「語感対決77 ことばのイメージは音で決まる」黒川伊保子 多読書評ブログ レビュー


多読書評ブロガーの石井です。


黒川伊保子さんは、人工知能プログラミングの先駆者で、現在本書で解説されているような発音体感を駆使したマーケティングやネーミングのコンサルタントとして、活躍されている方です。


ネーミングやセルフブランディングを考えていく上で、語感というのは非常に重要です。

語感対決77―ことばのイメージは音で決まる

発音体感ということについては、同じ黒川さんの「日本語はなぜ美しいのか」や野口三千三さんの「原初生命体としての人間」でも触れられており、非常に興味を持っていました。


参考)2009年2月おすすめ本ランキング
  「日本語はなぜ美しいのか」黒川伊保子
http://ameblo.jp/satokumi1718/entry-10233901856.html
参考)2009年3月おすすめ本ランキング
  「原初生命体としての人間」野口三千三の紹介
http://ameblo.jp/satokumi1718/entry-10247101312.html


本書は、2つの語の語感を比較してどちらが何について勝っているかを語るという構成で、ぱっと見は非常に軽い感じの本です。


実際の名前から発音体感の解説のシャワーを浴びることで、黒川伊保子さんの提唱する発音体感のイメージを具体的に持つことが出来るので非常にオススメです。


■「タンタンメン」は元気が出る言葉


たまたま最近紹介した内藤忍さんの「好きを仕事にする技術」に、つらいときに元気が出る言葉として出ていた「タンタンメン」。


なんと本書でも、タンタンメンという言葉は、タ行の歯切れの良さが、「口にするだけで嫌なことを追い出してくれるストレス解消メニュー」だと紹介されています。


参考)ニッチでNO1!「好きを仕事にする技術」内藤忍
http://ameblo.jp/satokumi1718/entry-10247078968.html


■具体的なネーミングの違い


一つだけ分かりやすく解説されていたものを抜粋します。


・ベンツ
Bの破裂音力強さとタフさがあるイメージ

・レクサス
華やかで技巧的なReから始まりさわやかなSで終わるスピード感と足回りの良さを感じさせる。

・フェラーリ
幻想的なF音を先頭に語尾のRの音の描く流麗さが風の中を駆け抜けるなめらかな馬体を想像させる。


特にRとFのイメージは本書の中でも繰り返し分析時に

出てきているので要チェックです。


■発音体感表(石井まとめ)


以下、参考まで、本書の解説の断片から抜粋した発音体感の概要について、まとめたものを掲載します。

この語感の一つ一つが大切なのではなく、前後の言葉の繋ぎ合せから、どういうイメージが紡ぎ出されてくるかという部分が肝だと思っています。その点については、本書の具体例の羅列をご覧いただければと思います。


【母音】


あ:命令を送る、万人に好感度高い
い:前向きの力強い力強い力きっぱり感
う:受け止める
え:舌を広げて発音。発音点は前なのに発音体感は後ろで後ろにさがる印象。エンド等
お:包容力・母性


【子音】


か:喉の奥を締めるスピード感のど奥でぐっとふんばる、強い意志、乾いた感じ
さ:スピード感、口元に風が吹く
た:歯切れが良い。力強さ。
な;やさしく撫でてくれる感じ
は;日本語でありながら母音がきかない、
F;幻想的
ま;甘さ母性
や;安らかなイメージよは女心をくすぐる濁りがある
ら;技巧的に巻いた舌をペロッとだす。演出された華やかさ、知的、
わ;男性的なワクワク感
ん;前の語を受け止めたり和らげる効果

ザ;摩擦音、女性受けは良い
パ:発射音
が;引っかかる感じ、尊大な感じ贋作
だ;胸郭にまで響く

唇の刺激音(バ・パ・F・拗音ゃ)
 エンターテイメント効果


上記は、本書の内容から類推して私が勝手に編集したもので、厳密な正確性の保証はありません。


■名前の持つ性格


黒川伊保子さんと神田昌典さんの対談CDでは、シュンスケというスピード感のある名前と、マナブという名前の比較について語られています。


このように人も自分の名前の持つイメージによって、かなり先入観を持たれる部分があります。命名って大切ですね。


この言葉の持つイメージって感覚的なもので、スターウォーズで生まれた赤ん坊をその場で母親が命名するシーンを私は違和感をもって見ていたことを思い出したのですが、生まれた赤ちゃんを見て直観的なイメージで命名するというのも実はかなり「あり」なようです。


■名前を考えること


自分の名前は変えられませんが、ブランディングを考える上では、ジョブタイトル等は自由に考えられるのでそういったことを考える際にも、本書の内容を活かしていきたいものです。


本ブログのタイトル「行動読書」や「多読書評ブロガー」も濁音ばかりでちょっと重ためのイメージでしょうか。要再考です。


【本日の紹介書籍】

「語感対決」黒川伊保子


語感対決77―ことばのイメージは音で決まる
黒川 伊保子
山海堂
売り上げランキング: 164672
おすすめ度の平均: 4.0
4 へぇ、そうなんだ


【参考書籍】


「名前力」黒川伊保子


名前力 ~名前の語感を科学する~
黒川 伊保子
イーステージ出版
売り上げランキング: 3563

子供の名前を考える際の必須参考書になるのではと個人的には思っています。


【編集後記】


長男のさっくんがまた保育園の朝の送迎の際に、窓際までパパにいってらっしゃいとしてくれるようになりました。ちょっとしたことですが、嬉しいものです。


今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

マイミク募集中です。
 「ブログ見ました」とお書き下さい。
↓ブログランキング挑戦中!!ポチポチ頂けるとうれしいです。

にほんブログ村 本ブログ おすすめ本へ ランキング
書評カテゴリー  読書カテゴリー  本カテゴリー 過去記事一覧

ご意見、ご感想、選書テーマ、その他フィードバック大歓迎です。

AD

コメント(2)