可部線の非電化区間、可部-三段峡間が廃止されたのが平成15(2003)年12月のことです。既に廃止後8年以上の月日が経過していますが、廃止された一部区間を復活させようという動きがあるようです。

まさにこのような動き、不謹慎なようですが「♪死んだはずだよ~」の流行歌の一節を思い出します。


というわけで今回のタイトルは → 元ネタ


…それはさておき(滝汗)。


可部線、廃止区間を復活へ


広島市は3日、同市内を走っているJR可部線で2003年に廃止された区間のうち約2キロを電化して復活させる方針を明らかにした。市とJR西日本の協議を経て、JR西が11年度初めにも経営会議で最終決定する見通し。

JR西日本広島支社によると、JRで廃止された路線が復活するのは全国で初めて。

広島市などによると、復活するのは現在は終点の可部駅(広島市安佐北区)から旧河戸(こうど)駅(同)付近の新駅までの約2キロ。線路は残っており、可部駅と新駅の中間にも別の新駅を設置する計画。

市と国が建設費の大半を負担して11年度中に着工し、13年度中の完成を目指す。

JR可部線は03年12月、広島市中心部と広島県安芸太田町を結ぶ約60キロのうち、非電化区間の可部-三段峡間約46キロが廃止された。しかし旧河戸駅までは住宅が多く、地元住民が電化による復活を強く要望していたことを受け、広島市とJR西、地元のバス会社などが08年から協議していた。(共同)


nikkansports.com より)


旧河戸駅のあたりまでは、廃止寸前までもニュータウン開発が進められていたので、それなりの利用者が見込めるとみられ、可部ー河戸間は軌道設備がほとんど残されていました。その区間は、もともと復活を見込んでいた節もあり、↑のような新聞報道がなされる前に、既に一部鉄道趣味誌において、復活するかもしれないという報道がなされたこともあります。

しかし、やはり復活には財源ないしは費用負担の問題が立ちはだかったため、具体的な動きにはなってこないままでした。

それが、今年に入って急転直下、一部復活に向けて動き出すことになりました。


もちろん、今回の復活劇は、通勤・通学の足の確保はもちろん、広島市中心部に流れ込む自家用車を抑制しようという考慮もあるのでしょう。

他方で問題もないわけではなく、JRの路線が広島市の中心部に入っていないことや、可部線に長編成の列車が入れないことです。

まず第1の問題ですが、広島市の中心部にアプローチするには、横川駅か広島駅から広電の市内線に乗るしかありません。このような「乗り換えの手間」を考えた場合、果たして自家用車からどれだけの転移を見込めるか。また、自家用車のほかに、広島市中心部へ直行する路線バスもあり、朝夕以外は目立った渋滞もないことから、地べたで乗り降りできる利便性はバスに一日の長があり、バスとの棲み分けができるのかも課題となるでしょう。

そして第2の問題は、可部線のインフラの貧弱さです。可部線は、もともとが私鉄の買収路線のため、ほかの路線よりもインフラが貧弱(失礼!)で、各駅のホームは4両分しかありません。一部3両分しかない駅もあります。ということは、混雑が激化しても輸送力の増強の手段が限られるということです。


…というような問題もありますが、今回間違いなく日本初となる「廃止区間の復活」。どうなるのか注目していきたいと思います。


【おことわり】このニュースについて、ネット上では「廃線跡に電化路線を敷くのであるから『復活』という表現は不適切であり、『廃線跡を利用した電化路線延伸』と表現するのが正しい」という指摘を見かけましたが、当ブログでは路線及び駅が復活するという実体を直視し、「復活」という表現を使用しています。したがいまして、この点に関するコメントは御容赦願います


※ 当記事は02/04付の投稿としております。

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