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今日は「被曝」とはなんなのか、どのくらい怖いのか(怖くないのか)について少し書いてみます。

「被曝」って言葉自体が怖いですよね。なんかとくに「曝」が怖い。「被爆」って誤変換されたりすることもあって、そうなるとますます怖い。なので、まずは言葉の意味を理解しましょう。
まず「曝」です。

「一般とは異なる環境に」に「曝す(さらす)」ことを「曝露」(暴露と書くこともありますが、ここでは曝露で統一しますね)とよんでいます。私たちは「曝露」を「秘密をあかすこと」の意味で使いますが、科学者は違う意味で使っているんですね。

「紫外線に2時間曝露した結果、どうしたこうした」という表現をするわけです。

国際宇宙ステーションの(室内ではなく)外部に設置された実験装置は材料曝露実験装置と呼ばれます
JAXAの「きぼう」には「曝露部」という実験スペースがあります。宇宙環境に「曝す(さらす)」から曝露部というわけです。

生物学でも、医学でも、特定の環境に(人間や、動物、実験材料)を曝すことを「曝露」するというわけです。

ですから「曝」という言葉は単に「何かに体をさらす」という意味です。
そして、特に「放射線にさらす」ことを「被曝」と日本では呼んでいます。

ビーチで3時間日焼けすることは、「太陽光に身体の広範囲を曝し、通常時1日分の10倍以上の紫外線に曝露する」ことなわけです。表現を科学的にしただけで、なんだか怖くなりますね。
でも、ビーチに行くのが怖いですか。
そうです、いまあなたが「考えたこと」がまさに、「本質」です。

こう考えた方がいるでしょう。
「紫外線に長時間あたると、シミが多くなることは常識、お肌によくない。皮膚がんになる確率があがることも知ってるよ。でも「ただちに」シミができるわけじゃないし、皮膚がんになる確率が上がるといっても、だいぶ先の話だし、たかだか数%確率があがることより、夏は夏らしく楽しみたいよね。
だいたいタバコを吸って肺がんになる確率と比べたら、日焼けなんてかわいいもんじゃん。」

紫外線に「通常時の10倍」も「曝露」して、皮膚癌になる「確率が多少上がる」ことを知っていながら、「ただちに」じゃないし「多少」だからまあいいかというわけです。しかも人によっては毎週のように曝露しに湘南にいったりしています。

では、「放射線」に通常時の10倍「曝露」して、「ただちに」はなにも起きないけど、将来「甲状腺がんになる確率が多少上がる」のは、どうして、そんなに不安なのでしょうか。

放射線に曝露することを「被曝」と呼んでいること自体が怖いのだと思います。

広島、長崎の原爆による放射線被害を「被爆」(爆発の爆で曝ではありません)による被害、被害者を「被爆者」と表現することが多いこともあって、同じ発音「ヒバク」である「被曝」はとても怖く感じられるのではないでしょうか。
原爆投下後に起きた大量の放射線被爆の被害を思い浮かべてしまうのだと思います。

放射線に曝すことで死にいたることや、大火傷のような状態、髪の毛が抜けるといった状態になるのは、1シーベルト=1000ミリシーベルト=1,000,000マイクロシーベルト 以上の被爆で起きることです。わずかに癌の確率が上がることが認められる(1%以上あがる)のが100ミリシーベルト以上です。

100ミリシーベルト被曝するには、100マイクロシーベルトの環境に1000時間(41日)いつづける必要があります。

東京の空気は原発以降最悪時でも0.15マイクロシーベルト/時ぐらいです。0.15X24時間X365日=1314ですから、この状態が1年続いても、1314マイクロシーベルト=1.314ミリシーベルトです。100ミリシーベルトの被曝をするには現在の東京の空気が70倍以上も放射線が強くなり、かつ1年間づっと続く必要があるんです。

しかも、原発問題がなくても世界中のすべての人が毎日被曝しているのです。自然被曝というやつです。毎日紫外線を多少を浴びているのと同じですね。標高が高いほど紫外線が多くなるのと同じように、放射線も多くなります。日本の5倍、一年中放射線を被曝している地域もあります。


さらに、意外かもしれませんが、健康な地域で健康な生活をしていても、体内の放射性物質から被曝しています。人の体内にはだいたい200gのカリウムが常時あります。そのカリウムの0.012%が放射能を持っています。ですから毎日いつでも、だれでも被曝しています。

そうです。大事な結論は、「被曝」は「どの程度の数値(シーベルト)を被曝するのか、(一瞬で、あるいは一年で)ということが大事なのです。

紫外線だってそうですね。程度問題です。浴びすぎると癌になる確率が増えるし、ものすごく日焼けすると、やけどのように水ぶくれができたり、ただれたりしますよね。でも、私たちは少しづつ毎日紫外線を吸収しているのです。

通常時の5倍とか、基準値の10倍とかで無用に不安になるのはやめましょう。一年で100ミリシーベルト=100,000マイクロシーベルトにならなければいいのです。

ここ数日で1号機の圧力弁の解放、(爆発させないためには必要になるかもしれません)等で、東京の空気中、水道中、食物中の放射線量が大幅に上がることがあるでしょう。

しかし、いまの東京の数字の100倍になっても「健康被害はおきません」その状態が1月続いてもおきません。

「何倍」に振り回されることなく、東京の空気が、「100マイクロシーベルト」に近づくかどうかしっかり見極めましょう。

以前も書きましたが、「通常時の何倍」という報道は一切無視して、いったい「何マイクロシーベルトなのか」という数字自体を確認しましょう。

最後に、喫煙の害ですが、喫煙する人の肺がん率が顕著に上がることは常識ですね。本人がよければまあいいのですが、周りにいる方の受動喫煙者の肺がん率も結構上がります。国立がん研究センターの研究で受動喫煙により死亡率が1.3倍程度高くなることがわかりました。受動喫煙で30%も肺がんになる確率が高くなるということです。いま、100ミリシーベルト以上で甲状腺癌になる確率が1%あがるかもしれないといっている話と比較してみてください。

乳幼児がいらっしゃる家庭では、上記の数字を全部1/10にして考えてくださいね。

一号機の圧力、2号機の排水、3、4号機のプールの沈静化がうまくいくといいですね。




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