南心
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2009年11月03日 00時01分50秒 テーマ:日本史

弔 小林計一郎氏

 長野郷土史研究会の初代会長で、長野県の歴史に造詣の深かった小林計一郎氏が昨11月1日に永眠された。

 小生は氏と直接にお目に掛かったことはないが、氏の著作は何点か拝見させていただいた。

 特に真田ものを平易に解説し、広範に広めたことは氏の功績の一つであろう。『真田一族』をはじめとして『日本の武将 真田幸村』、『真田三代軍記』、『真田幸村のすべて』などといった真田ものを知っている研究者や歴史ファンは多いだろう。

 後に知ったことだが、小林一茶の御子孫だとか。

 謹んでご冥福をお祈り致します。

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2009年09月13日 23時17分40秒 テーマ:森家(津山・赤穂藩)

村上中所の墓地

 赤穂藩森家編纂の家史『森家先代実録』は、藩の儒者村上中所(勤)がその編纂の実務をとった。去る8月の暑い盛り、この村上中所の墓所に詣でた。

 村上家の墓所は『実録』編纂者ということもあって、一度は訪れてみたい場所であった。播州赤穂駅からしばらくいくと、それはあった。全部で8基ほどで、いずれも三角頭の石柱墓である。完全な儒式ではないが、半儒式といっていいような墓であった。その左隣には文久事件で殺害された村上真輔(天谷)の墓所で、右隣が真輔の子直内(霜軒)の墓所である。

 そして、左列の天谷墓石に近いのが、高野の仇討ちに参加した天谷の子四郎の墓石である。彼は復讐の顛末を談話として残した。


2009年08月10日 23時51分09秒 テーマ:多摩の歴史

高橋源一郎『武蔵野歴史地理』

 ボーナスが出たこともあり、全巻で¥7000という安価でもあったため、ついに高橋源一郎さんの大作『武蔵野歴史地理』を購入してしまった。

 実は中学生の時に自分の地元の箇所だけは読んでいたが、地元の町史と比べるととても簡潔すぎる記載に「つまらない」、という印象を持ったものだった。

 しかし、最近、地元の歴史についてちょっと調べようとするとこの本をひもとくことがちょくちょくあった。やはり当時はまだ子どもだったのだと思う。今改めて読んでみると中学生の時とは感じが違うのである。

 本の解説でもあったように現代版『新編武蔵風土記稿』である。今回、思い切って買ってしまったのである。

 全巻を初めて手にして最初の4冊が私が中学生の頃に読んだときの物とが活字が違う。「こりゃおかしい」と思った。それもそのはずである。

 著者は自費で4冊まで出版したが、その後は刊行されることなく、著者は鬼籍に入られていたのだ。しかし、ご遺族の許に続きの原稿が残っており、それを有峰書店さんが、最初の4冊の復刻と残りの原稿で新たに作成して9冊にしたのだ。

 これは4冊目の解説に書いてあった。

 この書を血を吐きながら推敲していたというのは、著者のご子息の回想である。

 こうして我々が、貴重な名著を簡単に手にすることができるのは、そして私の地域史研究の座右の書となりつつあるのは血のにじみ出た、著者の苦労であることを忘れてはならないのである。

 著者にとってのこの書は、まさに血みどろの中から産まれ出でた子どもに等しい存在であったろう。

2009年08月10日 23時30分49秒 テーマ:日々の徒然

まぐろ「さんみ」?

 自衛隊に行っている甥っ子が帰ってきたので、9日の日曜日の夕方はみんなで回転寿司ということになった。自衛隊では食事にも制限や時間等があり、娑婆へ出てくると手当たり次第に食べまくる。娑婆の食事は美味らしい。

 で、前日に甥っ子から電話が掛かってきて久しぶりなので

 寿司食べたい

 というので御馳走することになった。

 ところがである。いざ御馳走するとなったトタンに、我が母はいいとして甥っ子の母たる我が次姉や長姉の子の甥っ子、そして甥っ子の妹の計6人に御馳走する人が増えているのだ。とてもまか不思議な現象である。甥っ子にやられた。

 さて、自衛隊の甥っ子はそんなわけで手当たり次第に皿を取っては寿司を食べまくる。トロにウニにズワイガニと…。御馳走すると言ったその言葉を今更乍らに後悔した。そして事件は起こった。

 甥っ子が寿司屋のメニューを見て「マグロ三昧」というのがあったのでこれを頼もうとした。所謂大トロに赤身、あぶりに鉄火巻きとマグロずくしが1皿になった、夢のようなメニューだ。値段もそこそこ高い。で、この甥っ子はお店のひとに

 すいませーん。まぐろ「さんみ」下さい。

 と宣う。お見せの人は

 ?????????

 と怪訝そうな顔なのだが、すぐにわかったらしく、

 ああ、まぐろ「ざんまい」ですね?

 という返事。

 そして甥っ子の顔は真っ赤になり、廻りは大爆笑。後ろのテーブルの他のお客さんが

 あれってまぐろ「ざんまい」って読むんだよね。

 というひそひそ話が聞こえた。そして寿司屋の職人さんたちも一応読み方を確認していたのには、甥っ子にとってはとどめだった。

 今まで甥っ子が大して勉強もしてこなかったことが、社会に出てこんなことになっている。まさに「不埒な悪行三昧」(by桃太郎侍)である。

2009年07月28日 22時41分22秒 テーマ:日々の徒然

やっと終わった…消防団

 去る26日の日曜日、ついに憂鬱から解放された。

 そう、このブログでしばしば取り上げている消防団のポンプ車操法大会だ。

 1日おきに練習を続けてきたが、それもこの日のため…。そしてこの日を以て1日おきの憂鬱からも解放されたのだ。

 手順をとちってしまったが、怪我もなく何とかやり遂げた。後ろから母親が見ていたとはつゆ知らずに…。

 夕方に終わり、バタバタと解散、また分団の詰所に集合して、バスに乗って打ち上げ会場へ…。何ともいつもと違う異様なというか今までにない盛り上がり方であった。

 結局、1次会で解散となり2次会は別々の場所で遊ぶ人やら飲む人やら、我々はガストで2次会をして日を変わった午前様になって帰宅したのであった。

 翌日は何とも辛い。もっと寝ていたいが、これもまた会社という浮世の義理。

 私の人生もまた浮世の義理に縛られる「憂き世」なのである。

 それにしても体中痛い…。

2009年07月25日 01時11分54秒 テーマ:日々の徒然

いよいよ

 いよいよ終わる。長く、辛い日々が。

 いよいよ地元消防団のポンプ車操法大会が明日に迫った。これまで1日おきの練習と、調査などの予定が立てられないイライラから、いや束縛から解放される日々が近付いた(とはいえ、先日赤穂に行ってしまった)。

 我が地元の消防団は一昨年、東京都の大会で優勝し(ちなみに私の所属する分団ではない。他の分団だ)、全国大会に出たばっかりに、練習の度に消防署員の方が見に来るという力のいれようだ。

 とはいえ、きついながらもあと1週間は練習したかった。まだ不安な箇所はあるのだ。


 練習はきつかったが、消防活動に慣れるという点ではこのポンプ車操法はとても重要な且つ基本なものであることはいうまでもない。しかし、競って優勝を目指す分団があるがそれは本来の消防団のあり方としてはちょっと行き過ぎの嫌いがある。

 優勝だけを目指してしまうと、選手も熟練の精鋭部隊となり、結局は慣れている人と慣れない人の偏りが出てしまう。私の所属する分団の良いところは新人を混ぜて部隊を編成しているところだ。こうして新人さんにもやって貰えば器具の使い方も普段よりも理解度は高まるはずだろうし、普段の勤務の傍らで従事している消防団活動のあり方としてはむしろ、こっちの方が理にかなっている。もちろん優勝をめざす人たちの分団も団員の教育には意を注いでいるだろうが、新人さんなどを混ぜて選手にすることで、新人さんも打ち解けてくるだろうし、いい方法だと思っている。


2009年07月02日 00時06分54秒 テーマ:日々の徒然

疲れました…消防団

 今年は我が地元消防団では2年に1度のポンプ車操法大会である。

 で、私は行事を休んでいる間に選手にさせられてしまい、6月の中頃から1日おきの練習と辛い日々を過ごしている。疲れてしょうがない。おかげで、研究や調査などの予定が全然立てられないのである。これがとても痛い。イライラするのである。

 今回は機関員で、ポンプ車を運転し、ポンプを動かして水を送る役目。4年前は1線の先頭に立って火を消すところだった。

 練習はだいたい2時間の筈が、いつもオーバー。帰って風呂に入って寝ようとすると既に日付が変わっている。

 おまけに練習初日はちょっとした伝説を残してしまい、とてもブルーな日々なのである。

 大会までは1ヶ月を切ったが、早く終わりたいものである。

2009年06月29日 01時12分11秒 テーマ:日本史

サントリー美術館「天地人」展

 昨日28日、知人と六本木サントリー美術館の「天地人」展を展観した。

 大河関連企画はあまりいいものはないが、大河関連企画のこうした特別展はまじめで且つ充実している。特に普段は拝見できない物が展示されていることもある。

 で、今回の見物は国宝「上杉家文書」や上杉家伝来の重文の刀剣類、秀吉が脇坂安治に与えたという重文「紅威下散胴丸」など様々であるが、国宝「上杉本洛中洛外図」は所蔵されている上杉博物館の外ではなかなかお目に掛かることはないだろう。

 それに場所も良い。今回はギャラリーか多かったが、混雑していると言うほどではない。むしろ、東博の特別展等に比べれば空いているのである。これが、江戸博や東博だったら、途中で嫌になっただろう。しかし、そんなこともなく、「洛中洛外図」もじっくりと拝見することが出来た。

 約2時間ほどあれば充分に見学できる。

 まだ行かれていない方は、是非。

http://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/09vol03/index.html


 ちなみに帰りでの出来事である。知人と、昼食に近くのラーメン屋に寄ったのだが、客の一人が怒鳴りだした。どうやらクレームらしい。

 しかし、その内容を聞いて唖然とした。

 「この冷麺、冷たいじゃないか!

2009年06月01日 00時07分54秒 テーマ:日々の徒然

熊本の烈士

 去る30日(土)、知人のエッセイストK氏と熊本の烈士T氏と会うことになった。場所は九段下のかつての蕃書調所跡に建つ、とある会館である。

 T氏は熊本に居られたがお仕事の都合で、静岡に赴任。研修で東京に来られているとのことであった。

 かねてからT氏とお会いする話があって、K氏からは是非ご一緒にと誘われていたが、その日がついにやってきた。

 最初に私が、そしてK氏と落ち合う。その後、暫くしてはじめてT氏と対面した。制服着用とのことだったのでT氏はすぐにわかった。

 そして会館のコーヒーラウンジで、自己紹介もそこそこに色々と三者会談をする。かたや熊本の烈士にして、一方は旧熊本藩士。そして熊本とは縁もゆかりもない本荘藩士の末裔が花のお江戸でのおしゃべりである。

 T氏ははじめ厳ついというか、体格のしっかりした方だと私もK氏も勝手に想像していた。しかし、初めて見るT氏はそれとは裏腹な、ごく普通の体格をされた方であった。それには2人とも驚いたが、メール等でやりとりしているせいかT氏とは初めてのような気がしないのである。

 早速に熊本での歴史談話となった。K氏のご先祖の墓探しや、神風連のことなど3人共通の話題にはことかかない。

 その後、靖国神社へ行き偕行文庫や遊就館を見学。T氏は仕事先に呼ばれて中座。K氏と私とで遊就館を見学した。

 ご一新以来の戦争の遺物や神社の歴史を語る史料が展示してある。それだけではなく、甲冑など武具類もある。入って最初に目に付くのは大坂冬の陣の際に彼の大坂城の天守閣をぶち抜いたという大筒である。

 甲冑類は伝信長の南蛮兜や金吾秀秋の甲冑もあった。が、私としては加藤嘉明の富士山形兜鉢を見たかった。

 多い史料の中で、この展示はこうした方がいいなと思うところもあるが、ここを辞去して市ヶ谷駅へ向かう。駅の近くの喫茶店でK氏と休むこと数十分、T氏から連絡があり、ここで落ち合うことになって、T氏の知るサロンで午後の4時過ぎから飲み始めた。

 ここでも色々と話したが、T氏の熊本の人たちに対する思い入れや、お仕事に対する情熱を知り、とても感銘深くした。それに比して私などはただその日を無為にだらだらと暮らす、ぐうたら人である。

 まさにT氏は現代の「熊本の烈士」である。

 最後に記念写真を撮って午後7時頃に参会し、またの再会を期した。


 熊本の烈士と、介錯人との楽しい一時はこうして終わった。帰宅後、両氏と熊本の知人でT氏に会いたがっておられたS氏お写真をメールでお送りした。


 T氏にかつての幕末の志士にも、いや神風連の烈士に似たような雰囲気を勝手に持ってしまったが、まじめながらもまた、お話ししたい方である。

2009年05月14日 23時49分56秒 テーマ:時代劇

不滅の李舜臣

 これは韓国の時代劇である。名前からも察しがつくように、文禄・慶長の役で日本軍を悩ませ、最後に戦死した李舜臣の生涯を描いたドラマである。何と104話もあり、今ツタヤでこつこつと借りて半分ほど見終わったところだ。

 以前に「壬辰倭乱」という番組があった(韓国KBS製作で日本ではNHKBS2で総集編のように編集されて6回で放送されたことがある)。それと比べると格段にセットや衣装にリアルさを感じた。特に日本の鎧や衣装は「壬辰--」では何とも言えない違和感があった。日本で放送された「チャングムの誓い」でもこんな感じだった。

 「不滅の-」では多少改善されている。とはいえ、この当時の武将や兵士はこんなん着なかっただろう、と思わせる具足が多い。

 名護屋は肥前なのに尾張になっていたし、秀吉は何故か織田木瓜の紋所、更に更にまだ活躍以前の脇坂安治が出てきて倭寇のボスみたいになっていたりと日本側から見ると日本を描いた箇所は突っ込みを入れたくなるほどである。

 しかし、主演キム・ミョンミンの迫力ある演技には感動させられる。

 とはいえ100話を超えるとは…。かつて2週間かけてみた「三国志」84話どころではない。


 この事件を考えると私はやはり日韓合作の文禄・慶長の役を作るべきだと思った。戦闘については両国の史料に開きがあってある程度の調整は必要だが、日本の風俗は明らかに韓国の人がやるよりはリアリティがあることは間違いない。


 そんなことで「壬辰倭乱」も完全版で見てみたいなぁ。

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