犬童一心監督の最新作『メゾン・ド・ヒミコ』の完成披露試写会に行ってきました。
マスコミ向けの完成披露には珍しく舞台挨拶があるというので、オダギリジョー氏を見るために
無理やり時間を作って行ってしましいました。彼は“今、もっとも気になる男”2トップのうちの1人。
ちなみに、2トップのもう1人はクォン・サンウ。あのツルツルした顔とウルウルした瞳がたまりません。
あ、本題からそれちゃいましたね。
今回の舞台挨拶に登場したのは、犬童一心監督、脚本家の渡辺あやさん、
主演の柴咲こうさん、オダギリジョー氏、ヒミコ役の田中泯さんの5人。
みなさんの服装は白と黒のモノトーンが基調。
監督の服に茶色が柴咲さんの黒地のワンピースに描かれていた蝶に色が使われていたくらいかな。
この監督&脚本は「ジョゼと虎と魚たち」のコンビ。私、この映画かなり好きでした。
妻夫木君が優柔不断なふつーの男の子を自然に演じ、恋愛の喜びと残酷さが本当によく描けていたなと。
挨拶のトップバッターは監督。
オダジョー氏と間違えられるくらいのスタイルになろうと思って、7kgもダイエットしたのだとか。
う~ん、思ってたよりはスマートだけど、雰囲気はクマさんみたい、かな。
オダジョーになるには、あとちょっと痩せなきゃだめだと思います。
「この映画は感想を語りづらい映画だと思います。本当はそういう映画を作っちゃいけないんですが。
でも、ご覧になった方は是非この映画の感想を誰かに話してください」と語っていたのが印象的でした。
渡辺あやさんは、小さくて華奢でしたが、芯が強い女性という印象がしました。
映画を観る前の挨拶だったため、会場の盛り上がりは今ひとつかな。
どっちかというとシーンとして、それぞれの話を聞き入っている感じ。
みんなマスコミ&関係者なので、オダジョーがどんなにカッコよくても「キャー」とか言いません。
俳優陣のトップで挨拶したオダジョーはこの雰囲気にとまどっているようで
「オレなんかまずいこと言ってます?」と会場に聞いてました。
生オダジョーは、もうとにかくカッコよいです。顔が小さく顎も細い。なのに、体型は逆三角形。
まるで、やまだないとのマンガに登場する男の子みたい。
いやー初めてだ、こんなに何から何まで少女マンガから抜け出てきたみたいな人。
ただし、ただしですよ。あまりにもピッチリしたパンツをはいていたためか股間が目立ってて。
あたくし、はしたないと思いつつ目がクギ付けに。
あれってそういうデザイン? ゲイ役だからわざと? それともサイズの問題?
柴咲さんは思ってたよりもっとかわいかった。お肌ツルツル、お目目キラキラでまるでビスクドール。
映画の中は、ほぼすっぴんで、そばかすまで書き、メイクダウンしたそうですが、充分かわいかった。
たまにいるじゃないですか、「この子、もうちょっとだけ手をかければ、えらい美人になるんだけどな」
って女の子。そんな雰囲気をいい具合に醸し出してた気がします。
田中泯さんは、舞踏家だけあって立ち姿が美しい。そして、存在感があるあるあるある。
それは、映画の中でも一緒でしたね。
さて、映画の内容は―
塗装会社の事務員をしている24歳の沙織のもとに、美しい男が訪ねてきます。
男は、ゲイである沙織の父の恋人・春彦。父の生き方を否定し、その存在を無視してきた彼女に、
春彦は、沙織の父・卑弥呼がゲイ専門の老人ホーム「メゾン・ド・ヒミコ」の館長をしていること、
そして彼が末期ガンで余命いくばくもないことを告げ、ホームを手伝わないかと誘います。
最初は拒んでいた沙織でしたが、アルバイト料に惹かれてホームで働きだします。
では、感想。
ホモの人々の描き方が薄い とか、このシーン無駄に長い?とか、
途中「ん?」という所もあったんですが、まあ好きな映画です。
見終わったあと感じたのは「これは壁を描いた映画じゃないのかな」ということ。
ホモとヘテロの壁、男と女の壁、病人と健康な人の壁、若者と年寄りの壁、親と子の壁etc。
それは、ある人にとってはラクラク乗り越えられる壁なのに、
別の人にとっては、どうしても乗り越えられないものだったりする。
人は、それを乗り越えたり、乗り越えられなかったりをくり返しながら、一生を送っていくものなのかしらん。
この映画はHAPPY-ENDでもないし、登場人物たちに希望の未来だけが待っているとも思えない。
でも、彼らは喜んだり落ち込んだりしなら生きていくんだろうな・・・。
などなど、いろんな思いがこみ上げてきて、胸の中をグルグルと掻き回されるような気がしました。
映像は美しかったな。海辺だからいいんだな。行きたいな、海。
とにかく、柴咲こうにとってもオダギリジョーにとっても、
将来彼らの経歴を語るときに、絶対に代表作の1つになると思います。
オダギリジョーのゲイ役、はまりすぎ、美しすぎ、自然すぎ。
オダジョーが好き人には、もうたまんない映画であることは間違いありません。
あと、女たらしの専務役の西島秀俊がよかった。あの役をにサラリと演じられるのは彼ならではだと思う。
この秋、渋谷シネマライズ他で公開です。長くなりましたが、この辺で。