裁判で係争中であり、道の左側にあった木々は地域住民の敷地に生えている可能性があった。(12/20撮影)

すっかり伐採されてしまった平針里山の東部の入り口。道から左側が開発地域、右側が地域住民宅。この里道の境界については裁判で係争中であり、道の左側にあった木々は地域住民の敷地に生えている可能性があった。(12/20撮影)

●「許してください」と言いつつ、逆切れ伐採。

17日は、ダンプの台数は60台ほどになりましたが、今度は、仮処分で申し立て事項となっている
「土地の境界が曖昧である」とされている、地域住民と工事区画の隣接地に有ある里道周辺の木々を伐採しはじめました。

この里道は、測量図面では、現在の「道」となっている部分とは、微妙に形や向きが違い、ズレがでています。
この里山を知る人に聞いたところ「本来の道は、いまある道の外側」であったという証言もでており、本当の「境界」は、開発業者が会派をしようとしていた地域に食い込んでいる可能性が濃厚な場所です。
当初、このような問題が存在することに配慮してか、開発業者も自主的に伐採区域を示す「テープ」を、里道の外側に設定。
この地域の来は切らない、ということになっていました。

ところがこの日、地域住民が、たまたまこの里道で話し輪しているところに、開発業者がチェーンソーをもって登場。
「切らない」と自ら言っていた、しかも、裁判で係争中の区域の木を、切り始めてしまいました。

実際に伐採をしたのは、二次下請けの三光林業という業者の従業員です。
そのときの様子を再現します。
地域住民(以下、住民):ここは切らないという話だったのではなですか?
二次下請けの三光林業(以下、二次):(両手を合わせて)許してください。巣箱の取り付けてある木は切りません。
住民:車がある場所で草刈機で作業をしたら車に傷がつきませんか?
二次:許してください。(といいつつ、巣箱の取り付けてある木を伐採)

●公道に車を停めるな。俺が停めるのは問題ない?

ここに、元受の菊和の三島利和が車で登場。
里道の入り口の舗装されておらず狭い道に、地域住民が車を止めて見ていたのにたいして…

三島:公道に車を停めるな、邪魔だどけ。
住民:車のすぐ近くで草刈機を使用するのはやめてください。車が壊れたらどうするんですか。
三島:自分はここから作業をしろとは言っていない。もっと奥から作業をしろと言った。
住民:そういう問題ではなく、作業をするならまず声をかけるのが常識では?
三島:壊れたら修理をします。
住民:壊れてから修理をするのではなく、作業の前に声をかければ住むことでしょう。
三島:行動に車を停めるな。
住民:ここから奥にはなにもありませんよ。どこにいくのですか?
三島:自分の土地に行く。
住民:里道にはおたくらの設置したフェンスがあって入れなくなっているでしょう。
三島:道に車を停めていく。
住民:公道に車を止めるのですか? あなたの入った後に、私たちの車も止めるので出られなくなりますよ。
三島:クラクションを鳴らすから出て来い。
住民:うるさいので止めてください。普通に声をかければいいでしょう。

地域住民が車をどかし、三島が車を入れる…かと思ったら、地域住民の止めていた場所と大差ない場所に駐車。
つまり「誰かが公道に停めるのはダメ。俺が公道に停めるならOK」ということだった模様。

三島が車を止めておりると、すぐ電話で呼び出しがあった模様で、無言でまた車に搭乗。
車を出そうとするが、地域住民の車があり出られない。
そのままクラクションを鳴らそうとする。
このときの三島と地域住民の距離、数メートル。

地域住民によると「まるで、意地を張っている子供のようだ」とのことでした。

東部の里山入り口の里道。里山の側から入り口を望む。道から左が地域住民宅、右が開発地域。ただし、境界が曖昧であり、この道の「本来の位置」は、右側に下った場所であったという証言が有る。だとすると業者は地域住民の土地の木を伐採してしまっている。(12/20撮影)

東部の里山入り口の里道。里山の側から入り口を望む。道から左が地域住民宅、右が開発地域。ただし、境界が曖昧であり、この道の「本来の位置」は、右側に下った場所であったという証言が有る。だとすると業者は地域住民の土地の木を伐採してしまっている。(12/20撮影)

●今度は突然の清掃作業。開発業者と市の担当課は20年の関係?

このような「無茶な話」のあった翌週の月曜日の18日。
今度はうってかわって、開発業者は周辺道路の清掃をしていました。
清掃の業者は名古屋市の清掃なども請け負っているまともな業者。
突然の態度の急変に不審に思った地域住民は、なんらかの指導が入ったのではないかと思い、問い合わせたところ…

名古屋市の開発指導課が
「ながらく指導してきたが、まったく聞かなかったものが、今回やっとで清掃するようになった」という説明だったとのこと。
しかし地域住民のみなさんは、そもそもこの里山の開発を推し進めている張本人であり、
裁判沙汰も、この平針里山以外でも起こされており、すでに被害届けも2件出ている開発業者にたいして苦情を言っても、
「菊和とは20年も関係がある」といって、まったく取り合う隙もみせなかった「開発指導課」をまったく信用しておらず、
裁判や視察などの話もあるなかで、外面をとりつくろっているだけではないか、と見ている、とのことでした。

菊和と名古屋市が20年も関係があるというのは、これは信用があるという話ではなくて、癒着しているということなのではないか、という話でした。

なお、本来、このような問題があった場合に指導にあたる官庁は、天白(区)土木事務所ではないかと思うのですが、何故か開発指導課が行っているようでした。
これは、開発業者が、天白土木事務所が言っても聞かない、ということなのかもしれません。

北部の住宅地より「大きな溜め池」のあった場所を望む。池は埋められているが、まだ水が沸いている。(12/20撮影)

北部の住宅地より「大きな溜め池」のあった場所を望む。池は埋められているが、まだ水が沸いている。(12/20撮影)

COP10・平針・里山伐採イニシアティヴ:
破壊された平針の里山の写真帳2・開発前と開発後の比較
http://www.janjanblog.com/archives/26637
平針里山問題、第一回の仮処分の審尋が行われる。
http://www.janjanblog.com/archives/26378
平針里山、大量の土砂搬入中。カメが地域住民宅に亡命。
http://www.janjanblog.com/archives/26189
平針、破壊された里山の写真帳
http://www.janjanblog.com/archives/25564
平針里山・地域住民宅にて、タヌキの亡骸が見つかる。
http://www.janjanblog.com/archives/25388
アーティストが多少政治的なのは当たり前? 「消えゆく森・水谷イズル展」にて
http://www.janjanblog.com/archives/25168
平針里山・伐採地に残る生物達の救出作戦を展開
http://www.janjanblog.com/archives/25040
『水谷イズル展 ~消えゆく森~』(11/29-12/11)
http://www.janjanblog.com/archives/25024
平針里山、地域住民らが工事停止の仮処分申し立て
http://www.janjanblog.com/archives/23941
平針里山・タタリで重機が水没?! 開発業者が「いらんこと」をし放題。
http://www.janjanblog.com/archives/23835
平針の里山、土砂の搬入開始。溜め池が壊され水害発生
http://www.janjanblog.com/archives/23611
平針里山、十六銀行に申し入れ。返答は「何故批判されるのかがわからない」!?
http://www.janjanblog.com/archives/23076
「COP10・SATOYAMA・伐採・イニシアティヴ問題」が国会質問される。
http://www.janjanblog.com/archives/22803
「平針・里山伐採イニシアティヴ」を、年表にまとめてみた。
http://www.janjanblog.com/archives/22627
平針の里山、住民と業者が睨み合い。刑事、アルジャジーラが登場。
http://www.janjanblog.com/archives/22332
無残に破壊された平針の里山。周辺住民に話を聞いた。
http://www.janjanblog.com/archives/22193
平針の里山を次の世代に残したい「いのちの旅のパレード」開催。
http://www.janjanblog.com/archives/21812
平針の里山を暴力業者が伐採中 現場の人の話と各種報道を集約してみた。
http://www.janjanblog.com/archives/21460
宮崎駿監督の「平針の里山」保全決議受け「なごやのトトロの森基金」発足
http://www.janjannews.jp/archives/2479340.html
宮崎駿監督が河村市長宛て「平針の里山」守る決議を公表
http://www.janjannews.jp/archives/2437019.html
平針の里山「保存」から急転「開発」のナゼ?
http://www.news.janjan.jp/area/0912/0912234702/1.php
危機にある名古屋の里山保全に宮崎駿監督がエール
http://www.news.janjan.jp/area/0909/0909099967/1.php

関連映像:
水谷イズル展・消えゆく森 in ガレリア フィナルテ( }{}{EsaTube}{}{ )
http://www.youtube.com/user/esamanihi#p/u/6/-WzdEhH8jJ8
国会で阿部知子議員が平針の里山の問題と十六銀行に対して質問(YouTube)
http://www.youtube.com/watch?v=-5grPl0kxm8
十六銀行さん 私たちのお金を里山開発に使わないで(YouTube)
http://www.youtube.com/watch?v=iWwwqiVzmIw
【多様な人々】宗宮弘明さん(平針の里山保全協議会)
http://www.ustream.tv/recorded/10485945
・hirabarisato on USTREAM .(伐採に対する抗議活動の様子が見れる)
http://www.ustream.tv/channel/hirabarisato
disappearing urban satoyama of Nagoya, 平針里山開発問題、訴訟記者会見2-1(YouTube)
http://www.youtube.com/watch?v=Ad3Zkgpunsc&feature=mfu_in_order&list=UL
disappearing urban satoyama of Nagoya, 平針里山開発問題、訴訟記者会見2-2(YouTube)
http://www.youtube.com/watch?v=Sqlm01JDz-E&feature=mfu_in_order&list=UL
平成22年2月8日 河村たかし名古屋市長記者会見 その3(平針里山の開発業者からの市提訴の方針について)
http://www.youtube.com/watch?v=MEhDoZlGZbg&feature=mfu_in_order&list=UL

関連リンク:
平針の里山保全協議会
http://www.wa.commufa.jp/~hirabari/
国会で阿部知子議員が平針の里山の問題と十六銀行に対して質問
http://www.youtube.com/watch?v=-5grPl0kxm8
ふじた和秀 名古屋市議会議員 公式WEBサイト(伐採前の写真がある)
http://fujita-kazuhide.jp/blog/entry-80.html
パキートのブログ(伐採される里山の様子がレポートされている)
http://ameblo.jp/arcoiris758/
針山里平のブログ(新聞記事がまとめられている)
http://ameblo.jp/satoyama-initiative/
株式会社 菊和(伐採を監督している企業)
http://www.kikuwa.jp/