心理カウンセラー☆郷家 あかり『こころの森だより』

『あなたの物語』を大切にするカウンセラー・郷家あかりが、こころの森で想ったことや、そこで出会った人たちのことを書いています。

郷家あかりカウンセリングルーム は、東京・築地 の こころの相談室です。
日常の「困った」「つらい」「疲れた」はもちろん、大きな転機にあって力が必要な時、まぁまぁ楽しくやっているはずなのに "なんか違う" という思いがある時・・・
どうぞ相談室をお訪ねください。
あなたが本来のパワーを取り戻して元気に歩いて行かれるよう、全力でサポートいたします。
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息子のサク(24歳)とテレビを見てたら、
「子どもの頃に親から読み聞かせてもらった絵本」の話をやってました。

私がサクに、

「いろいろ読んで聞かせたよね」
「いちばん心に残ってる絵本って何?」

と尋ねたら、

「絵本では『アレクサンダとぜんまいねずみ』とか『いたずらきかんしゃ ちゅうちゅう』、あと『ルドルフとイッパイアッテナ』かな?」

と言いました。


レオ・レオニ作『アレクサンダとぜんまいねずみ』。美しい絵本☆



「でも、いちばんは、絵本じゃなくて『ドルオーテ』。ダントツ1位ね!」

とのこと。



ああ、あの本! 懐かしい。



『ドルオーテ はつかねずみは異星人』というのは、青い鳥文庫の中の一冊で、主人公の男の子と、異星人(地球では はつかねずみ のカラダを借りる)の交流を描いた物語です。

そういえば、何十冊もあった青い鳥文庫の中で、サクは この『ドルオーテ』が とびきり好きでした。

私にも、繰り返し読んでくれとせがみましたし、自分でも、何度も何度も読んでいたようでした。



今はもっぱらスマホの文字くらいしか読んでいないような生活をしているサクですが、子どもの頃は、すごい読書量でしたっけ。

そのサクが、私が読み聞かせた本の中でお気に入りは?と聞いたら『ドルオーテ』を挙げました。

そしてその『ドルオーテ』は、幾度も行われた「本の処分祭」で処分されることなく、じつは今もサクの書棚の隅っこに、大事にしまわれていたと知りました。


部屋から持って来て見せてくれた『ドルオーテ』



小さい頃に繰り返し読んでやった本というのは、記憶からは消えていても、その人の人生に長く効く糧になっているんじゃないかと思いますが、
我が息子にも、大事に守ってきた一冊があったのだなぁと、とても嬉しかったです。



みなさんの、子どもの頃の愛読書、お母さんに読み聞かせてもらったお気に入りの絵本は、なんでしょうか・・・ 本





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たとえば

「浮気ばかりする しょうもない彼氏と別れられない。もう傷ついてくたくたになってるのに・・・」
「周りにいる友達も満場一致で『早く別れろ』と言ってます」


というご相談。



通常のカウンセリングでは、
なぜ そんな(自分を悲しませてばかりいる)男性なのに別れられないのか、どこに惚れてるのか、という話から、「幼少期に鍵があると思いますね」などと見立てて、インナーチャイルド的な課題を見てそれに取り組んでいくことが多いです。

「癒していく」「直していく」セッションです。



でもときどき、
「直す(治す)」んじゃなくて、「活かす」ことを考えて行く方が良さそうだな、ということがあります。



今のその彼氏は 確かに問題がある、"しょうもない人" 。

でもご相談者さんは、その恋愛に、持って生まれた母性の強さや情の深さを うんと発揮している。

ああ、この方は、他のみんなにも、こんなふうに優しくしているんだな、この方の良さはここなんだな、と思える。

「愛」がテーマで生きてる人で、ほんとの愛を学んでいて、今起きてる "悩み事" も、しっかりハートを使って 感じ抜く方が、きっといい、そう思える。

・・・そういうケースです。



そういうときは、ご相談者さんが「自分の悪い所を直したいです」とおっしゃったとしても、私は「治癒」や「改善」は、目指しません。

だからといって傾聴するだけのセッションにもしません。

もちろん、その彼氏と別れた方がいいとか別れなくていいとか、そういう話でもありません。



ご相談者さんの状況を捉えて、
生来の性格や 深いレベルの意思を見極めて、
そして最適に思われた働きかけをしつつ、
そっと(あるいは元気よく)背中を押すんですね。

(そこまでいったときは、彼と云々・・・の話は、私がどうこう言わなくても、ご自分で答えを出してらっしゃいます。"自分で" が大事。)



ときどき、お客様から

「こんな流れ、こんな結果に辿り着くカウンセリングは、全く予想してませんでした(^-^)」

ということを言われます。

それは大抵、ご本人は「悪い(と思っている)所」をどうにかしようと思って来られたのに、私が「良い所」をテーマにしたセッションをした時 です。



私は、人の良い所・・・ご本人が気づいてない(認めてない)社会の中で生かせる長所・・・を見出して照らすのが、とっても得意なのです 晴れ



photo by ifindkarma

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15年も前に一度 文学賞を獲っただけ、その後は鳴かず飛ばずの “小説家くずれ” の主人公・良多(演・阿部寛さん)。

そのダメ男っぷりは凄まじく、
興信所に勤めてはいるが、やめられないギャンブルのせいでお金はなく、妻(演・真木よう子さん)に愛想を尽かされ出ていかれ、息子の養育費もまともに払えない。
元妻の新しい恋人を調べ上げては嫉妬する、団地につつましく独り暮らしをしている母(演・樹木希林さん)の留守に上がり込んで、金になる物やへそくりの在り処を探る、姉(演・小林聡美さん)に借金に行く・・・



なんだかほろ苦かったです。

私は東京のベッドタウンの大きな団地のある町に育ったんですね(我が家はその「団地」ではなく、父の会社の「社宅」だったり小さな「借家」だったり・・・でしたが)。

この映画の舞台になっている「清瀬の団地」は、実際に是枝監督が長く住んだ団地なのだそうですが、その作り、その狭さ、その空気感が、私の住んでいた社宅や友達の住んでいた団地にそっくりで、たちまちあの頃へ “運ばれて” しまいました。

あの頃、団地に住む人たちは、「いつか建てるマイホーム」を夢見ながら、せっせと働き、つつましく暮らしていたと思います。

団地というのは「夢を叶えるまでの仮の住まい」だったんですね。

作中では樹木さんが「40年もこんなとこに住むことになるとは思わなかった」と言ってました。

「こんなはずじゃなかった」

良多の方も、小説家としてうまくいかず、妻に去られ、

「こんなはずじゃなかった」



しかし本作でも、樹木さんは、すごい存在感でした。
情けない息子のすべてを、わかって許しています。
達観してどっしりと存在する母です。

叶わなかった夢や叶うことのない夢を追うことをせず、
日常のことを淡々と当たり前に運営しながら、ささやかな幸せを味わうことのできる人。
家族みんなの幸せを願っている人。


「なんで男は今を愛せないのかね」

「幸せってのはね、何かを諦めないと手にできないもんなのよ」


の言葉の深さ、その迫力ったら・・・!



ラスト。
台風の晩を経て、駅で元妻を見送る良多は、ほんの少しだけ変わっています。

台風の過ぎ去った朝の陽射しって、美しい。
何もかも、みんな洗われて新しくなったみたいにキラキラ輝く。

そういう力に守られながら 私たちは、ほんの少しずつ前へ進むんですね。

「こんなはずじゃなかった」かもしれないけど、
人生のおしまいまで、自分の愛おしい日常を。



大きな事件は何も起こらない、大団円で盛り上がったりもしない。
(だから周囲で観ていたお年寄りたちには「???」と いま一つ だった模様。・・・というか喧しかった。おしゃべりしながら見ないで~(T-T) 郊外のシネコンで 昼間にこういう邦画を見ちゃダメ、85%お年寄り。本日の教訓)。

でも後からじわじわ来る、素敵な作品でした。
『そして父になる』、『海街diary』に続き、是枝監督はやっぱり「家族の物語」の名手だなぁと思いました あじさい

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